過敏性腸症候群(下痢・腹痛で学校に行けない)症例

過敏性腸症候群(下痢・腹痛で学校に行けない)

過敏性腸症候群

患者さま

10代 男性

初来院

2018年3月25日

お悩みの症状

過敏性腸症候群(下痢)

初来院までの経過

現在、中学生。
2年ほど前から腹痛と下痢がでてきて、だんだんひどくなる。
病院では「過敏性腸症候群(IBS)」と診断され、自律神経を整える薬を出されるが効き目がない。
学校がある日は症状が出る。休みの日は症状は出ない。
学校にも行けない日が増えてきたので、薬以外の方法も試したいと当院に来院。

治療方針

長身やせ型。過敏気味。
おもに肝、そして腎・脾の3臓の不調とみて施術。
過敏なので軽めの刺激とする。

治療と経過

1回目。
「太衝」「太渓」「曲池」「上巨虚」に鍼。「天枢」に浅く鍼+円皮鍼。足にホットパック。「心兪」「隔兪」「脾兪」に鍼。
2~8回目(1週間に1回ペース)
新学期からゴールデンウィークを経て、悪化することなく少しずつ改善傾向。
治療内容は1回目とおおむね同様。
現在も継続治療中。

まとめ

親御さんより、別の鍼灸院に問い合わせた時に「鍼灸では難しい」と言われたとのこと。
病院で背後に大きな病気などがないことが分かっていて、自律神経系の症状であれば、鍼灸は試す価値ある治療方法です、とお伝えしての開始となったケース。
結果的に鍼灸開始して2ヶ月たった時点で、下痢症状の回数はかなり改善されている(学校もほとんど欠席なく通えている)。
今後は少しずつ施術間隔をあけていき、月1回程度の施術で十分に問題なくなれば終了とみていいのではないかと思われる。