鍼により体外受精の成功率が6%向上(英国の報告)
鍼治療で体外受精(IVF)成功率が6%向上
イギリスのDaily Mailは記事で「プラハにある民間不妊専門医療機関が、鍼治療により体外受精(IVF)での妊娠率が6%向上と発表した」と伝えました。
『Acupuncture can boost chances of getting pregnant through IVF, reveals data』
http://urx2.nu/Jq88
【内容】
これはチェコスロバキアのプラハにある民間不妊医療機関が、自院の不妊治療患者3271人の4400例にのぼる冷凍胚移植による不妊治療の成績を調べた結果です。
記事では「鍼治療なしの例では妊娠率は60%で、鍼治療をした例では妊娠率は66%であった」と伝えています。
研究に携わった医師は「(良い結果になるのは)鍼治療が子宮への血流を増加させ、痛みを和らげる神経伝達物質を産生するため」だろうと話しています。
子宮への血流を増加させることで、冷凍胚を移植した際、子宮内膜に胚が受け入れられやすくなります。
また鍼治療により、子宮頸管を弛緩させ、肺移植時の痛み予防に役立つとも話しています。
最後に同医師は「たとえ鍼治療がプラセボ効果だったとしても、患者さんがよりリラックスできるのなら、それは有益です。」
「IVFを受けることはストレスのかかることです。患者さんの体がストレスに圧倒されたら、着床は正しく機能しません。それは体が「戦闘」モードになっているからで、その状態は不妊治療に役立つものではありません。
だから鍼治療がストレス軽減に役立つならば、それは明らかに臨床的不妊治療の一部としての活用する価値がある」と語っています。
ここから学べる注目ポイント
別の記事にも、同様に鍼灸がIVFの成果を高めた胸が報告されています。
不妊鍼灸が成果を出しているという紹介は、同じく妊活の鍼灸を行う者として嬉しいです。
この(研究)記事から分かることを箇条書きします。
●鍼治療は子宮への血流向上・ココロのリラックスなどを起こすために効果となるので、IVF(体外受精)だけでなく、全てのお子さんを希望する女性に共通する。
●西洋医学だけでなく、東洋医学的なアプローチも併せてより効果的。
●人種・文化などをこえ、世界レベルで鍼灸が不妊治療に活用されていることがわかる。
当院でも同じような考えで治療に取り組んでいます。