【症例】めまい・耳鳴り・耳の閉塞感|病院で異常なしと言われた40代女性の鍼灸治療
【白井市】検査で異常なしの耳鳴り・めまいが6回で改善した40代女性の鍼灸症例

※本記事は国家資格(はり師・きゅう師)を保有する院長が執筆しています。
※当院の実際の症例に基づきますが、患者様のプライバシー保護のため、個人が特定されないよう一部情報を変更して記載しております。
※効果には個人差があります。
「耳鳴りが続いて気になる」「耳が詰まった感じが取れない」「めまいまで出てきて不安…」
このような症状で耳鼻科を受診しても、検査では異常が見つからず、治療に悩まれている方は少なくありません。
耳鳴りやめまい、耳の閉塞感は、それぞれが別々の症状のように思えますが、疲労やストレス、自律神経の乱れなどが背景にあり、複数の症状が同時に現れることもあります。
今回ご紹介するのは、耳鳴りから始まり、その後めまいや耳の閉塞感も現れた40代女性の症例です。
当院では、症状だけでなく生活習慣や疲労の蓄積、睡眠の状態なども含めて丁寧に評価し、東洋医学の視点から施術方針を組み立てました。
この記事では、初診時の状態、東洋医学的な考察、施術内容、そして症状がどのように変化したのかを詳しくご紹介します。
同じような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。
患者さんの情報と経緯
年齢・性別・お住まい:
40代女性・白井市在住
鍼灸院に来るまでの経緯:
1ヶ月前から右耳の耳鳴りに悩まされ、その後、めまいと右耳の閉塞感も現れるようになりました。
耳鼻科を受診したものの、聴力検査では異常が見られず、ビタミン剤を処方されるにとどまりました。
薬を服用しても症状は改善せず、日常生活にも支障が出始めたため、鍼灸を試したいと当院を受診されました。
初診時の症状:
・右耳の耳鳴り
・めまい
・右耳の閉塞感
・後頭部から背中にかけてのコリ
・疲れ
・ストレス
・手足の冷え
・眠りが浅い
仕事と家事に追われる毎日で、疲労とストレスが蓄積している状態でした。
この人を東洋医学ではどうみるか?
東洋医学では、身体の不調は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」のバランスの乱れによって引き起こされると考えます。
この患者さんの場合、疲労とストレスによって「気」の巡りが滞り(気滞)、血の巡りも悪くなっている状態(瘀血)と判断しました。
また、「気」の不足(気虚)もみられ、身体の根本的なエネルギー不足が症状を悪化させていると考えました。
とくに、耳は「腎(じん)」と密接な関係があるとされており、腎の機能低下は耳の症状を引き起こしやすいとされています。
この患者さんの場合、手足の冷えや眠りの浅さといった症状からも、腎の機能低下が示唆されました。
治療方針
上記の東洋医学的考察に基づき、以下の治療方針を立てました。
疏肝理気・活血化瘀:
気の巡りを改善し、血の巡りをスムーズにする。
補気健脾:
不足した気を補い、身体の根本的なエネルギーを高める。
補腎益精:
腎の機能を高め、耳の症状を根本から改善する。
これらの治療方針に基づき、鍼灸治療と温灸を組み合わせて行いました。
治療内容と実際の経過
1回目;
「右期門」「中脘」に棒温灸。
「右合谷」「右外関」「右聴会」「陽陵泉」「太衝」「太谿」に置鍼。
「右聴会」にお灸を追加。
「太衝」に円皮鍼追加。
「肩こりの局所」に単刺。
「完骨」「右翳風」「肺兪」~「脾兪」に置鍼。
「神道」「脊中」に棒温灸。
初回の治療後、患者さんは「体が温まり、リラックスできた」と仰いました。
2回目の治療後には、めまいは改善傾向にあるものの、耳の閉塞感と耳鳴りは残るとのことでした。
後頭部のコリは少し改善していました。
その後も週に1回のペースで治療を続けました。
3回目から6回目にかけて、後頭部から肩甲骨にかけてのコリは大幅に改善し、首や肩の動きもスムーズになりました。
耳鳴りはまだ残っていましたが、以前よりは気にならなくなってきたとのことでした。
鍼灸治療と並行して、患者さんには日常生活での注意点もお伝えしました。
具体的には、
・適度な運動を取り入れる
・バランスの取れた食事を心がける
・十分な睡眠時間を確保する
・ストレスを溜め込まないようにリラックスする時間を作る
…などです。
6回の治療後、症状改善もあり病院の薬も減ったため、患者さまと相談の上、一旦鍼灸治療を終了することになりました。
症状は完全に消失したわけではありませんでしたが、日常生活に支障がない程度まで改善し、患者さんも満足されていました。
鍼灸師としての感想とまとめ
今回ご紹介した患者さまは、耳鳴りに続いてめまいや耳の閉塞感が現れ、日常生活にも支障を感じるようになって来院されました。
東洋医学的には、疲労やストレスによる気血の巡りの低下と、身体を支えるエネルギー不足が重なった状態と考え、鍼とお灸を組み合わせた施術を行いました。
施術を重ねる中で、首や肩のこりが改善するとともに、めまいや耳の閉塞感は徐々に軽減し、耳鳴りも以前ほど気にならない程度まで変化しました。
最終的には、日常生活に大きな支障のない状態まで改善したため、患者さまと相談のうえ施術を終了しています。
今回の症例では、耳鳴りが最初に現れ、その後めまいや耳閉感が加わりましたが、改善はその逆の経過をたどりました。
このように症状が現れた順番と改善する順番が異なるケースは、臨床でも経験することがあります。
当院では、一人ひとりの症状だけでなく、生活背景や疲労の程度、ストレスの状況も含めて丁寧に確認し、その方に合わせた施術を行っています。
耳鳴りやめまい、耳の閉塞感などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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