鍼により体外受精の成功率2倍(英国の報告)

鍼で体外受精の成功率2倍

IVF
イギリスの『テレグラフ』、『デイリーメール』、『タイムズ』の各紙が、鍼治療によってIVF(体外受精)の成功率を向上させることを英国の研究チームが明らかにした、と報じました。
『テレグラフ』http://urx.blue/yddN
『デイリーメール』http://urx.blue/yde5
『タイムズ』http://urx.blue/ydef

【内容】
ロンドンのホマートン大学病院のグループによる研究です。

127組の体外受精(IVF治療)を受け始めたカップルを対象に、「鍼治療ありの群」と「鍼治療なしの群」に分けて経過を比較した。
結果、鍼治療群の妊娠成功率が46.2%だったのに対し、鍼治療なし群は21.7%にとどまった、と発表しました。

研究内容としては、
IVF治療を初めてもしくは2回目のカップルで、23歳から43歳までの方がいたようです。
採卵前と、移植前後に鍼治療を受けたようです。計4週間。

この結果は「鍼によるものではなくプラセボ効果(思いこみのせい)の可能性もある」と言われていますが、「プラセボだろとなんだろうと、鍼が患者を安心させて妊娠率を上げるなら、それは有効な手段だ」という意見もある、と載せています。

また、鍼灸の説明には「鍼治療は、神経系を介して血流を変化させたり、体内の鎮痛物質を放出させるという原理に基づいている」と書かれています

ここから学べるポイント

体外受精と鍼灸

海外で鍼灸を評価する声を聞くのは、鍼灸師としては嬉しいものです。
(※もちろん、海外でも鍼灸を批判する声もあります、これはどこにでもありますね)

この研究(記事)から分かることをいかに箇条書きしておきます。

●鍼治療は、病院の不妊治療と併用すると有効のようだ
●「気のせいじゃないの?」という意見もあるが、それも含めて有効だと考えられる
●妊娠できるかどうかの不安や西洋医学的治療への不安など、不安がつきまとう不妊患者さんに「安心」をもたらす手段は、妊娠のために有効であり、そのひとつとして鍼灸がある、と英国でも認識されている
●もちろんプラセボ効果だけでなく、鍼灸の現代医学的(生理学的)な効果効能の意識も根づいてきている

当院でも鍼灸という方法そのものの力を信じながら、リラックスをしていただけるように治療を提供していきます!

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