20年以上ある肩こりの鍼灸症例

20年以上ある肩こり

肩こり症例

患者さま

40代 女性

初来院

2017年4月22日

お悩みの症状

・首から肩のコリ

初来院までの経過

20年前に社会人になり、デスクワーク(パソコンや電話対応)をするようになって以来の肩こり。
数年前からは、美容室でめまいを感じたり、疲れるとフッと気が遠くなる時がある。
病院では「ストレートネック」と言われた。
半年前くらいから動悸もして病院に行くと「更年期障害」と言われ漢方薬を処方されている。
その他、低血圧・のぼせ・疲れ感がある。

治療方針

疲れやすく、そのために血流が悪い体質である。
東洋医学では血流の悪さがコリや痛みを生むと考えられているので、カラダの持つエネルギーアップと血流促進につながるツボを多く選ぶようにする。
また上半身に熱が溜まる傾向もあるので、下半身(手足)の方に熱を下げるような処置も重要と考える。
当然、気になっている首肩のコリの解消には力を入れることにする。

治療と経過

1回目。
「期門」「上カン」「三陰交」「陽陵泉」に浅い鍼。「合谷」「太衝」に鍼+台座灸。「隔兪~腎兪の間で弱い穴」「首肩コリの局所穴」に鍼。
2回目(2週間後)。
治療後、首肩のこりはイイ感じとのこと。基本的に同様の治療をする。
3~10回目(2~3週間に1回ペース)。
ストレスや仕事が忙しいなどの負荷がかかると首肩のコリはでるものの、ひどくなることなく経過。
動悸やめまいなどはない。
もちろん肩こりはまだあるので、肩こり対策のために2~3週に1回継続通院中。

同時に治療した症状

・更年期障害
・腰痛

まとめ

該当患者さんも40代で、いろいろ体の変化を感じ始めています。
色々出てくる症状を、病院だけでなく鍼灸というケアを取り入れてうまく体のメンテナンスができている例です。
更年期障害と言われたつらさは改善しています。
20年来の肩こりが、仕事で負荷をかける日々の中、全快することはありませんが、コントロールできています。
慢性の症状の場合はこのように「日常生活に不都合がない」「ひどくならない」「しかも自分のしたいことができる」状態を維持することが大事だと考えます。