不妊(妊活)鍼灸院の選び方

不妊での鍼灸院選びと継続のポイント

鍼灸院選び
長く付き合える鍼灸院の良い選び方ですが、私どもでは「通いやすさ」と「相性」が非常に重要だと考えています
それはまた、信頼や安心感から生まれるものだとも思います。
そのようなことを以下に書きましたので、参考にしてみて下さい。

通いやすさ

お悩みの内容が、すぐ治るようなものなのか、じっくり腰を据えてかかった方が良いものなのかで、鍼灸院選びは大きく違ってきます。
1回・2回で治るような病気であれば、遠くでも高名な鍼灸院を選んでみても良いと思います。

ただ、どんなに達人でも婦人科系の体質改善のような治療は、ある程度継続的な治療が必要だと思います。
そうであるなら、家を出てから、治療院に行って、家に戻るまでのトータルした手間暇や、身体への負担を考えた方が良いです。
ようするに、通いやすい場所を選びましょう、ということです。

通いやすい治療院のほうが、何度も行くのに都合が良いし身体への負担は少なく済みます。
気持ち的にもラクでしょう。
結果、治療効果も良くなるはずです。

クチコミ

通える範囲で、評判の良い院を見つけてみましょう。
これは家族からだったり、友人からだったり、ともかく行ったことのある人からの評判が最適です。

ただし、鍼灸院の評判を身近で得られない場合は、ネットでの検索になります。
鍼灸院のホームページや口コミサイトなどを見てみて、評判がよさそうなところをピックアップしてみたらいかがでしょうか。
最近は専門性をうたっている鍼灸院も増えてきましたので、まずは不妊治療に力を入れている院を選んでみたらよいと思います。
しかも、患者さんの生の声などの「実績」を載せているところがおススメです。
もちろん、ここで場所や診療時間や料金体系などがある程度すっきりはっきり明快なのは前提です。
ここに疑問があるような鍼灸院は止めておく方が無難です。
そして、院の特徴や評判の内容などが、自分の好みと合いそうでしたら、そこに声をかけてみたらいかがでしょうか。

電話/説明/安心

良さそうな鍼灸院をみつけたら、電話をしてみましょう。
多くの鍼灸院は予約制ですので、予約のためにも電話が必要です。

まずは、自分のお困りのことについて質問してみましょう。
電話でのポイントは、その対応に安心感を得られるか、です。

横柄な態度や、冷たい態度、受け答えがちぐはぐ、など、ご自分の納得が得られない鍼灸院でしたら、そのまま電話をお切りください。
治療がしっかりしている鍼灸院では、電話の受け付けにもそれが表れるはずです。
応対に納得できるようでしたら、予約を入れてみると良いと思います。
やはり最終的には実際に足を運ばないことには、本当の相性は分からないと考えます。

雰囲気

鍼灸院に足を運んだとしたら、そこの雰囲気はどうでしょう。
外観や内装や、治療家の服装など、ネットでの評判やホームページなどで見てきたものと違いはないですか?
もしくは整理整頓や清潔感など、あまり細かいことはわからないと思いますが、「何となくの雰囲気」のようなものに違和感がないかどうかを確認してください。

もちろん、狭いからダメというわけでもないし、おシャレだから良いというわけでもありません。
安っぽいからダメで、お金がかかっている内装だから良いというわけでもありません。
あくまでご自分の納得いく雰囲気かどうか、で結構です。
雰囲気にご自分との親和性があるかどうかが重要です。

専門性・コミュニケーション

治療を受ける時には、居心地の良さのようなものも気にしてみて下さい。
なぜなら治療効果がすぐに出ればいいのですが、不妊治療の場合は多くの場合しばらく通う必要があります。
何度も通うに値する場所かどうかは居心地の良さに表れるかと思います。

また、ご自分のお困り事に対して治療家が専門家として接しているかどうかも判断ください。
専門家として対応してもらっている感じがすれば、通い続けても良い鍼灸院かと思います。

「専門家として…」というのも、西洋医学的な知識だけでなく、東洋医学的な知識もバランスよくあわせて持っていることが重要だと思います。
東洋医学(鍼灸もそのひとつ)では体のバランスを重視しています。
東洋医学では伝統的に婦人病を得意としてきた歴史もあります。
それは生活習慣やご自宅で出来るセルフケアなどの「予防と養生」を大切にしてきたためです。

鍼灸治療では、「生活の場でのケア」と「鍼灸院でのケア」の両輪で妊娠体質になっていこうという発想で治療を行っているはずですので、そのあたりを実感できるようだと良い治療だと思います。

人柄の相性

鍼灸院によっては「通わないとダメだ」とか「体の○○の悪さが不妊の原因だ」というようなことを断定的に言うところもあるようです。
もしくはほとんど説明のないようなところも。
もちろん、どの鍼灸院さんも「良かれ」と思ってのことでしょうが、そういうコミュニケーションに違和感を感じる患者さんもいるでしょう。
つまり鍼灸師と患者さんの相性の問題です。

施術の相性

また、治療のやり方もソフトな治療をするところからハードな治療をするところまでありますので、どういうスタイルの鍼灸を受けたかで印象も変わってくると思います。
強めの刺激が痛い・怖いと感じるかもしれませんし、ソフトな治療が物足りなく感じるかもしれません。
治療スタイルと患者さんの相性の問題です。

まとめ

●通いやすい
●安心できる
●鍼灸師との相性が良い
●施術との相性が良い

…ということであれば、少し続けてみられることをおススメします。
逆に、「何か違うかな!?」と感じられたら止めた方が良いです。

本当に、どの鍼灸院や鍼灸治療が良いのかは分かりませんよね。
全国には鍼灸院は数多くあり、鍼灸師の人間性や鍼灸治療の流派なども多様ですので、一例で鍼灸そのものをご判断なされない様にお伝えしたいと思います。
そこの鍼灸院を止めるのは一向に構わないのですが、そこでの経験が「鍼灸院や鍼灸のすべて」ではないことをお伝えしたいです。

違う鍼灸院が満足を持ってお役にたてることもあるかと思いますので、こりずに再度挑戦してもらいたいです。
…といち鍼灸師として考えます。

当院の不妊鍼灸のご案内

不妊(妊活)鍼灸ページ