2020年の仕事納めに思う
本日で鍼納めでした。
今年も一年ありがとうございました。
※2021年は丑年ですので、ウシ&アマビエのイラストでかわいく締めてみました(笑)
12/29(火)~1/2(土)までお休みをいただきます。
来年も宜しくお願い致します。
2020年の振り返り
今年も様々な出会いがありました。
妊活鍼灸では、妊娠を共に喜んだ方たちから後々、ハガキやメールで出産のご報告を頂けるのが何より嬉しいことでした。
また、結果が出ずに鍼灸をやめられた方には心苦しさが残りました。
この申し訳ない気持ちは、今よりも少しでも技術や知識や経験を高めることで昇華させなきゃな、と思っています。
さて、
今年一番印象に残っているのは、(妊活鍼灸ではないですが)長く通って頂いていた患者さんの死でした。
同年代の方でしたので余計に心に残りました。
前向きで闊達だった彼女は今でも私の心にいます。
そんなことがあってすぐ、突然自分がめまいで入院し、2週間ほど臨時休業することに…(当時はご迷惑おかけしました)。
現在、めまいはほぼ良いですが、片耳は聞こえていません。
病名は重度の「突発性難聴」でした。
聞こえの悪さに関しては、片耳だけなので「ちょっと不便だな」くらいで日常生活には問題ないです(^-^)/
しかしじつは…、
入院中に耳とは別の体の問題も指摘され、医師からあれこれ脅かされました。
こっちの方が自分的には大きな契機になりました。
その時は死を意識しました。
「すぐじゃないかもしれないけど、近いうちに何が起きてもおかしくないな」と。
おかげで半強制的に人生を見つめ直しました。
元々、妻の死を経験していますので、死ぬこと自体は半分は怖くありません(逆に怖いと思う半面もあり)。
身近な人の死を経験していない人よりは、死に対して宥和的でしょう。
いま死んだら残念だなぁ…とは感じましたが、死は寿命=天命だから、仕方ないなと。
その代わり、「いま死ぬとしたら何を思い・何を伝えたいか」を考えました。
結果、自分の人生で大事なのは家族を中心に出会った人たちへの感謝だ、とつくづく感じました。
とてもとても大事なモノを与えてくれたのは人とのつながりです。
人生の終着点では感謝しかないと心底感じました。
妻を看取った時とはまた違う視点で、死=人生の終着点を見つめることができました。
もちろん、生き続けられるなら、もっと生きてみたい気持ちは当然あります。
触れ合えるのも、声を交わせるのも、そばにいられるのもみな、生きているからです。
死んでしまったら、直接、話したり姿を見たりはできません。
人には寿命があって死は避けられませんが、それはいつかは分からないのです。
だったら、今日生きられる、そのことをもっと丁寧に噛み締めなきゃと改めて感じました。
ちなみにその後、懸案の体の方は色々調べた結果「問題なし(=一時的な変調)」となりましたので、まだしばらくは生きていけそうです(^^♪
2021年も何が起こるかわかりません。
…が、
まずは一日一日を味わっていきましょう。
日々の生活では心身の健康がとても大事です(ホント今年身をもって痛感)。
ですので、健康増進・病気治癒のため、今年も鍼灸でお役に立てる一年にしていきたいです。
よろしくお願いいたします。
まずは年末年始を(お休みの方は)ゆっくりお過ごしくださいね。
院長 飯川 毅