セルフケア
白露|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
白露の今できる健康法について
白露(はくろ)とは、二十四節気の15番目の節気で、毎年9月8日頃から約15日間を指します。
2025年の白露は9月7日です。
野草に朝露が宿り、白くきらめく様子から名付けられました。
この頃になると、夏の暑さが和らぎ、朝晩の冷え込みが感じられるようになります。
日中の残暑はまだ厳しいものの、空は高く澄み渡り、秋の訪れを実感できる季節の変わり目です。
稲穂が実り、虫の音が響き渡るなど、自然界が新たなサイクルへと移行していく様子が感じられます。
今回は「白露」の時期を健やかに過ごすためのヒントをお届けしますので、ぜひ最後までお読みください… 全文を読む
全身性エリテマトーデス(SLE)に効くツボ
全身性エリテマトーデス(SLE)に効くツボ
「この原因不明の辛い症状と、いつまで付き合えばいいのだろう?」
全身性エリテマトーデス(SLE)のような自己免疫疾患を抱え、そんな風に感じていらっしゃる方は少なくありません。
西洋医学の治療を受けていても、なかなかすっきりしない、あるいは薬だけに頼ることに不安を感じることもあるでしょう。
もしあなたが今、そんな袋小路にいるような感覚なら、少し視点を変えてみませんか?
古来より受け継がれてきた東洋医学には、あなたの体の声に耳を傾け、根本的な体質からバランスを整えていく知恵があります。
今回は、東洋医学から見たあなたの病気のこと、セルフケアのアプローチについて、お話しさせていただきます。… 全文を読む
処暑|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
処暑の今できる健康法について
処暑(しょしょ)は、例年8月23日頃から9月7日頃までの期間を指し、二十四節気の14番目の節気です。
2025年の処暑は8月23日です。
暑さが和らぎ、厳しい残暑が峠を越す頃とされています。
稲が実り始め、農作物にとっては収穫の準備に入る大切な時期でもあります。
実際にこの時期になると朝晩には涼しい風を感じることもあり、少しずつ秋の気配が感じられるようになります。
しかし、日中はまだ残暑が厳しく、寒暖差が大きり始めるのもこの時期の特徴です。
また、台風の季節とも重なるため、天気が不安定で、気圧の変化や湿気が心身に影響を与えることもあります。… 全文を読む
立秋|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
立秋の今できる健康法について
今回は、二十四節気の13番目の「立秋(りっしゅう)」について、東洋医学の観点から解説していきます。
2025年の立秋は8月7日です。
8月7日から次の二十四節気の次の処暑の8月23日までの15日間ぐらいを指します。
暦の上では秋の始まりとされる「立秋」は、まさに夏の盛り。
この日から暦の上では秋に入りますが、実際にはまだ夏の暑さが続き、「残暑」と呼ばれる時期です。
厳しい暑さが続く中にも、朝晩の風に涼しさが感じられたり、夕焼けの空に秋の気配が感じられたり、少しずつではありますが、季節の移ろいを実感できることから「立秋」と名づけられました。… 全文を読む
腸内フローラを整えるツボ
腸内フローラを整えるツボ
腸内フローラとは、腸内に生息する多種多様な細菌群のことで、顕微鏡で見るとまるで植物のお花畑(フローラ)のように見えることから名付けられました。
これらの細菌は、大きく分けて善玉菌、悪玉菌、そしてどちらでもない日和見菌の3種類が存在し、それぞれの菌種や数が複雑に絡み合い、腸内環境を形成しています。
健康な腸内フローラでは、善玉菌が優勢なバランスが保たれています。
善玉菌は、私たちが食べたものを分解し、短鎖脂肪酸という物質を作り出します。
この短鎖脂肪酸は、腸の粘膜を保護し、免疫細胞の活性化を促すなど、私たちの健康維持に不可欠な役割を担っています。
また、腸内フローラはビタミンB群やビタミンKの合成にも関与しており、消化吸収を助けるだけでなく、免疫機能、ホルモンバランス、さらには精神状態にまで影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになってきています。
例えば、アレルギー疾患や自己免疫疾患、肥満、糖尿病、うつ病など、様々な疾患と腸内フローラの乱れが関連していると考えられています。… 全文を読む
小満|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
小満の今できる健康法について
今回は、二十四節気の8番目「小満(しょうまん)」について解説し、この時期を健やかに過ごすための養生法をご紹介します。
「小満」は、例年5月20日頃から6月5日頃までの期間を指します。
2025年が5月21日です。
陽気が高まり、万物が次第に成長して満ち足りてくる時期であることから「小満」と名付けられました。
農作物がすくすくと育ち、穂がつき始める季節ですが、梅雨の入り口にさしかかる時期でもあり、湿気が増してきます。
日本では、麦が黄金色に色づき始める頃であり、稲作の準備も進みます。
気温の上昇とともに、湿度が高くなり、身体にも影響を及ぼしやすい時期です。… 全文を読む
穀雨|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
穀雨の今できる健康法について
穀雨(こくう)は二十四節気の6番目で、4月20日頃から始まる時期です。
2025年の穀雨は4月20日です。穀雨が終わる頃に八十八夜があります。
「百穀を滋雨(ひゃっこくをじう)す」という意味があり、春の終わりに向かう頃、たっぷりと降る雨が田畑を潤し、作物の成長を助けるとされています。
穀雨が過ぎると気温が徐々に上がり、本格的な初夏へと移行していきます。
春は「肝」の働きが活発になる季節と考えます。
「肝」は、自律神経や感情、解毒などを司るとされており、ストレスや不規則な生活が続くと、「肝」の働きが乱れ、様々な不調が現れると考えられています。
穀雨の頃は、その春から初夏への移行期です。… 全文を読む
