【卵胞期の過ごし方】よい卵子を育てるには【妊活】
低温期は重要(その2)
生理周期(月経周期)の中で、生理開始から排卵日まで(月経期~卵胞期)までを「低温期」と呼びます。
その理由は二つあり、まずひとつは、生理時に血流が悪いとしっかりリセットできないので生理周期が乱れやすい、という話をしました。
※その記事はこちら。
低温期が重要な二つ目の理由は、卵子を包む卵胞が大きく育つ時期だからです。
妊活中の方で、採卵しても卵の数が少なかったり、数は採れるけど受精しないなどのお悩みは少なくありません。
これは「卵の質」の問題です。
卵子が育つのは低温期です。
つまり低温期が安定しない方は「卵子」に問題を抱えるケースが多いと考えられます。
この時期に「血液=エネルギー(栄養や酸素)」を卵巣へ多く送り込むことで、卵胞(卵子)を成長させ、良い状態の卵子を作ることができます。
そのため、体全体の血(エネルギー)を充実させるような過ごし方をしましょう。
今回は、このふたつ目「卵胞を育てる時期(卵胞期)の過ごし方」について書きます。
卵胞を育てる時期の過ごし方
この時期の基本的な戦略は、「血(けつ)」の量をしっかり充実させることです。
血=エネルギーだと考えてください。
体の中に十分なエネルギーがあって初めて、卵巣にもエネルギーが送られて、それが卵胞(卵子)を育てます。
ですのでこの時期、エネルギーを減らすことが一番いけないことになります。
要するに「疲れ(=エネルギー不足)厳禁」です。
生活の中でエネルギーは減少していきますが、それを日々補ってくれているのが「胃腸の働き」です。
飲食からエネルギーを得るのは胃腸の働きです。
ですので、胃腸を大事にしてあげるのが卵胞期のキーになります。
具体的には以下のような方法があります。
・腹八分で済ます。
・とくに甘いものは控える。
・冷たい飲食は控える。
・お腹がすいてから食事をとる。
・食事の時間は規則的に(夜は遅くならないよう)。
・睡眠はしっかり。
・ハードな運動は控える。
・気持ちの疲れ(気疲れ・気配り・気苦労)もほどほどに。
割と当たり前のことですね(苦笑)
でも、その当たり前が地味に効いてきます。
当院から
エネルギー不足からくる卵胞の育ちが悪い人の場合、もともとその人の持っている婦人科系のチカラ(腎のチカラと言います)が不足していることも考えられます。
理由は、たとえば加齢です。
どうしても年齢とともに婦人科系のチカラは低下していきますので、この部分に関しては自然な現象です。
…とは言え、補う方法もはります。
それがやはり「胃腸を大事に」です。
日々の生活の中で常に供給されている飲食や呼吸から得られるエネルギーを充実させることで、腎のチカラも補われます。
今回は日常生活のアドバイスでしたが、鍼灸師としてはセルフケアのお灸もおススメしています。
エネルギーアップのツボを紹介した記事がありますので、参考にしてください。
低温期の卵胞を育てる時期は「卵子の質」にも通じてきます。
ぜひ、無理のない程度で結構ですので、生活改善してみてください。
また、鍼灸院で本格的に体質改善に取り組みたいという希望の方もいらっしゃると思います。
詳しくは当院の妊活鍼灸についてのご案内ページを参照ください。