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現代人はなぜ長生きできるのか?
現代人は不健康?
鍼灸をしていると「現代人のカラダのマイナス面」がよく見えます。
運動不足や自律神経の乱れ、ストレス過剰などです。
結果、未病(半健康)な人が多く、そこに鍼灸を役立てて欲しい、という話になるわけです。
「まだ病気になっていないけど、半分病気に片足突っ込んでますよ」「このままではいずれ病気になりますよ」と。
これはたしかにある意味、事実だと思います。
生活習慣病(高血圧・高血糖など)などはまさにこれです。
ゆっくりと何年もかけてジワジワとカラダの健康レベルを下げていき、ある時「症状」となって出てくる頃にはなかなか厄介な状態だったりします。… 全文を読む
お灸の最前線
『医道の日本』お灸特集
鍼灸師にはおなじみの業界誌『医道の日本』。
今月の特集は「お灸」ということで、同誌に時々出るスマッシュヒットだった気がします。
(※あくまで一個人の見解です)
雑誌の特集にありがちな「トピックを紹介するだけで深めることはできない」のは仕方ないことではあります。
…が、切り口がよくある「施術法としてのお灸」ネタだけでなく、「もぐさ(艾)」と「国際的な動き」と「お灸の効能(科学化)」を取り上げていて勉強になりました。
もぐさの製造方法
日中韓でもぐさの製造方法が異なるのは、あまり業界的には知られていない印象でしたので、その辺に軽くでも触れられていたのは良かったです。… 全文を読む
お灸で整える健やかな毎日 〜セルフケアお灸〜
鍼灸師によるセルフケアお灸のすすめ
「最近、なんだか体調が優れない…」「慢性的な不調に悩んでいる…」そんな経験はありませんか?日々の忙しさに追われ、自分の身体と向き合う時間を持つのは難しいもの。
でも、ほんの少しのケアで、驚くほど身体は応えてくれるのです。
今回は、鍼灸師がお教えする、お灸を使ったセルフケアの極意をご紹介します。
鍼灸院での施術を土台に、ご自宅でのお灸をプラスすることで、より健やかな毎日を送るためのヒントをお届けします。
セルフお灸と鍼灸院の施術の違い
「セルフお灸と鍼灸院の施術って何が違うの?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
鍼灸院では、患者様一人ひとりの体質や症状を丁寧に問診し、脈や舌の状態、お腹や背中の状態などを詳しく診察した上で、最適なツボを選び、刺激量(鍼の深さやお灸の回数、熱さなど)を調整しながら施術を行います。… 全文を読む
不眠症には耳ツボを併用した方が効くか?
不眠症の鍼治療に耳ツボを併用した方が効くか?
鍼治療には催眠作用があります。
今までの他の研究でも、不眠症に対してニセ鍼治療より効果的である結果が示されてきました。
特殊鍼法である耳介鍼もまた不眠症の治療に有効です。
耳の鍼治療は三叉神経、顔面、舌咽頭、迷走神経を含むいくつかの脳神経活動を増強し、交感神経の不均衡を改善することで効果につながると考えられています。
通常の鍼治療では不眠症に効果の出るツボとしては内関(PC6)や四神聡(EX-HN1)があります。
これらのツボへの刺激は、脊髄および三叉神経の感覚系を活性化することで不眠症に効果を出すと考えられます。
このように身体の鍼と耳鍼は違ったルートで効き目を出すのだから、通常の鍼治療と耳ツボ治療を併用したら、通常の鍼治療単独よりも効果を出すのではないかと推測した研究があるのでご紹介します。… 全文を読む
痛みに鍼灸はすぐ効くか?の研究
痛みに鍼灸はすぐ効くか?の研究
鍼治療は、世界的に見れば「痛みの治療」に使用されることが多いです。
もちろん日本でも同様なのですが、日本では整形外科疾患(頭痛・膝痛・腰痛など)に偏って使用されている向きがあります。
今までの世界中の研究では、「慢性疼痛の治療」に鍼治療が有効であるという重要なエビデンスはあります。
現在までに80以上の系統的レビューが、痛みの軽減における鍼治療および関連療法の役割を評価するために実施されています。
しかし、これらの体系的なレビューの結果は、全て同じ結果にはなっていません。
たとえば、大多数のレビューでは、腰痛と変形性膝関節症の痛み軽減の鍼治療には肯定的な結果を報告しています。
