片頭痛の予防に鍼治療が効果

片頭痛の予防に鍼治療が効果

片頭痛に鍼灸|千葉県|松戸・船橋・鎌ヶ谷|鍼灸治療院

片頭痛について

頭痛の中でも最も多い「緊張性頭痛」は、頭全体がギューッとしめつけられるような痛みです。
一方「片頭痛」は、血管が拡張することでコメカミから目のあたりがズキンズキンと痛みます。
体を動かすとつらいので仕事や家事をしたくなくなり、いったん痛みだすとしばらく続きます。
片側に現れることが多いですが、両側から痛むこともあります。
痛みが起きると、光や音、においに敏感になるのが特徴です。
女性ホルモンと関連があるため女性に多く、20~40代女性に起こりやすい頭痛とも言われています。
完全主義、努力家、神経質な性格の人がなりやすいと言われています。
体質にストレスや過労のほか、チーズやワインなど特定の食べ物や薬などが刺激となる場合もあります。

片頭痛と鍼治療

片頭痛にも鍼灸がお役に立てます。
頭痛発作が出ないのが一番良いことですので、「鍼灸で発作予防出来るかどうか」を調べた研究がありますので紹介します。

『片頭痛発作予防に対する鍼治療効果』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki/76/3/76_200/_article/-char/ja

【要約】
片頭痛の発作予防の鍼治療効果を調べた。
頭痛の日数と首肩の筋肉・こめかみ辺りの筋肉の圧痛やコリを指標に分析した。
片頭痛がある患者の非発作期に鍼治療を2ヶ月間行い、中等度以上の頭痛日数と、首・肩の筋肉およびこめかみの辺りの筋肉の圧痛やコリを、鍼治療前後で比較した。
結果、鍼治療により、中等度以上の頭痛日数は減少し、圧痛や筋のコリも改善した。
(1ヶ月間で平均6.4回の頭痛発作が、鍼治療2ヶ月後には1.8回に減少。)
結論。鍼治療を一定期間継続することにより片頭痛の日数は減少した。
鍼治療の効果は、こうした首・肩・こめかみの筋肉の圧痛やコリを緩和することであり、それにより頭痛の日数や発作予防につながった。

「治療方法」
頷厭・懸顱・懸釐・頭維・下関・頬車・天柱・風池・完骨・肩井・膏肓のツボを適宜選択し、寸3-1番鍼(もしくは寸6-2番鍼)で15分間の置鍼か1Hz鍼通電。

当院の考察

片頭痛に鍼灸

片頭痛の回数を鍼灸で減らせるという研究でした。
海外の研究でも同様に、鍼灸で片頭痛日数改善の報告があります。
鍼灸は片頭痛と相性が良い方法です。

まずは病院で検査を受けて「あなたの頭痛が何なのか?」をはっきりさせることをおススメします。
その結果、背後に大きな病気が控えていないことを確認して欲しいです。
そのうえで、薬でコントロールできればそれで良いと考えます。

ただし、薬の回数が頻繁であるとか、そもそも痛くなることを減らしたいと考えるようでしたら、「薬以外の何か」を取り入れることは有益でしょう。
その方法には、日常の生活改善もあるでしょうし、鍼灸もあります。

緊張型頭痛ではないですが、首や肩、コメカミ辺りのツボが有効です。
これは筋肉の緊張を取ることで血流が適度になることもあるでしょう。
また、リラックスなどの作用から自律神経の働きがよくなり、血管の負担や血流も適度になると考えられます。

ただし鍼灸が片頭痛に良いからと言って、やはり1回で大きく変化を出すのは難しいでしょう。
今回の研究では2か月間鍼治療をしました。
やはり、3ヶ月程度の時間軸で治療に取り組むと、成果につながりやすいと思います。
「体質改善には3ヶ月」です。

この研究で使ったツボは首肩あたりでした。
ツラいところに鍼灸する方法を、当院では「部分治療」と呼びます。
部分治療でも効果があったという論文内容なのですが、当院では「頭痛だから首肩辺りだけの施術」なわけではありません。
「全身治療」をします。
頭(体の上部)の症状だから足(体の下部)のツボを使ったり、イライラが強い人はリラックス作用が強いツボを多用しますし、肉体疲労が強い人にはエネルギーを補う治療をします。
そのように、「その人の体質」を考えて施術することで、病気の本質的な改善が可能だと考えます。
全身治療が当院の鍼灸の特徴でもあります。

鍼灸院により色々な施術方法がありますが、鍼灸の強みは「自律神経に効く」「血流を良くする」「リラックス作用」です。
ぜひ体験してみてください。

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