不妊うつと鍼灸治療

不妊うつとは

不妊うつ写真
生理が来るたびに「もしこのまま妊娠できなかったら」と、自分を責めたり焦りや悲しみを強く感じるかもしれません。

「不妊うつ」とは、妊活中にうつ病を発症、またはうつ状態になることをさします。
「妊活うつ」「不妊ノイローゼ」などとも呼ばれたりします。

正式な診断名ではありませんが、
妊活中のストレスにより「ココロのエネルギー低下」があれば不妊うつなどと診断されます。

不妊うつでよくある症状

☑「楽しい」「うれしい」と感じられない
☑妊娠への焦りが抑えられない
☑以前のようによく眠れない
☑妊娠できない自分を否定する
☑パートナーへ不満を感じる
☑周囲の幸せを素直に喜べない
☑周囲の妊娠を自分と比較する
☑妊婦を見ると情緒不安定になる

以上のような状態があり、かつ、病的に心身のエネルギーが低下しているようなら、「妊活中には誰でもなること=仕方なこと」と捉えずに、なんらかの治療が必要な状態と考えてください。

西洋医学的な治療(心療内科や精神科)もあるでしょうし、以下に紹介する鍼灸(東洋医学)もお役に立てることも少なくありません。

鍼灸治療がうつに効くという論文

不妊うつと鍼灸写真
鍼灸治療は、血流を良くし、カラダのコリをほぐす作用が認められています。
また痛みを緩和する物質の分泌を促し鎮痛効果を得ます。
さらには、自律神経を整え、オキシトシンやセロトニンの分泌を増加させることが明らかになっています
オキシトシンやセロトニンは「幸せホルモン」などと呼ばれ、ストレスにとっては重要なホルモンです。
これらが「鍼灸がうつに効く」と言える作用であると考えられます。

イギリスにおけるうつ病患者に対する鍼灸治療の論文では、「鍼灸施術 3ヶ月目からうつ症状スコア(PHQ-9)の減少」を認めています。(MacPherson H. et al., PLOS Medicine, 10, 1-13(2013))

また日本の論文でも「鍼治療は、抗うつ剤単独治療と比較して有意にうつ病を改善した」とあります。(https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/pdf/h55.pdf)

当院の考え


お子さんを授かれない苦しみは、最終的には妊娠・出産しないと改善できないものだとは思います。

ただ、それまでにカラダやココロが疲弊してしまえば、余計に不妊治療の効果も出づらくなります。
精神的な状態が不妊治療の成果に影響するという論文もあります。)

そうであれば心身の良いコンディション(=体づくり)は、今現在のツラさの改善でもあるし、最終的な「妊娠・出産」という目的にのためにも有益だと言えます。

そのためにできることは少なくないです。

食事・運動・睡眠などの生活習慣を整えることや、セルフケアとしてツボ押しやお灸をするのも良いでしょう。
ストレス発散のために趣味に精を出すのもいいでしょうし、もしかしたらお仕事を一時的にお休みすることが「ココロの休息」になるかもしれません。

そのようななかに「鍼灸」も取り入れていただければと思います。

当院では「全身鍼灸」というスタイルで施術しています。

これは、お一人お一人の体質によって異なるツボを全身から選んで鍼やお灸をしていくというスタイルです。
当院では、一番鍼灸の力が出せるやり方だと考えています。

ただし、1回施術を受けただけで、いきなり心身の状態がジャンプアップするようなことはないと思います。
鍼灸も積み重ねることで効果につながりますので、やはりある程度の継続治療も重要でしょう。

本当に鍼灸が自分に合いそうかを確かめる意味も込め、まずは「初回限定のお試し部分鍼灸」で体験してみてほしいです。

これは施術の部位を限定して鍼やお灸の数を減らし、その分治療費も安くしたものです。
体にも経済的にも負担少なく試せるものになっております。

初回にお話を聞き、施術をして、2回目以降の「治療計画」をお話しします。
すべてに納得いただけたら、その後は継続治療でいらしていただければと思います。

妊活の不安や悩みは尽きませんよね。
お一人やパートナーとだけで抱え込まずに、病院や鍼灸院など、頼れる場所を作って、少しでもココロ穏やかに過ごしてほしいです。
おチカラになりたいです

詳しくは当院の妊活鍼灸についてのご案内ページを参照ください。