【頚椎ヘルニアの症例】肩甲骨から腕に広がる痛みでお悩みだった50代女性の鍼灸治療
【習志野市】痛み止めが効かない頚椎ヘルニアの腕の痛み|鍼灸症例

※本記事は国家資格(はり師・きゅう師)を保有する院長が執筆しています。
※当院の実際の症例に基づきますが、患者様のプライバシー保護のため、個人が特定されないよう一部情報を変更して記載しております。
※効果には個人差があります。
整形外科で「頚椎ヘルニア」と診断され、処方された鎮痛薬を毎日飲んでいるのに、肩から腕にかけての鈍い痛みやだるさがスッキリと消えない…。そのようなお悩みを抱えていませんか?
「寝起きの特定の姿勢ならラクだけど、疲労が溜まったり、冷えたりすると痛みがぶり返す」
「痛みのせいで重い物を持つのが億劫になっている」
当院には、こうしたお薬だけでは改善しきれない頚椎ヘルニアの症状でご相談に来られる方が数多くいらっしゃいます。
今回は、第7頚椎のヘルニアと診断され、痛み止めを飲んでも2〜3割しか痛みが引かなかった習志野市在住の50代女性の症例をご紹介します。
東洋医学では、ヘルニアによる神経の圧迫だけでなく、首・肩・腕へと繋がる「経絡(気血の通り道)」の滞りや、お身体全体の「冷え」が痛みを長引かせていると考えます。
お薬とは違うアプローチで、どのように腕の痛みが軽減していったのか、ぜひ参考になさってください。
患者さまの情報と経緯
年齢・性別・お住まい:
50代女性・習志野市在住
鍼灸院に来るまでの経緯:
お悩みは「左肩甲骨から肩にかけての鈍い痛みと腕の痛み」です。
元々肩こりはありましたが、2ヶ月ほど前から肩こりが悪化し、痛みを伴うようになりました。
その後、次第に腕にも痛みが出現してきたため、整形外科を受診しました。
「頚椎ヘルニアで第7頸椎に問題がある」と診断を受けます。
鎮痛薬を処方されるも、痛みが完全には消失せず、病院とは違った方法を求め、鍼灸治療を希望して当院へ来院。
鎮痛薬服用により、当初より2~3割程度痛みが軽減しているものの、依然として痛みは持続しています。
寝起きの時間帯は比較的ラクだと気づいていて、痛くないラクな姿勢があるとのこと。
温めると痛みが和らぐ傾向にある。
逆に、疲労、冷え、重い物を持つことで症状が悪化するようです。
更年期障害によるほてりも自覚しています。
この人を東洋医学ではどうみるか?
東洋医学では、身体を巡るエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」の滞りが、痛みや不調の原因と考えます。
今回の患者さまの場合、首から肩、腕にかけての痛みの部位から、「手少陽三焦経(てしょうようさんしょうけい)」の経絡の滞りが疑われました。
手少陽三焦経は、身体のエネルギー(気)の流れを調整する役割を担っており、その流れが滞ると、今回のような肩や腕の痛み、しびれなどの症状が現れることがあります。
また、「肩の痛みは温めると楽になる」という訴えは、患部が冷えていることを示唆します。
しかし、患者さまは更年期障害によるほてりも感じていました。
これは、単なる冷えではなく、気血の巡りが悪いために、温めることで一時的に血行が促進され、症状が緩和されると解釈しました。
つまり、単に身体を温めるだけでなく、経絡の流れをスムーズにすることが重要であると考えました。
治療方針
上記の東洋医学的考察を踏まえ、今回の治療方針は以下の通りとしました。
経絡の疎通:
手少陽三焦経を中心に、関連する経絡の気の流れを改善することで、痛みを緩和する。
気血の巡りの改善:
全身の気血の流れを整え、自然治癒力を高める。
局所の鎮痛:
痛みのある部位に直接アプローチすることで、速やかな鎮痛を図る。
患者さまの体力を考慮し、しっかりとした刺激の鍼灸治療を行うこととしました。
初診時に「2ヶ月前から痛むのであれば、2ヶ月かけて改善させていきましょう」とお伝えし、継続的な治療の必要性をご理解いただくように努めました。
当初は6〜8回程度の治療を想定していました。
治療内容と実際の経過
1回目:
仰向けで、 「太衝」「陽陵泉」「合谷」「曲池」に置鍼をし、「左中渚」「左肘あたり局所」に円皮鍼を貼りました。
うつ伏せで、「肩こりの局所」に単刺をし、「心兪」「膈兪」「肝兪」「左肩甲間の局所」に鍼と台座灸を施しました。
2回目(1週間後):
前回の治療後、痛みが少し軽減したとのことでした。
前回と同様の施術を行い、左肘あたりに点灸、肩甲間局所に円皮鍼を追加しました。
3回目(1週間後):
症状の改善は見られるものの、日常生活で腕を使うとまだ痛みを感じるとのことでした。
2回目と同様の施術に加え、左肘あたりにパルス鍼を行いました。
3回の治療を終え、症状の軽減が生活に支障ない程度になったため、患者さまのご希望により治療は終了となりました。
鍼灸師としての感想とまとめ
今回の症例では、計3回の鍼灸治療によって経絡の滞りを流し、全身の気血の巡りを整えたことで、日常生活に支障がないレベルまで痛みを軽減させることができました。
患者様にも効果を実感していただき、ご本人の希望により一旦治療は終了となりました。
しかし、鍼灸の専門家として、この記事をお読みの皆様にはあえてお伝えしておきたいことがあります。
痛みが「気にならないレベル」まで下がったことは大変喜ばしいことですが、発症から2ヶ月経過したヘルニアの症状が、わずか3回の治療で「根本的に完治」したわけではありません。
お身体の冷えや、痛みを引き起こしやすい姿勢のクセといった根本原因が残ったままだと、疲労が蓄積した際に再び痛みがぶり返すリスクが残ります。
当院が初診時に「2ヶ月続いた痛みなら、2ヶ月(6〜8回程度)かけてしっかりと体質から改善させましょう」とご提案しているのは、この「再発」を防ぐためです。
一時的に痛みを抑え込むだけでなく、「痛みを繰り返さない、本当に健康な身体」を取り戻したいとお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。
皆様が安心して日常生活を送れるよう、最適な治療計画をご提案させていただきます。
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