また2つの最近の体系的レビューでは、がんに関連する痛みの軽減における鍼治療の有効性に肯定的な結果を報告しました。… 全文を読む
耳鳴りに鍼治療が有効との研究
耳鳴りに鍼治療が有効との研究
耳鳴りは「拍動性耳鳴り」と「非拍動性耳鳴り」に大別することができます。
拍動性耳鳴りとは心臓の鼓動のように一定のリズムで脈打つタイプの耳鳴りで、非拍動性耳鳴りとは一本調子な音色でリズムのない耳鳴りのことをいいます。
拍動性耳鳴りは、動脈硬化・高血圧・片頭痛・不整脈・薬の副作用などが原因で起こります。
非拍動性耳鳴りでもっとも多い原因は「難聴」です。
耳鳴りにかかわる難聴には、大きく2つの原因があります。
1つ目は加齢による難聴、2つ目はストレスによる難聴と言われています。
非脈動性耳鳴りはほとんど主観的なもので、程度も軽度から重度まで様々です。… 全文を読む
産後うつに効果のあるツボ
産後うつに効果のあるツボ
「産後うつ」は絶対的な定義があるわけではありません。
ただし通常、出産後から1年以内に発症するうつのことを言います。
一般のうつ病よりも、早く見つけて早く対応すれば治りも早いのが特徴です。
里帰りをしていれば親の援助もあり気づかなかったことも、自宅に帰れば支援がなくなり、1対1の育児が始まります。
まだまだ小さな赤ちゃんを前にして、自分のしている育児が正しいかどうか不安、待望の子どもなのに可愛いと思えない、眠れない…。
身体的に、精神的にも追い詰められていくのが産後うつです。
産後うつは、お母さんの10%(約10人に1人)が経験すると言われています。… 全文を読む
鍼灸のダイエット効果
肥満の鍼治療
そもそも私たちが生きていくためには「エネルギー」が必要です。
体の中では「脂肪」はたいへん優秀なエネルギー源です。
歴史的な背景から、人間のカラダは飢餓状態に備えて、脂肪をたくわえておく仕組みを備えるようになりました。
肥満とは、その体脂肪が過剰に蓄積された状態です。
ではどうして体脂肪が過剰に蓄積されてしまうのでしょう。
一般的に、毎日の食事からとったエネルギーが、その日一日の活動(呼吸をしたり、胃腸を動かしたり、仕事をしたり)するエネルギーとして使われます。
その摂取エネルギーと、消費エネルギーの収支が合っていれば、太ることもやせることもありません。… 全文を読む
うつ病への電気鍼治療
うつ病への鍼灸治療
うつ病は「脳のエネルギー」が欠乏した状態であり、それによって眠れない・食欲がない・一日中気分が落ち込んでいる・何をしても楽しめないといった心身の症状を引き起こす病気です。
精神的・身体的ストレスが重なるなどの理由から脳のエネルギー欠乏になり、結果として脳がうまく働かない状態になっていると考えることもできます。
そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
治療はうつになった原因により様々ありますが、基本的には投薬治療です。
抗うつ薬などをメインにした薬の治療です。
一方、鍼灸もうつ病治療に役立てられないかということで、この薬の治療と鍼治療を比較した研究があるのでご紹介します。
じんましん(蕁麻疹)に鍼治療は効果的か
じんましん(蕁麻疹)に鍼治療は効果的か
最初に蕁麻疹症状が出始めてから1ヶ月以内を「急性蕁麻疹」、それ以上を「慢性蕁麻疹」と呼びます。
蕁麻疹の多くは痒みを伴います。
一過性であればまだしも繰り返し続く慢性蕁麻疹では、仕事や勉強など日常生活の問題となります。
蕁麻疹のことを思うとストレスがたまり、仕事に集中できない、眠りが悪くなる、など「生活の質」を大きく損ないます。
原因はアレルギー・ストレス・内臓からなど複雑多岐に及び、原因が分からないことも少なくありません。
治療としては、第1は、原因・悪化因子を取り除く、または避けることです。
第2は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤などの薬の治療です。… 全文を読む
陽陵泉穴への鍼刺激はパーキンソン病に関する脳神経を活性化する
陽陵泉穴への鍼刺激はパーキンソン病に関する脳神経を活性化する
我々が活動すること(手足を動かす・食べたものを胃腸で消化するなど)は、すべて脳からの指令で行われています。
