【腰椎椎間板ヘルニア症例】お尻の痛みが2回の鍼灸で改善した60代男性

腰椎椎間板ヘルニアによるお尻の痛み(坐骨神経痛)|60代男性の鍼灸症例

鍼灸症例:臀部痛・写真1

※本記事は国家資格(はり師・きゅう師)を保有する院長が執筆しています。
※当院の実際の症例に基づきますが、患者様のプライバシー保護のため、個人が特定されないよう一部情報を変更して記載しております。
※効果には個人差があります。


「お尻の奥がズキズキ痛む」
「歩くとお尻から腰にかけて痛い」
「以前ヘルニアと言われたことがある」

このような症状でお悩みの方は少なくありません。

腰椎椎間板ヘルニアでは腰痛だけでなく、お尻の痛みや足への放散痛が現れることがあります。
症状が長引くと、歩行や立ち上がりなどの日常動作にも影響し、不安を感じる方も多いでしょう。

今回ご紹介するのは、10年前に腰椎椎間板ヘルニアと診断された60代男性の症例です

以前にも鍼灸治療で改善した経験がありましたが、1か月ほど前から左のお尻に痛みが出現し、徐々に悪化。慢性的な腰痛も重なり、日常生活で不自由を感じるようになっていました。

当院では身体全体の状態を確認しながら施術を行い、2回の治療で症状の大幅な改善がみられました

この記事では、実際の施術経過とともに、当院がどのような視点で状態を捉え治療を行ったのかをご紹介します。

患者さまの情報と経緯

年齢・性別・お住まい:
60代男性・白井市在住

おツラい症状:
腰部から左臀部にかけての痛み

既往歴:
10年前に腰椎ヘルニアと診断、鎮痛薬服用も効果不十分。
当院の鍼灸治療で一時的に改善。
15年前に心筋梗塞の手術歴あり。
生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病)で服薬治療中。

現病歴:
1ヶ月前から左臀部に疼痛が出現。
徐々に悪化傾向。慢性的な腰痛も併発。
疼痛部位は1ヶ月間変化なし。動作時に疼痛が増強。

その他の症状:
寝つきが悪い。

この患者様は、10年前に腰椎ヘルニアと診断され、当時の治療では十分な効果が得られませんでした。
その後、当院の鍼灸治療で症状が改善した経験から、今回の再発に際しても鍼灸治療を選択されました。

生活習慣病の既往歴があること、過去に心筋梗塞を患っていることは、治療方針を決定する上で重要な情報となります。

この人を東洋医学ではどうみるか?

東洋医学では、痛みは「不通則痛(ふつうそくつう)」、つまり「流れが滞ると痛みが生じる」と考えます。
今回の患者様の症状は、腰部の経絡(主に膀胱経)の気血の流れが滞り、臀部に痛みが生じている状態と捉えられます。

とくに、
高齢であること、生活習慣病の既往歴があることから、気血の不足や瘀血(おけつ:血の滞り)も考慮する必要があります。
また、寝つきが悪いことから、心神不安(しんしんふあん:精神的な不安定)も影響していると考えられます。

治療方針

今回の治療方針は、以下の点を重視しました。

経絡疎通:
滞っている経絡の気血の流れを改善し、痛みを緩和する。

活血化瘀:
瘀血を取り除き、血行を促進する。

補腎強腰:
腎の機能を補い、腰を丈夫にする。

安神定驚:
心神を安定させ、睡眠を改善する。

これらの治療方針に基づき、おもに腰~臀部での気血瘀滞・腎虚(じんきょ:腎の機能低下)と判断し、この部分の経絡の疎通を図りました。

治療内容と実際の経過

1回目:
伏臥位(うつ伏せ)で、心兪、膈兪、肝兪、腰~臀部の局所(肓門、志室、臀部の反応点)、崑崙に鍼。
その後、腰の局所には点灸。
鍼はすべて毫鍼(ごうしん)を使用。刺鍼後、一定時間置鍼。腰部と臀部の圧痛点に施灸。

2回目(3日後):
少し改善したとのことで、基本的には1回目と同様の施術をすしました。
治療後、立って腰を動かしてもらうも痛みはないとのことだったので、今回で鍼灸治療は終了としました

鍼灸師としての感想とまとめ

今回の症例は、腰椎椎間板ヘルニアの既往があり、お尻の痛みと慢性腰痛が再発した60代男性のケースでした。

来院時は左のお尻に痛みが続いており、動作によって症状が強くなる状態でした
過去に病院で治療を受けたものの十分な改善が得られなかった経験もあり、不安を抱えながら来院されました。

当院では、痛みのある部分だけでなく、既往歴や生活習慣、全身の状態も確認しながら施術を実施。
その結果、2回の施術で症状は大きく改善し、動作時の痛みもほとんど気にならない状態となりました

私自身、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛によるお尻の痛みを訴える患者さんを数多く施術してきましたが、画像検査の結果だけでは説明できない筋肉や血流の問題が関係していることも少なくありません。

そのため当院では、東洋医学的な視点も取り入れながら、身体全体のバランスを確認したうえで施術を行っています。

・お尻の奥が痛い
・坐骨神経痛がつらい
・腰椎椎間板ヘルニアと言われたことがある
・腰痛とお尻の痛みを繰り返している

このようなお悩みがある方は、一度ご相談ください。お身体の状態を丁寧に確認しながら、改善に向けた施術をご提案いたします。

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