婦人科に通わず鍼灸のみで約3ヶ月で妊娠に至った症例

30代、婦人科病院に行かず鍼灸で体を整えたい

婦人科病院に行かず鍼灸で体を整えたい症例

患者さま

30代 女性

初来院

2020年11月5日

お悩みの症状

一人目不妊

初来院までの経過

1年前より妊活をスタート。
自分たちでタイミングを取るも授からず。
9ヶ月たった時点で婦人科病院に検査に行く。
夫婦2人で検査を受けるも「問題は無し」で、タイミング療法からスタート。
排卵誘発剤を使ってタイミング指導を受けることを3回ほど試すも授からず。

コロナウィルス感染症が蔓延し始め、婦人科へ行くのを中断。
基礎体温や排卵検査薬を使って、自分たちでのタイミングに戻す。

今後も病院には行かず、自分たちでタイミングを取ることで妊活とする。
代わりに、鍼灸で体の体質を整えたいと来院。

その他の症状。
肩こり・目の疲れ。
頭痛が起きることもある。
手足の冷え。

治療方針

気血の虚があるので、臓腑で言うと「肝」「脾」「腎」の虚を補うようにする。
同時に気血の巡りが悪い体質でもあるため、巡りを促進するツボ・リラックスできるようなツボも多めにする。

治療と経過

1回目。
「中脘」「関元」に温灸。「天枢」「中封」「陽陵泉」「足三里」「三陰交」に置鍼。「天枢」に円皮鍼。「肩こりの局所」に単刺。「風池」「心兪」「肝兪」「脾兪」「腎兪」に置鍼。「脊中」「命門」に温灸。

2回目~13回目(1週間~2週間に1回ペース)。
初回治療後に目の疲れ感が良かった。
内容はおおむね1回目同様。

鍼灸12回目に生理の遅れから「妊娠しているかも…」と言われ、刺激量を軽くする。
少し気持ち悪いとも言われる。
鍼灸を始めて3周期目のこと。
鍼灸13回目に病院でも妊娠が確認でき、以後は妊娠継続のための目的に切り替える。

14~17回目(2週間に1回ペース)。
「中脘」から「不容」辺りにかけ反応点にお灸。「内関」に温灸+円皮鍼。「足三里」「三陰交」「太谿」に軽く置鍼。「風池」「心兪」「膈兪」「肝兪」「脾兪」「腎兪」に軽く置鍼。「脊中」「命門」に温灸。

妊娠11週になり初期の不安はなくなったため、いったんこれで鍼灸も終了とする。

同時に治療した症状

・目の疲れ
・肩こり
・疲れ

まとめ

鍼灸開始から3ヶ月ほどで妊娠にいたったケース。
病院で受けた検査は問題なく、(コロナ感染の恐れもあったために)病院はいかず鍼灸で体質改善しながらご自身でタイミングをはかることで妊娠に至ったケース。
検査上は問題のない30前半の方だったため、鍼灸と関係なく自然での妊娠も可能のようにも感じるが、自分たちでの妊活開始からは1年以上妊娠しなかったことを考えると鍼灸が何かしらの良い影響を与えることができたのだろうと考える。

鍼灸開始して妊娠するまで3ヶ月ほどというのも、当院がよく言う「体質改善の一番短いスパンは3ヶ月間」という期間にも当たっており、体調(体質)の改善が妊娠につながったのだろうと考える。

このように肉体的な改善と同時に、精神的に安心できる環境(体に良いことしている感覚)が作られたことが良かったのではないかと考える。