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全身性エリテマトーデス(SLE)に効くツボ
全身性エリテマトーデス(SLE)に効くツボ
「この原因不明の辛い症状と、いつまで付き合えばいいのだろう?」
全身性エリテマトーデス(SLE)のような自己免疫疾患を抱え、そんな風に感じていらっしゃる方は少なくありません。
西洋医学の治療を受けていても、なかなかすっきりしない、あるいは薬だけに頼ることに不安を感じることもあるでしょう。
もしあなたが今、そんな袋小路にいるような感覚なら、少し視点を変えてみませんか?
古来より受け継がれてきた東洋医学には、あなたの体の声に耳を傾け、根本的な体質からバランスを整えていく知恵があります。
今回は、東洋医学から見たあなたの病気のこと、セルフケアのアプローチについて、お話しさせていただきます。… 全文を読む
処暑|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
処暑の今できる健康法について
処暑(しょしょ)は、例年8月23日頃から9月7日頃までの期間を指し、二十四節気の14番目の節気です。
2025年の処暑は8月23日です。
暑さが和らぎ、厳しい残暑が峠を越す頃とされています。
稲が実り始め、農作物にとっては収穫の準備に入る大切な時期でもあります。
実際にこの時期になると朝晩には涼しい風を感じることもあり、少しずつ秋の気配が感じられるようになります。
しかし、日中はまだ残暑が厳しく、寒暖差が大きり始めるのもこの時期の特徴です。
また、台風の季節とも重なるため、天気が不安定で、気圧の変化や湿気が心身に影響を与えることもあります。… 全文を読む
突発性難聴には漢方か鍼灸か?
「突発性難聴」には漢方薬か鍼灸か?
突然の聴力の低下や耳鳴りが起こり、心の負担は計り知れないことと思います。
突発性難聴は、早期の適切な治療によって聴力回復の可能性が高まります。
西洋医学的な治療としては、ステロイド薬の投与や高圧酸素療法などが一般的ですが、東洋医学(漢方や鍼灸)も有効な手段の一つです。
重要なこととしては、突発性難聴は早期の治療が大切です。
あやしい症状が現れたら、早めに西洋医学(病院)を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。
東洋医学では、突発性難聴の原因を、体内のエネルギーや血液の巡りの乱れ、ストレスや疲労などによる心身のバランスの崩れと捉えます。
そこで、あなたの体質や症状に合わせて、漢方薬を処方したり、鍼灸治療を行うことで、体全体の調子を整え、自然治癒力を高めることを目指します。… 全文を読む
鍼灸の安全性 – 痛くない? 怖い?|鍼灸の世界・5
鍼灸の安全性
このシリーズでは、鍼灸の世界をより身近に感じていただけるよう、様々な情報をお届けしています。
今回は第5回目。
多くの方が鍼灸に対して抱くかもしれない疑問や不安、「痛いの?」「安全なの?」「副作用はないの?」といった点についてお話ししたいと思います。
たとえば40代の女性の皆さんの中には、仕事や家事、子育てに加えて、ご自身の体の変化を感じ始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「なんだか疲れが取れない」「冷えが気になる」「眠りが浅くなった気がする」など、これまでとは違う体調の変化に戸惑ったり、不安を感じたりすることもあるかもしれません。
そんな時、「体に優しい方法で改善したいな」と思いつつも、「鍼って痛そう」「お灸って熱そう」というイメージから、一歩踏み出せずにいる方もいらっしゃるかもしれませんね。… 全文を読む
東洋医学的な円皮鍼の使い方
東洋医学的な円皮鍼の使い方
慢性的な肩こりや腰痛、原因不明の疲労感、さらにはストレスからくる不眠やめまい…。
病院に行っても「異常なし」と言われたけれど、どうにかしたい。
そんな方にぜひ知っていただきたいのが「円皮鍼(えんぴしん)」です。
鍼と聞くと「痛そう」「怖い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、円皮鍼はごく短い鍼をテープで皮膚に貼るため、痛みはほとんどなく、貼っていることを忘れてしまうほどです。
円皮鍼とは、極めて短い鍼(0.3mm〜1.5mm程度)を皮膚に軽く刺した状態で、絆創膏状のテープで固定する医療用具です。
鍼の太さは髪の毛ほどで、貼っていてもほとんど違和感はなく、日常生活に支障はありません。… 全文を読む
立秋|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
立秋の今できる健康法について
今回は、二十四節気の13番目の「立秋(りっしゅう)」について、東洋医学の観点から解説していきます。
2025年の立秋は8月7日です。
8月7日から次の二十四節気の次の処暑の8月23日までの15日間ぐらいを指します。
暦の上では秋の始まりとされる「立秋」は、まさに夏の盛り。
この日から暦の上では秋に入りますが、実際にはまだ夏の暑さが続き、「残暑」と呼ばれる時期です。
厳しい暑さが続く中にも、朝晩の風に涼しさが感じられたり、夕焼けの空に秋の気配が感じられたり、少しずつではありますが、季節の移ろいを実感できることから「立秋」と名づけられました。… 全文を読む
「冷え」を防ぐ江戸の知恵 |現代にも役立つ江戸の養生・3
冷えは万病のもと!江戸時代の冷え対策とは?
