流産を経験した人へ

流産後の人へ

流産後
一般的に流産とは、妊娠初期から22週未満までに妊娠が継続できなくなることを言います。
実際に多い流産は、妊娠が分かってから(胎盤が形作られる)妊娠12週までに起こると言われています。
早期に起こる流産は、赤ちゃんの染色体異常や先天性異常が原因の場合が多いです。
ある種の自然淘汰とも言われます。
つまり、受精の時点から育つことは難しい赤ちゃんだったと考えたいと思います。
これはお母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因ではありません
ぜひご自分を責めないようにしてください。

流産のあとが大事です

流産後のケア
流産は多くの場合、避けようがなかった出来事ですが、やはりすごく悲しい出来事です。
心は大きく傷つきます。
同時に、身体も大きな負担を受けます。
「流産もお産である」という考えもできる訳ですので、母体に変化と負担をかけています。
流産のあとのケアは、3ヶ月程度は身体の力を取り戻す「養生期間」として頂きたいと思います

すぐに次の妊娠を考えるよりは、ココロとカラダを大事にする期間を過ごしていただきたいです
その期間があることで、次のご妊娠に向けてのお母さんの心身が整います。

焦る気持ちはわかります!
…ですが、妊娠してからも身体の変化や負担は続きますし、出産してからの疲労もあります。
ここでしっかりエネルギーをチャージしておいてほしいです。

鍼灸ができること

流産鍼灸
鍼灸(東洋医学)では、大切な赤ちゃんをお母さんの子宮で育ててくれるのは「気(き)」と「血(けつ)」の力であると考えます。
そのため、気血の「量」と「巡り」を大切に考えていきます。
量が少ないのもダメだし、量が多すぎてもいけません。
まためぐりが滞っているのもよくない影響があります。

患者さんには「体質」があります。
気血水の量や巡りがどのようになっているか?
内臓系・神経系の働きはどうか?
これは同じ流産をされた方でも大きく違います。
この違いをしっかり把握して、それを改善するための施術を組み立てていきます。

基本的には以下のような状態になることを予防・改善することが鍼灸の役割です。
・気血不足(体のエネルギーと血液、栄養、ホルモンなどの不足)
・腎虚(赤ちゃんを育てる力、生命力の不足)
・脾虚(胃腸のチカラが弱い)
・瘀血(血のめぐりが悪い)
・湿熱(不摂生、ストレス等により、体に悪いものがたまり、熱がこもっている)

ココロも、そしてしっかりと子宮も回復させてください。
そして流産手術後は、3ヶ月は養生してから次の妊娠にトライするのが理想的です。
(※その人の状態によってはもっと長く養生しても良いです。)

ゆっくりした施術の中で、自分の身体や心を見つめ直される方が少なくありません
患者さんがカラダに気持ちを向けることで、ココロにも余裕やゆとりが生まれることを間近で見てきました。

おカラダから出来るココロへのアプローチとして、鍼灸を使ってみてください

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