この脳からの指令は「神経伝達物質」という物質を介して体の各部分へ伝えられています。
パーキンソン病の患者さんは、脳の中で神経伝達物質のドパミンが不足することで、指令がうまく伝えられなくなっています。
このドパミンは脳(中脳)の「黒質」という部分の神経細胞で作られています。
パーキンソン病の患者さんの脳では、黒質細胞が減り、ドパミンの作られる量が少なくなっているのです。
なぜ黒質の神経細胞が減少するのかは、まだよくは分かっていません。
今回は、鍼灸で使うツボの「陽陵泉」穴を使い、パーキンソン病患者さんの脳神経がどう反応するかを調べた研究を紹介します。… 全文を読む
慢性頭痛の治療に鍼灸を加えるメリット
慢性頭痛の治療に鍼灸を加えるメリット
慢性頭痛への治療は、β遮断薬・抗うつ薬・抗けいれん薬などの予防薬の組み合わせや、頭痛発作が出た場合はトリプタンや非ステロイド性抗炎症薬などを使って継続的に治療することが必要な場合が少なくありません。
ただし、必ずしもすべての頭痛が薬でコントロールできるわけではありません。
診断が不完全であったり間違っていたりなどの理由で薬物療法が不十分であったり、その他の要因で投薬治療が失敗することもあります。
クスリ以外の治療手段を増やすのは有効と考えられます。
鍼治療は、頭痛を含む多くの「痛みの治療」において長い歴史を有しています。
その有効性は、主に頭痛(とくに片頭痛および緊張型頭痛)において研究されています。
鍼治療は、投薬の必要性を減らし・頭痛を減らすとコリをほぐし・脳内鎮痛物質を増やし・自律神経を整え・ストレスを緩和をもたらすと結論付けられています。… 全文を読む
更年期のホットフラッシュや動悸が鍼治療で36.7%改善
更年期のホットフラッシュや動悸が鍼治療で36.7%改善
女性は50歳前後で閉経を迎えます。
この閉経の前後10年間(一般的に45~55歳頃)を“更年期”と呼びます。
加齢とともに卵巣機能が低下し、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれやすい時期でもあります。
ただ、更年期症状は女性ホルモンの減少だけでなく、生活習慣や心理要因(仕事や家族環境など)も複雑に関係しますので、現れる症状も多岐にわたります。
今回は、その中でも「血管運動神経症状」と呼ばれるものについてです。
具体的には「ホットフラッシュ、冷えのぼせ、動悸などの症状」です。
それらに鍼治療が役立てるという研究をご紹介します。… 全文を読む
緑内障患者の眼球血流に鍼治療が有効
緑内障患者の眼球血流に鍼治療が有効
緑内障の原因は複数の要因が考えられています。
もっとも重要な危険因子は「眼圧」です。
西洋医学の緑内障治療では、クスリなどにより眼圧を低下させ、この疾患の進行を止めるため努力がなされます。
しかし、眼圧以外にも緑内障を進行させる要因があるようです。
いくつかの研究では、クスリで十分にコントロールされた眼圧にもかかわらず視野低下が進む可能性のある原因として、「眼球血流の障害」が確認されています。
鍼治療が緑内障の補完代替療法となる可能性を持つ、という研究もいくつかあります。
実際、いくつかの研究では「鍼治療の有益な効果」が報告されています。… 全文を読む
末梢性めまいに鍼灸が有効との研究
メニエール病など末梢性めまいに鍼灸が有効との研究
「めまい(眩暈症)」には脳に原因がある「中枢性」とそれ以外の場所が原因の「末梢性」があります。
末梢性めまいの原因は内耳という場所が主です。
この内耳の病気の代表的なものとして「メニエール病」があります。
ぐるぐる回るめまい(回転性)、耳鳴り、難聴(低い音が聞きにくい)を起こす病気です。
ある特定の方向に頭を傾けたときにだけ起きるめまいは「良性発作性頭位眩暈症」と呼びます。
「めまい」はストレスや疲労、自律神経失調が原因になるといわれています。
例えばメニエール病への病院での治療としては、薬を飲む事も出来ない強い発作時はめまい止めの点滴を行います。… 全文を読む
アルツハイマー病への鍼灸の効果
アルツハイマー病への鍼灸の効果
日本の認知症患者数は2012年で65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。
今後、高齢化がさらに進んでいくにつれ、認知症の患者数がさらに膨らんでいくことは確実です。
