その他症例9:抗がん剤の副作用(びわ温灸)

乳がんの肺転移|鎌ヶ谷市(新鎌ヶ谷)の鍼灸院

患者さま

40代 女性

初来院

2015年4月16日

お悩みの症状

乳がんの肺転移
そのための抗がん剤の副作用

初来院までの経過

3年前の健康診断で乳房にしこりが見つかり、検査をして「乳がん」と診断される。
他に転移はなし。
乳房温存の部分切除手術を受け、放射線治療を行う。
その後はホルモン療法を行ってきた。
4ヵ月前に肺転移が見つかる。
3ヵ月前から抗がん剤治療がスタートし今に至る。
副作用として気持ち悪さ・動悸があり、肩甲骨付近がシクシク痛む。
抗がん剤の副作用対策として、また今後の体調管理も含め、びわ温灸を希望して当院に来院。

治療方針

びわ温灸を希望されているので、びわ温灸治療をする。
抗がん剤の副作用なので、肝・腎・脾の三臓の強化を考える。
また肺と乳房を通る経絡を意識して「大腸経」「肺経」「胃経」のツボを多く使うようにする。

治療と経過

1回目。
「湧泉」「三陰交」「足三里」「臍周辺」「上カン付近」「合谷」「曲池」「尺沢」「内関」にびわ温灸。背部も「背部兪穴」と「痛む部位」にびわ温灸。
2~4回目(1週間に1回ペース)
同様の施術とする。
右肩甲骨付近の痛みが軽減してきたと実感。
5~25回目(10日~2週に1回ペース)
抗がん剤での継続治療をしているので、だるさや動悸などは波のように出現する。
足指しびれや鼻血などもでるが、その都度のおつらいところを聞いて、それに関連するツボを多めに配穴する。
びわ温灸開始から9ヵ月後、抗がん剤治療を終え「今回の抗がん剤は効いている感じではないが、急に大きくなるわけではないので、一旦ホルモン療法に戻す」ことを提案され、抗がん剤は終了としホルモン療法になる。
26~106回目(10日~2週に1回ペース)
ホルモン療法に切り替えて1年半。
PET検査を受け「右肺の状態は維持。左肺は若干悪化。その他の転移は無し」と言われる。
自覚される呼吸器の症状はない。
体調管理のために「びわ温灸(+カッピングも併用)」を続けることとする。
脾の働き強化をメインにして、1回目に例示した配穴を基本踏襲して継続。
107~110回目(10日に1回ペース)
徐々にマーカー値が悪化してきていた(ただし自覚される呼吸器の症状はなしのまま)。
これに合わせ、1ヵ月前から新しい抗がん剤治療を行うことにする。
最近だるさがでてきている。
現在、びわ温灸を開始して3年が経過。
がんにまつわる自覚症状はなく、仕事・育児・家事など精力的にこなしている。
びわ温灸(+カッピング)は病気の悪化予防や健康増進のために今後も活用したいと言っていただける。

同時に治療した症状

・疲れ
・腰痛
・肩こり

まとめ

びわ温灸での施術例である。
ガンそのものが改善するなどという施術例ではないが、乳がん肺転移の方が「元気よく」施術を継続していただけているケース。
もちろん心境は、その時その時の検査結果などで浮き沈みしているであろうが、施術中は変わらず日常生活を快活に過ごす様子を話していただける。
痛みやつらさなどの明確な主訴はないため、健康増進系のツボを多く使用している。
関わらせていただき現在3年が経過。
このままお元気で過ごしていただけるよう精一杯施術をしたいと考えている。