その他症例8:胸水を抜いた後が痛む(びわ温灸)

肺がんの水を抜いた後の傷の痛み|鎌ヶ谷市(新鎌ヶ谷)の鍼灸院

患者さま

50代 女性

初来院

2016年12月3日

お悩みの症状

肺がんのための水を抜いた後の傷が痛む

初来院までの経過

9ヵ月前から左の背中の肋骨辺りが痛みだす。
整形外科に行くも「問題なし」とのことだが痛みは続いた。
そのころ受けた健康診断の胸部レントゲン検査に引っかかり、再度検査すると水が溜まっていることを指摘され、それを抜く。
その水に癌があることが分かり、最初に痛み出して2ヶ月ほど経過したころ「肺がん」と診断される。
この頃は、元々の痛みに水を抜いたときの傷の痛みが加わりより痛くなった。
癌のための病院では「抗がん剤治療」を勧められ、「肋骨辺りの痛みは仕方ない」と言われる。
最初に受けた抗がん剤は効き目があまりなかった。
しっかり検査した結果、肺がんは「腺がん」と「小細胞がん」の混じったものと言われる。
肺以外の転移はなし。
新しい抗がん剤をこれから試す予定。
痛みを何とかしたく当院に来院。

治療方針

びわ温灸を希望されているので、びわ温灸治療をする。
季肋とその裏面の辺りはちょうど肝の病理が出現しやすい場所と言われている通りで「肝うつ」はありそう。
疲れやコリなど、その都度の調子を聞きながらそれに対応する治療をすることで、心身のリラックスを作ることにする。

治療と経過

1回目。
「湧泉」「太衝」「足三里」「陽陵泉」「臍周辺」「合谷」「曲池」「内関」「季肋の痛む部位」にびわ温灸。背部も「背部兪穴」と「痛む部位」にびわ温灸。
2回目(1週間後)
同様の施術とする。
3回目(1ヶ月半後)
2回目のびわ温灸施術の数日後から、病院で新しい抗がん剤治療がスタートする。
入院していたので、3回目の施術は1ヶ月半ほどあいた。
元々の痛みの部位は最初の1/10程度になっている。
抗がん剤の副作用の疲れや食欲不振もあるが、元々の痛みがほぼよいので今回で終了とする。

同時に治療した症状

・疲れ
・腰痛

まとめ

びわ温灸での施術例である。
「3回の治療で良くなった!」…と言いたいところであるが、適度な頻度で治療をしたわけではないので本当にびわ温灸の効果かは定かではない。
不安や緊張などの気滞で痛みに過敏になっていたであろうとは想像される。
それを少しでも緩和できたとしたら良かったが…。
不安を聞いてそれに対処できる、のは鍼灸(びわ温灸)の施術の持つ大きな特徴だと考えている。