「冷えは万病のもと」とは、古くから伝えられてきた養生の考え方です。
とくに江戸時代の人々は、現代よりも寒さへの対策が必要でした。
今のように暖房設備が整っていなかったため、衣食住のあらゆる工夫で冷えを防いでいたのです。
冷えは血行不良や免疫力低下を引き起こし、生理不順や不妊、肌荒れなど、様々な不調の原因になると考えられていたからです。
江戸時代の冷え対策には、お灸や白湯(さゆ)、和漢の食材を使った食事など、現代にも通じる知恵が数多くあります。女性たちは、「温活」ともいえる生活習慣を実践し、健康を守っていました。
今回は、そんな江戸時代の冷え対策を紹介し、現代の私たちの生活に活かせる方法をお伝えします。… 全文を読む
男性も産後うつ?つらい気持ちを東洋医学(鍼灸)でサポート
男性(父親)の産後うつと鍼灸
「まさか自分が…」そう思っていませんか?
奥さんの出産という人生の一大イベントを終え、喜びと同時に押し寄せる疲労感、責任感、そして言葉にできない不安感。
もしかしたら、それは男性の産後うつかもしれません。
当院には、これまで多くの産後うつに悩む女性の患者様が来院され、心身のバランスを取り戻すお手伝いをさせていただきました。
お一人おひとりの声に耳を傾け、東洋医学に基づいた丁寧な施術を行っています。
近年、男性の産後うつも決して珍しいものではないことがわかってきました。
もしあなたが今、西洋医学的な治療に抵抗があったり、どう対処すればよいのか分からなかったりするなら、この記事をお読みください。… 全文を読む
血液サラサラの薬を服用中で鍼治療は問題ないか?
血液サラサラの薬(ワルファリンなど)と鍼治療
「血液サラサラの薬を飲んでいるけど、鍼治療を受けても大丈夫なの?」
血液をサラサラにするお薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用中の方にとっては、鍼施術による出血のリスクが気になるかもしれません。
そこで今回は、血液サラサラの薬を服用している方の鍼治療の安全性について、最新の研究データをもとにご説明します。
最初に結論を書きます。
血液サラサラの薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している患者さんへの鍼治療の安全性については、普通の刺激量の手技であれば過度に恐れる必要はないことが示唆されています。
血液サラサラの薬とは
… 全文を読む腸内フローラを整えるツボ
腸内フローラを整えるツボ
腸内フローラとは、腸内に生息する多種多様な細菌群のことで、顕微鏡で見るとまるで植物のお花畑(フローラ)のように見えることから名付けられました。
これらの細菌は、大きく分けて善玉菌、悪玉菌、そしてどちらでもない日和見菌の3種類が存在し、それぞれの菌種や数が複雑に絡み合い、腸内環境を形成しています。
健康な腸内フローラでは、善玉菌が優勢なバランスが保たれています。
善玉菌は、私たちが食べたものを分解し、短鎖脂肪酸という物質を作り出します。
この短鎖脂肪酸は、腸の粘膜を保護し、免疫細胞の活性化を促すなど、私たちの健康維持に不可欠な役割を担っています。
また、腸内フローラはビタミンB群やビタミンKの合成にも関与しており、消化吸収を助けるだけでなく、免疫機能、ホルモンバランス、さらには精神状態にまで影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになってきています。
例えば、アレルギー疾患や自己免疫疾患、肥満、糖尿病、うつ病など、様々な疾患と腸内フローラの乱れが関連していると考えられています。… 全文を読む
片頭痛には漢方か鍼灸か?
「片頭痛」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
片頭痛でおツラい日々をお過ごしのこととお察しします。
長年の経験から、片頭痛は単なる頭痛ではなく、日常生活に大きな支障をきたす深刻な症状であることを深く理解しております。
「また頭痛が…」という不安、ズキズキと脈打つような痛み、吐き気や光・音への過敏さ…。
言葉では言い尽くせないほどの苦痛を抱えていらっしゃることでしょう。
無理をして仕事や家事をこなし、あとでぐったりと疲れてしまう、という経験をお持ちの方も少なくないと思います。
本当によく頑張っていらっしゃいますね。
東洋医学の観点から見ると、片頭痛は「気」や「血」の巡りの滞り、またはアンバランスによって引き起こされると考えられます。… 全文を読む
中高生のメンタルケア|心の悩みに東洋医学(鍼灸)
中高生のメンタルケアと鍼灸治療
文部科学省の調査によると、小・中・高校生の不登校児童・生徒数は年々増加傾向にあります。
とくに中学校では約15人に1人が不登校という状況です。
また、厚生労働省の調査では、10代の自殺者数も増加傾向にあり、深刻な状況が続いています。
これらのデータからも、10代のメンタルヘルスを取り巻く状況は決して楽観視できるものではありません。
そしてこれらは誰にでも起こりうる悩みであり、決して「恥ずかしいこと」「情けないこと」ではありません。
最近、何となく気分が落ち込む、やる気が出ない、眠れない、イライラする……。そんな悩みを抱えていませんか?
