正常眼圧緑内障で眼圧コントロールしたい鍼灸症例

正常眼圧緑内障で眼圧コントロールしたい

眼病症例2:正常眼圧緑内障

患者さま

50代 男性

初来院

2016年9月4日

お悩みの症状

緑内障
(点眼中だが眼圧が下がらない)

初来院までの経過

1年前の健康診断で指摘され、眼科に行き『正常眼圧緑内障』と診断。
視野は問題ないが「視神経が痩せている」と指摘され、点眼薬が出る。
デスクワークの仕事柄、目もよく使うので疲れ目(眼精疲労)はあり、首肩もこる生活である。
後頭部の頭痛も時々あり。

治療方針

かなりの冷えがあり、血流が悪い体質である。
「目と肝は強い関連性がある」と東洋医学では考えられており、同時に「肝はストレスや血流にも関係」している。
冷え対策と血流促進につながるツボを多く選ぶようにする。
また、目に血液を送るために首肩のコリが邪魔をしているので、首肩のコリの解消には力を入れることにする。

治療と経過

1回目。
右「関元」「中カン」に温灸。「合谷」「曲池」「太衝」「陽陵泉」「側頭部コリの強い部位」「肝兪(+温灸)」「脾兪」「腎兪」「天柱」「風池」「肩コリの局所穴」に鍼。
2回目(1週間後)。
治療後、目の疲れや体全体の疲れが少し良い。基本的に同様の治療をする。
3~14回目(1週間に1回ペース)。
眼圧は平行線だが悪くもならず。視野には問題のない状態つづく。
疲れ感は鍼灸をするとよくなる。
肩こり仕事で負担をかけると出るので、目の予防と肩こり対策のために2週に1回を継続することにする。

同時に治療した症状

・首・肩のコリと痛み
・冷え
・疲れ

まとめ

緑内障だが実生活上ではまだ困難もなく、漠然とした不安はあるものの、どちらかというと日々のストレスや疲れ、肩こりなどの方が気になっている。
肩こりや首こりが目にも悪影響があると感じていただいているので、2週間に1回の継続的な鍼灸を受けて体調管理をしています。
全身の疲れ・冷えによる血流阻害は目にも影響することを感じたケースです。

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