春分|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
春分の今できる健康法について
春分は、二十四節気の4番目に位置し、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
太陽が春分点(黄道と天の赤道が交差する点)を通過する時を指します。
暦の上では、この日から夏至までの期間を「春」と呼びます。
春分の時期は、冬の寒さが和らぎ、草木の芽吹きや花の開花など、生命の息吹が感じられる時季です。
また、農作業を始める目安ともされており、種まきや田植えなど、農家にとって重要な時期となります。
昔から、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として国民の祝日にも制定されています。
日本では春のお彼岸とも重なり、祖先を供養する習慣もあります。… 全文を読む
啓蟄|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
啓蟄の今できる健康法について
啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の3番目に位置し、2025年は3月5日にあたります。
「啓」は「ひらく」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」という意味で、冬眠していた虫たちが土の中から這い出してくる頃を表しています。
暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」と記されています。
この時期は、冬の寒さから徐々に暖かくなり、春の兆しを感じ始める頃です。
自然界では、草木の芽吹き、虫たちの活動開始など、生命の息吹が活発になります。
しかし、気温の変化が大きいため、体調を崩しやすい時期でもあります。
昔から「三寒四温」と言われるように、暖かい日と寒い日が交互に訪れ、体温調節が難しくなります。… 全文を読む
立春|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
立春の今できる健康法について
立春は二十四節気の第1番目、春の始まりを告げる日です。
暦の上では冬から春へと季節が移り変わる節目であり、古来より新しい年のはじまりとして大切にされてきました。
2025年は2月3日です。
この日から自然界は少しずつ春の息吹を感じ始め、人間の心身もまた自然と同期して春への兆しを感じていきます。
まだまだ寒さは本番という時期ですが、日は少しずつ伸びていき、春へと移ろうことも実感できます。
立春には、体の内側から温めてくれる食材を取り入れたり、春の芽出しを意識した軽い運動を取り入れるなど、季節の変わり目に合わせた養生がおすすめです。
立春の頃に起こりうる心身の不調
… 全文を読む眼圧を下げるツボ
眼圧を下げるセルフケア
眼球の内側の圧力を調整する液体は、常に一定の圧力を保ちながら循環しています。
この圧力こそが「眼圧」と呼ばれるものです。
眼圧は低すぎても高すぎても、目の健康にとって好ましくありません。
とくに、眼圧が高すぎる状態が続くと、眼の奥にある視神経が圧迫を受け、視機能に重大な障害を引き起こす可能性があります。
眼圧が高い状態、特に急激な眼圧上昇や長期間にわたる高眼圧は、視神経に深刻なダメージを与えます。
視神経は、目で見た情報を脳に伝える重要な役割を担っています。
この視神経が損傷を受けると、視野が狭くなったり、視野の一部が欠けて見えなくなったりする「緑内障」を発症するリスクが高まります。… 全文を読む
不妊ストレスに効くツボ
不妊治療のストレスに効果的なツボ
妊活は、喜びと期待に満ちた道のりであるはずですが、同時に大きな不安やストレスを伴うことも少なくありません。
「赤ちゃんを望んでいるのに授からない」「周囲の妊娠報告に焦りを感じる」といった経験は、多くの女性の心を揺さぶります。
実際、不妊治療を受ける方の半数以上に軽度のうつ症状が見られるという調査結果もあります。
今回は、不妊治療とメンタルヘルスの密接な関係について掘り下げ、東洋医学(鍼灸)の視点からメンタルを安定させるのに役立つツボをご紹介いたします。
不妊治療を受ける半数に軽度うつ症状
不妊治療は、いつ結果が出るかわからない、終わりが見えないマラソンのようです。… 全文を読む
イライラしやすい人に効くツボ
イライラに効くツボ
日々の生活でストレスが溜まると、どうしてもイライラしがちになりますよね。
仕事、家庭、人間関係…、現代社会はストレスの種で溢れていると言っても過言ではありません。
今回は、イライラの原因を東洋医学の視点から紐解き、ご自身でできるセルフケアと、当鍼灸院で行っている施術について解説いたします。
そもそもストレスとは
ストレスとは、外部から心身に加わる刺激によって生じる緊張状態のことです。
不安や悩みといった精神的なものだけでなく、暑さ寒さといった気候の変化、病気や睡眠不足、仕事の忙しさなど、日常生活で起こる様々な出来事がストレスの原因となります。
進学、結婚、昇進といった喜ばしい出来事も、環境の変化に伴う適応が必要となるため、ストレスの原因となることがあります。… 全文を読む
何となく落ち着かない時のツボ
何となく落ち着かない…慢性のイライラに効くツボ
心が何となく落ち着かない時ってありますよね。
とくに原因となるようなはっきりしたものもなく、心の病気というほど大げさでもないけれど、何となく心ここにあらずのような、モヤモヤとした日々…。
仕事に集中できなかったり、趣味を楽しめなかったり、日常生活に支障が出てしまうこともあるかもしれません。
これ、実は「慢性のイライラ」が原因かもしれません。
弱いイライラや気づまりが常時あることで、知らず知らずに何となく落ち着かないという症状になるのです。
神経が過敏になっている方に多く、イライラしやすかったり、夜中に何度も目が覚めてしまう、些細なことで動揺してしまうなどの症状を伴うこともあります。
鍼灸院で施術をしていると、このようなお悩みを抱えた方が思いのほか多くいらっしゃいます。… 全文を読む