自律神経失調症のツボ
自律神経失調症状と言われる体調不良は、一日の中で波のように起こることも珍しくありません。
ふいに起こる「めまい」や急に起こってはすぐにおさまる「ホットフラッシュ」のようにです。
病院や治療院にいる時に起こるとは限りませんので、自分でできる対処方法を知っておくと良いと思います。
症状が軽いうちなら、それだけで治ってしまうこともあります。
当院に通院の方であれば、その人の状態に相応しいツボをご紹介しています。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、とくに原因が思い当たらないのに様々な症状が現れ、病院では特に異常がないと言われてしまうような症状群のことです。
【自律神経失調症の具体例】
●慢性的な疲労・だるさ
●めまい
●偏頭痛
●動悸
●ほてり
●不眠
●口やのどの不快感
●イライラ
●不安感
●落ち込み・やる気が出ない・ゆううつ
●感情の起伏が激しい
…など症状はいろいろあります。
自律神経失調症に効く万能のツボ
上記の症状を見てわかる通り、症状は多岐にわたっております。
正直それを2・3穴だけで良くさせる魔法のようなツボはないです。
その人に合わせた最適なツボ群というものができます。
その人に合わせて複数の薬を組み合わせる処方箋のようなものです。
ただしここでは、多くの自律神経失調症の人の共通した体質に効かすようなツボをご紹介します。
まずはオーソドックスにこちらを刺激してみて下さい。
合谷(ごうこく)
手の甲にあります。
親指と人指し指の骨が交差した部分から、少し人差し指側へ向かって押した時にイタ気持ちよく感じる場所です。
親指で軽く圧迫するように5秒程度押していきます。
大陵(だいりょう)
手首のしわの部分。
手のひらを上にして、手首にできる横じわ線上の中央です。
親指で軽く圧迫するように5秒程度押していきます。
膻中(だんちゅう)
胸の真ん中。
左右の乳頭をまっすぐ結んだラインの真中に位置し、指で軽く押すと痛いと感じる部分になります。
(女性は両手を挙げた時の両乳頭を結ぶラインの中間をとると良いかもしれません。)
親指か人差し指と中指を当てて、なでるように軽く圧迫するように5秒程度押していきます。
足三里(あしさんり)
膝(ひざ)の下、すねの骨の外側にあります。
膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたっているところが足三里です。
親指(もしくは中指)で軽く圧迫するように5秒程度押していきます。
太衝(たいしょう)
足の甲にあります。
第1指(親指)と第2指の骨が交わるところにあるくぼみです。
親指(もしくは中指)で軽く圧迫するように5秒程度押していきます。
百会(ひゃくえ)
頭の一番頂上にあります。
その近辺でイタ気持ち良い場所をみつけてください。
両手の中指と人差し指で軽く圧迫するように5秒程度押していきます。
ツボにはお灸もおススメです
自宅でできるセルフケアには指で押す「ツボ押し」の他に「お灸」もあります。
ジーンとする温かさ(熱さ)が心地良いです。
疲れやだるさ感など、弱っている感覚が強いような自律神経失調症状にはうってつけです。
ドラッグストアなどで売っています。
「せんねん灸」という商品が有名です。
まずは一番ぬるめのタイプから試してみるとよいと思います。
先ほど紹介したツボのうち、腕と足のツボに1日1個(両手両足あるので1回で8個)で結構です。