妊娠を希望する夫婦の風疹検査について

妊娠初期の風疹は怖いので事前に防ぎましょう

風疹検査

風疹にかかっても成人男性は、ほとんどが発熱や発疹などだけで済みます。
しかし、妊娠初期の女性がかかると、お腹の赤ちゃんが難聴や白内障、心臓病などになる恐れがあります。
妊娠を希望するなら事前に、夫婦そろって風疹にならないよう予防する必要があります

風疹には一度かかると生涯免疫ができます。
子供の頃にかかっているか、予防接種を受けていれば、風疹にかかることはありません。
ただし、自分に免疫があるのかないのか分からない人も少なくないでしょう。

そんな人はまずは「抗体検査(免疫の有無を確かめる検査)」があります。

昨年、首都圏で風疹が流行ったことも受け、行政の方でも風疹対策に力を入れています。
該当者は無料で検査や予防接種が受けられます。
今回はそのへんを解説していきます。

妊娠希望の夫婦の場合

風疹に対抗するチカラがあるかどうかを調べる検査を「風疹抗体検査」と言います。
妊娠を希望する夫婦は、この検査を無料で受けられます
担当するのは「県(か特別市)」です。

ここでは千葉県のケースを簡単に説明します。

●対象者
(1)妊娠を希望する女性
(2)その配偶者(事実婚を含む)または妊婦の夫

●上記の人が過去に「抗体検査を受けたことがなく」「風しん予防接種を受けたことがなく」「風しんにかかったことがない」場合に抗体検査を無料で受けられます。

●抗体検査を無料で受けた結果、免疫がないことが分かった後の予防接種は自己負担となります。
ただし、市町村で助成しているケースもありますので要確認です!
鎌ヶ谷市の場合、風しんワクチン(3,000円)の助成があります。

※詳しく知りたい方は…
【千葉県サイト】
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/kansenshou/fuushinkoutaikensa.html
【鎌ヶ谷市サイト】
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/smph/kenko-fukushi/kenko-iryo/yobouseshu/fushin_josei_h31.html

1962年4月2日~79年4月1日生まれの男性

妊娠希望の夫婦でなくても、上記の期間に生まれ男性は抗体検査(と必要なら予防接種も)を無料で受けられます
担当するのは「市町村」です。
行政からクーポン券が届きますので、それを使って無料で検査を受けられます。

※詳しく知りたい方は、お住まいの市のサイトをご覧ください。
【鎌ヶ谷市の場合】
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/smph/kenko-fukushi/kenko-iryo/yobouseshu/fuushin_tsuika.html

検査の流れ

シンプルです。

●病院に予約(予約不要ならそのまま)。
●採血して抗体の量を検査。
●数日後に結果が出るので聞きに行く。
●抗体がしっかりあれば(免疫があれば)、予防接種は不要なのでそこで終了。
●抗体値が低い場合は、その日でも後日でも、予防接種を受ける。

以上です。

院長の体験談

私も年齢的に該当していましたので、市よりクーポン券が届きました
風疹にかかった履歴は不明だったので、早速抗体検査を受けに行きました。

家の近所の病院に行きましたが、そこは予約不要で営業時間中であればいつでもよいとのことでした。
クーポン券(と保険証・診察券など一式)もっていき、簡単な風疹についての問診表のようなものを書かされました。
その後ササっと採血してその日は終了。

数日後、結果を聞きに病院に。
結果を聞くだけだったからか診察を待っている人より早く呼んで頂け、ほとんど待たずに済みました。
「結果は、抗体値は十分ある(=免疫がある)」とのこと
予防接種の必要はなし、となりました。

妊娠希望の方や妊婦さんにも多く接する仕事なので、しっかりこの辺は数値で分かって良かったです。
安心して施術に励めます(笑)

妊娠希望などがない人も、どこで妊婦さんと接するかは分かりません。
年齢的に該当する人は早めに検査を受けていただけると嬉しいと思います。
元気なのに病院に行くのはたしかに面倒かもしれませんが、検査は簡単で短時間ですので、ぜひ!