もしかすると、「私だけがこんな気持ちなの?」と不安に思っているかもしれません。… 全文を読む
小満|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
小満の今できる健康法について
今回は、二十四節気の8番目「小満(しょうまん)」について解説し、この時期を健やかに過ごすための養生法をご紹介します。
「小満」は、例年5月20日頃から6月5日頃までの期間を指します。
2025年が5月21日です。
陽気が高まり、万物が次第に成長して満ち足りてくる時期であることから「小満」と名付けられました。
農作物がすくすくと育ち、穂がつき始める季節ですが、梅雨の入り口にさしかかる時期でもあり、湿気が増してきます。
日本では、麦が黄金色に色づき始める頃であり、稲作の準備も進みます。
気温の上昇とともに、湿度が高くなり、身体にも影響を及ぼしやすい時期です。… 全文を読む
東洋医学を日常生活で活かす|鍼灸師による東洋医学・10
東洋医学を日常生活に取り入れよう
現代社会ではストレスや不規則な生活、偏った食事などが原因で、さまざまな体調不良が起こります。
そんな中で、東洋医学の考え方を取り入れることで、より健康的な生活を送ることができます。
今回は、これまで解説してきた東洋医学の基本概念を振り返りながら、日常生活に活かせる具体的な養生法を紹介していきます。
東洋医学の基本的な考え方
「気・血・水」のバランスを整えることが健康増進に役立ちます。
東洋医学では、身体の健康は「気(エネルギー)」「血(栄養)」「水(体液)」のバランスが取れていることが重要だと考えます。… 全文を読む
鎌ヶ谷にお住まいで心身の深いお悩みがある方へ
鎌ヶ谷にお住まいで心身の深いお悩みがある方へ、鍼灸に活路アリ
千葉県鎌ヶ谷市で鍼灸院を営んでいる院長の飯川と申します。
この地域で暮らす皆さんの中には、肩こりや神経痛、自律神経失調症など、様々な体の不調に悩まされている方が多いのではないでしょうか?
「肩こりや腰痛がなかなか良くならない…」「長年患っている悩みがある…」「病院の治療だけではよくならない…」こんなお悩みを抱えている方はいませんか?
鎌ヶ谷市やその周辺の船橋市・松戸市・柏市・白井市にお住まいの方々に、もっと身近に鍼灸を感じていただきたいと思い、この記事を書きました。
鍼灸は「痛い・怖い」と思われがちですが、実はとてもリラックスできる心地よい施術です。
そして何より、あなたの不調を根本から改善するお手伝いができます。… 全文を読む
メニエールには漢方か鍼灸か?
「メニエール」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
メニエール病でおツラい日々をお過ごしのことと存じます。
めまい、耳鳴り、難聴といった症状は、日常生活に大きな支障をきたし、心身ともに大きな負担となりますね。
長年の経験から、メニエール病は単なる耳の病気ではなく、心身全体のバランスの崩れが大きく関与していると考えています。
西洋医学的な治療に加えて、東洋医学の視点から心身両面へのアプローチも有効です。
東洋医学では、メニエール病は「水滞(すいたい)」や「気滞(きたい)」といった状態と捉え、体内の水分代謝の乱れや気の巡りの滞りを改善する漢方薬や鍼灸で治療します。
気の流れを整え、自律神経のバランスを調整する効果が期待できます。
大切なのは、焦らずじっくりと向き合うことです。… 全文を読む
穀雨|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
穀雨の今できる健康法について
穀雨(こくう)は二十四節気の6番目で、4月20日頃から始まる時期です。
2025年の穀雨は4月20日です。穀雨が終わる頃に八十八夜があります。
「百穀を滋雨(ひゃっこくをじう)す」という意味があり、春の終わりに向かう頃、たっぷりと降る雨が田畑を潤し、作物の成長を助けるとされています。
穀雨が過ぎると気温が徐々に上がり、本格的な初夏へと移行していきます。
春は「肝」の働きが活発になる季節と考えます。
「肝」は、自律神経や感情、解毒などを司るとされており、ストレスや不規則な生活が続くと、「肝」の働きが乱れ、様々な不調が現れると考えられています。
穀雨の頃は、その春から初夏への移行期です。… 全文を読む