ストレスや不安は体外受精を失敗させる?

体外受精にストレスや不安はNG?

ストレスとホルモン

ストレスとホルモン
ストレスが自律神経やホルモンに悪い影響を与える、というのは何となく知っていると思います。
ストレスは、婦人科系の働きだけでなく、急に太ったり痩せたり、お肌もくすんだり…と美容にも大いに関係しています。

ストレスは、ホルモンの分泌とどのような関係があるのでしょうか。

食欲や睡眠に関する事やホルモン分泌の働きは、脳の視床下部(ししょうかぶ)で行われています。
ホルモンの総司令部です。
ホルモン分泌を指令する「視床下部」と、脳内の感情コントロールを行う部位はとても近くにあります。
そのためホルモンの分泌は、ストレスの影響を受けやすいとされています。

ホルモンには、女性ホルモンのエストロゲンや、抗ストレス作用ある副腎皮質ホルモン、緊急時に働くアドレナリンなどのホルモンがあります。

ホルモンは全身に大きく作用するもので、ホルモンの分泌(や抑制)がストレスによって大きく影響されることを知って下さい。

夫婦のストレスはIVF失敗と関連あり

ストレス夫婦
『不妊症のカップルにおけるストレス・不安・うつは、IVF失敗と関連している』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29528174

ストレスがIVFの失敗と関連しているかを調べる研究です。

【目的と経緯】
不妊に悩む夫婦は、パートナーから感情的に影響を受けていると仮定し、夫婦の「サイトカイン」の量が精神状態と体外受精結果を関連付けるかもしれないと調べることにした。
(※サイトカインはストレス反応があると出てくる物質と言われています。)
45人のIVFを受ける夫婦にストレス度合いをチェックしてもらい、同時にサイトカイン量を測定した。

【結果】
ストレス・不安などは72%の夫婦にみられた。
また、女性と男性のストレスは、それぞれのパートナーのストレス、不安、うつ病に関連していた。
さらにサイトカインの量が、IVF失敗(妊娠の可能性低下)の指標であることが判明した。

【結論】
不妊の夫婦は、パートナーのストレスを上手く対処することで(自分に)恩恵がある。

当院の考察

リラック夫婦
この研究は「ストレスは身体に悪い」→「だから何とかしよう」という話ではありません
いや、それはその通りなのですが、その前段階として「夫婦ではパートナーのストレスや不安を自分も受けて、ストレスや不安を感じやすくなってしまう」と言っているのです
だからお互いに何とかしましょう、と。

「妊娠出産は夫婦の共同作業である」というのが建前ではなく、具体的なリアルな事実であることを教えてくれる気がします。

パートナーの機嫌が良いと自分の機嫌も良くなるかはわかりませんが、少なくとも悪影響は受けないみたいです。
そうであれば、パートナーのカラダの健康だけでなく、ココロの健康も作る努力が要りますね。
心身ともの円満な夫婦関係は大事ってことです。
体外受精を成功させるためにも大事。

ここでも鍼灸はお役に立てます。
※ここは鍼灸院ですから、鍼灸推しです(笑)

鍼灸はストレス緩和作用があります。

鍼灸することで脳に刺激が行くと様々な物質が放出されることが分かっています。
●内因性オピオイド(脳内麻薬)
…これは痛みを緩和する作用。
●セロトニン
…興奮した神経の働きを抑え、心の安定化指せる作用。
●オキシトシン
…ハッピーホルモンなどと呼ばれ幸福感をもたらすホルモンです。

このような物質を放出させることで、鍼灸は心身をリラックスさせることができます。

自分がリラックスすればパートナーにも良い影響が行くはず!
なんならご夫婦そろって鍼灸を受けて欲しいです。
その方が効果も二乗ではないでしょうか(^^)/

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