鍼灸と自律神経失調

自律神経の乱れが原因で起きる体調不良は、病院ではなかなかはっきりした原因が見つからず、治療もハッキリしないことが余計なストレスになります。
そのストレスが原因でより症状が悪化する場合もあります。
症状が軽いうちは我慢できてしまうかもしれませんが、時間とともに積み重なってしまうケースも少なからずあります。
無理はせずに早めの対処をお勧めします。
ぜひ治療法の一つとして鍼灸をお試しになってみてはいかがでしょうか?
なぜ鍼灸がおススメになるのか、そんな話を書きます。

現代医学と自律神経失調

現代医学と自律神経失調

自律神経の乱れによる体調不良は、病院の検査などでは異常を認めることができないことが少なくありません。
「検査しても悪いところが見つからなかった(なので治療はないと言われた)」というやつです。
現代医学では検査上で表れる異常に対してのみ治療をすることが可能です。
たとえば腫瘍が見えるなら切除する手術が、ウイルス判定が陽性ならそのウイルスに合わせた投薬ができますが、検査的な異常を見つけられなければ治療ができないのです。
そのため、自律神経の乱れが原因で体調不良を訴えて病院に行っても、症状を抑える薬をもらうことしかできません。
病院ではイライラしたり不安が強い方には精神安定剤を、不眠症に悩んでいる人には睡眠薬を処方してくれるでしょう。
しかし、根本の原因である自律神経が乱れたままでは、なかなか根本的に治るというところまではいきづらいものです。

鍼灸治療と自律神経失調

鍼灸と自律神経失調

一方、鍼灸=東洋医学では、症状は表面に現れた氷山の一角であり、その下には「体質のゆがみ」があると見ています。
それは症状が出るより以前からずっと身体にあるもので、そこ(氷山の本体)にアプローチしていくことが「治療」だと考えます。
ですので、病院で検査して異常が出なくとも、全く別の視点でカラダを見ているので十分施術が可能です。

鍼灸施術はおもに、神経と血流を通じて効果を発揮すると考えられています。
鍼は、体のツボに髪の毛ほどの細い鍼を打ちます。
お灸は、これまたお米粒くらいの小さなひねったモグサをツボにすえます。

たとえば、痛む場所に鍼を刺した時に「痛みをおさえる物質」がそこに発生し痛みを和らげます。
同時にその場所の血流も増え「痛む場所を修復する物質」をたくさん供給します。

また、鍼灸の刺激は施術した場所だけにとどまらず、神経を介して脊髄から脳にまで刺激が到達し、脳内でモルヒネ(麻薬)のような物質を作って痛みを緩和させたり、脳にある自律神経やホルモンの中枢にも作用します。
脳にある自律神経・ホルモンの親分に最適な反応を起こすような刺激を送ることができる訳です。
交感神経が過剰であれば抑制して副交感神経を活発にしたり、ストレスに対抗するようなホルモンを多めに出してみたり、と、まさに自律神経が乱れた時に発生する症状の改善に向けた働きをします。

これらは本来カラダが持つ力(自己治癒能力)を利用した治療と言えます。
たとえばとても細い鍼・小さなお灸を使用しているので痛みを感じることは少ないですが、カラダは異物が入ってきたと認識し、その異物を体外へ追い出すために免疫力が向上します。

カラダ本来の持っている力を引き出すことによって、様々な不調を改善するようアプローチをするのが鍼灸治療です。
ですので、病院の検査などでは原因不明だった全身のだるさや手足のしびれ、ほてりや不眠、動悸、不整脈などの体調不良の改善が期待できます。
ひとりで悩まず、ぜひ鍼灸を活用してみてください。

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