コロナワクチン接種を受ける前後の鍼灸について

【最新更新:2021年5月28日】
新型コロナのワクチン接種

新型コロナウイルスのワクチン接種

2021年5月現在、65歳以上の高齢者への接種が始まっています。
当院でも、医療従事者や介護関係の方でワクチン接種を済ませた人も出てきました。
今後、加速的に接種人数が増えていくと予想されます。

簡単にワクチン接種の概要を記します。

接種を行う時期

2021年2月から2022年年2月末までを予定しているようです。

接種の対象者

・ファイザー社のワクチンは、接種する日に16歳以上の方。
・モデルナ社のワクチンは、接種する日に18歳以上の方。

接種の順位

以下の順番で接種予定で、現在(1)・(2)の方たちに接種が進んでいます。
(1) 医療従事者等
(2) 高齢者(65歳以上の方)
(3) 高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方
(4) それ以外の方

接種の回数と間隔

ファイザー社のワクチン
1回目の接種から3週間後に2回目の接種を受けます。
モデルナ社のワクチン
1回目の接種から4週間後に2回目の接種を受けます。

妊娠を考えている人や妊婦さんへの接種について

ワクチン接種は可能のようです。
ただし、最終的にはご自身での判断が必要になるようです。
詳しくは下記のページ(厚労省:ワクチンQ&A)を参照ください。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/

ワクチンの副反応について

現在、接種が進められているワクチンでは接種後に、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。
こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。

【50%以上現れる】
接種部位の痛み・疲労・頭痛
【10~50%現れる】
筋肉痛・悪寒・関節痛・下痢・発熱
【1~10%現れる】
吐き気・嘔吐

参考にしたいサイト

厚労省のワクチン接種のお知らせページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html

ワクチン接種と鍼灸について

ワクチン接種と鍼灸

まず当院での結論から書きます。

【接種前】
前日・当日でなければ施術可能。

【接種後】
3日間は施術は避ける(1週間あけるとより安心)。

※接種日近辺に鍼灸を受けることに心理的な不安があるなら鍼灸は避けて下さい。
※接種後、鍼灸の予約日に副反応が残っている場合は鍼灸は避けてください。

現在、ワクチン接種と鍼灸施術に関して(鍼灸学会や鍼灸師会などのような)鍼灸業界の公の機関からの公式アナウンスは出ていません
絶対的な指針を語れるほどに情報がないのだと推測されます。

そのような中で、
我々開業鍼灸師としては、ある程度の方向性を打ち出す必要があります。

まず考えるのは、鍼灸の施術の負担とワクチン接種の負担が重ならないようにしたいということです。

ワクチン接種前は、接種直前に鍼灸を受けるよりも、接種2日前くらいには鍼灸を済ませておくことをおすすめしました。
ワクチン接種後は、副反応が出やすいのは接種後2~3日間のようです。
少なくともその期間は、鍼灸は受けないで様子を見たほうが良いと考えました。

また、
そもそもワクチン接種と同時期の鍼灸施術に不安があるようでしたら、鍼灸は控えていただき、しっかり落ち着いた後に鍼灸に来ていただければと考えます。

以上、
現在はこのような方針でやっていくつもりですが、今後も状況により情報を更新していくつもりです。
よろしくお願いいたします。

【関連ページ】
当院での新型コロナ対策
ワクチン接種と鍼灸施術(本ページ)
ワクチン接種と妊活(不妊治療)