2025年には、認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占めるとも見込まれています。
認知症の中で一番多いのが「アルツハイマー型認知症」です。
脳の神経細胞が減って脳が小さく委縮してしまうために、症状が現れます。
最近では生活習慣病との関係性が分かっていますが、原因はまだ不明の部分も多いです。
徐々に進行する病気で、急激に進行したりするものではありません。… 全文を読む
受験生の皆様へ:風邪に負けない免疫力を維持する東洋医学的アプローチ
受験生へ:カゼ予防のセルフケアお灸のススメ
受験生の皆様、そしてご家族の皆様、こんにちは。
当院は、地域の皆様の健康を東洋医学の力でサポートしております。
受験という一大イベントを目前に、心身ともに万全の状態で臨みたい、そう願うのは当然のことです。
長時間の勉強、プレッシャー、不規則な生活…受験生を取り巻く環境は、心身に大きな負担をかけ、免疫力の低下を招きやすいものです。
とくに、受験シーズンと重なる冬は、風邪やインフルエンザが猛威を振るう時期でもあります。
せっかくの努力が、体調不良で十分に発揮できない、そんな悔しい思いは絶対に避けたいですよね。
当院では、東洋医学の観点から、受験生の皆様が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、体質改善と免疫力向上に特化したサポートを行っております。… 全文を読む
頭痛薬が効かない緊張型頭痛に対する鍼灸の効果
鎮痛剤が効かない緊張型頭痛に対する鍼灸の効果
緊張型頭痛とは、頭の両側が締めつけられるような頭痛が数十分~数日間ダラダラと続くタイプの頭痛です。
片頭痛のように、前兆や悪心・嘔吐などはなく、動いてもひどくはなりません。
緊張型頭痛のなかでも、「反復発作性緊張型頭痛」とは平均して1ヵ月に1回(始まると数十分~数日間続く)の頻度で起こる頭痛で、「慢性緊張型頭痛」は平均して1ヵ月に15日以上(年間180日以上)の頻度で起こる頭痛です。
それぞれのタイプの緊張型頭痛に鍼灸がどう効果を出すかを調べた研究がありますので紹介します。
『薬剤で期待すべき効果の得られなかった緊張型頭痛に対する鍼治療の臨床的効果』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/33/3/33_480/_article/-char/ja
【要約】… 全文を読む
PMS(月経前症候群)のイライラに鍼が効くという研究
PMS(月経前症候群)のイライラに鍼が効くという研究
生理周期で排卵後から月経までの期間に起こる不快な症状を、PMS(月経前症候群)と呼びます。
体の痛みやだるさといった身体的症状のほか、情緒不安定になる、イライラする、落ち込むといったメンタル面での悩みなどです。
生理前(高温期)のホルモンのせい(イライラなどは心のバランスを整えるセロトニンが減少するせい)と考えられていますが、はっきりとは分かっていません。
家事・子育て・仕事と日々の疲労やストレスを感じやすい30代の女性に多いです。
疲れとストレス…。
心身を整えるために「自分をいたわる(生活習慣に気を配る)」のも大切ですね。
今回はそんなPMSで悩む(とくにイライラ)人に、鍼灸が役立てるという研究を紹介します。… 全文を読む
鍼はプラセボか?
鍼はプラセボか?
『鍼はプラセボか?』
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22390147/
【要約】
鍼治療の適応として最もよく知られる肩こりに対し、鍼治療は本当に効果があるのかを証明するために、治療者と患者に治療の真偽を知らせずに治療する「ダブルブラインド法(二重盲検法)」を用いた無作為化プラセボ対照臨床研究を実施した。
その結果、治療しない場合よりも、鍼治療を施した方が肩こり感は改善したが、鍼が刺さっても刺さらなくても一定の肩こり改善効果が認められた。
また肩こりの部位に鍼を刺して治療した場合にのみ、皮下血流に変化が認められた。
これらのことは、「鍼治療を受ける」ことによって肩こり感は和らぎ、特に鍼を刺す治療であれば血流改善の効果も期待できることを示唆する。… 全文を読む