冬に眼圧が高くなる人に効くツボ

冬は眼圧が上がりやすい

眼圧写真1
正常眼,緑内障眼ともに冬に眼圧が上昇しやすいです。
緑内障を患っている眼のほうにより大きな影響が出るといわれています。

さらに、
眼圧の変動幅が大きいほど視野障害も悪くなりやすいとも言われており、季節での眼圧変動を少しでも抑えるように心がけることは、視野障害悪化を防ぐにも有効と考えられます。

冬に眼圧が上がる理由は、
寒さによる血圧の上昇によって房水産生の増加や房水流出の減少が考えられます。

東洋医学的な考え方

緑内障対策
冬の寒さが体に及ぼす影響は、気血の流れが停滞することで、主なものとして冷える・縮こまる・痛む、です。
末梢血管が収縮する・筋肉が縮こまる/ひきつれる・皮膚は蒼白・関節がつっぱって動かしにくくなる、などです。

とくに冷えからくる血流の阻害(血瘀けつお)は目にめぐる血流も悪くします。
これが目の周辺の筋肉や神経、血管を縮こまらせることで、眼圧上昇を引き起こすと考えられます。

冬の眼圧対策

眼圧写真2
冬になると、寒さで川の水量が少なくなったり、流れ自体が凍ったりすることに似ています。
これによりめぐりが悪くなって眼圧が上がるわけです。

ですので対策としては、
温かい体を作ることと巡りを維持することです

冷え性を自覚にしている人は目のためにも冷え対策をしっかりやってほしいです。

冷え対策

冷え取り写真
まず冷えに対して有効なのは「適度な運動」です。
20分程度のウォーキングやストレッチ、エアロビクスなどが役立ちます。
また、腹式呼吸などの深呼吸も直接的な冷え対策ではありませんが有効です。

また「体を締め付ける服や下着」も避けましょう。
血流阻害から冷えにつながります。
仕事柄完全に避けるのが難しいこともあるでしょうから、仕事で窮屈な格好をしているようでしたら、夜などオフの時間帯はゆったりした服装を心がけてください。

体を温める(冷やさない)のは大事です。
靴下の重ね履き、腹巻・レッグウオーマーなど、保温をきっちり行ってください。
同時に、寝るときの湯たんぽや半身浴などで温めるのも効果的です。

食事では冷たいもの避けて、体温以上のものを摂るのがベストです。
よく噛んで食べることも重要です。

簡単に書きましたが、一つ一つの実践が大事ですので、全部いっぺんにできなくてもできるものから取り入れてみてください。

冷えに効くツボ

ツボ刺激を行うことで、巡りの良い体を作りましょう。

爪もみ

手足の指の横(爪の生え際)になります。
基本は、親指と人差し指で爪の生え際をつまんで、押すようにもむだけ。
指1本につき10秒で1セット、1日3セットを目安に。
親指から順番に、両手の爪をもんでみましょう。
手が終わったら足の爪も行いましょう。

強さは「イタ気持ちよい」くらいです。
ギュッギュッとリズムをつけても、10秒間押し続けてもどちらでもよいです。
爪もみ手写真
爪もみ足写真

合谷(ごうこく)

手の甲にあります。
親指と人差し指の骨が交わる所です。
軽く手を開いた状態では、谷間のように凹んでいることが多いです。

湧泉(ゆうせん)

足でグーをした時、足裏でいちばんへこんでいるところが湧泉です。
足裏を3等分して約3分の1のところです。

お腹と腰

おへその下の下腹部と腰はホッカイロやホットパックで温めると冷え対策には効果的です。
とくにツボにこだわらず大きく下腹部、腰というエリアを温めてください。

まとめ

緑内障写真4
基本的には冷え対策が重要です。
やはりセルフケアや生活習慣で対策することが基本でしょう。

冷え取りは一朝一夕には改善(実感)しづらいものです。
ただ、温めてあげると気持ちよく感じるようでしたら、その時間だけでもいいので温かくしてあげてください。
その時間が積み重なることで、結果的に冷え取りが実現できてくるはずです。
ゆっくり時間をかけて、細く長く気持ちよい時間を積み上げていってください。

また、
鍼灸院での冷え対策を加えることで冷え取りを加速できます。
3ヵ月くらいの期間をめどに鍼灸院で温め治療に来てみてください。
始めるなら、秋から冬にかけてが一番でしょう。
参考になさってください。