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中高生のメンタルケア|心の悩みに東洋医学(鍼灸)
中高生のメンタルケアと鍼灸治療
文部科学省の調査によると、小・中・高校生の不登校児童・生徒数は年々増加傾向にあります。
とくに中学校では約15人に1人が不登校という状況です。
また、厚生労働省の調査では、10代の自殺者数も増加傾向にあり、深刻な状況が続いています。
これらのデータからも、10代のメンタルヘルスを取り巻く状況は決して楽観視できるものではありません。
そしてこれらは誰にでも起こりうる悩みであり、決して「恥ずかしいこと」「情けないこと」ではありません。
最近、何となく気分が落ち込む、やる気が出ない、眠れない、イライラする……。そんな悩みを抱えていませんか?
もしかすると、「私だけがこんな気持ちなの?」と不安に思っているかもしれません。… 全文を読む
小満|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
小満の今できる健康法について
今回は、二十四節気の8番目「小満(しょうまん)」について解説し、この時期を健やかに過ごすための養生法をご紹介します。
「小満」は、例年5月20日頃から6月5日頃までの期間を指します。
2025年が5月21日です。
陽気が高まり、万物が次第に成長して満ち足りてくる時期であることから「小満」と名付けられました。
農作物がすくすくと育ち、穂がつき始める季節ですが、梅雨の入り口にさしかかる時期でもあり、湿気が増してきます。
日本では、麦が黄金色に色づき始める頃であり、稲作の準備も進みます。
気温の上昇とともに、湿度が高くなり、身体にも影響を及ぼしやすい時期です。… 全文を読む
東洋医学を日常生活で活かす|鍼灸師による東洋医学・10
東洋医学を日常生活に取り入れよう
現代社会ではストレスや不規則な生活、偏った食事などが原因で、さまざまな体調不良が起こります。
そんな中で、東洋医学の考え方を取り入れることで、より健康的な生活を送ることができます。
今回は、これまで解説してきた東洋医学の基本概念を振り返りながら、日常生活に活かせる具体的な養生法を紹介していきます。
東洋医学の基本的な考え方
「気・血・水」のバランスを整えることが健康増進に役立ちます。
東洋医学では、身体の健康は「気(エネルギー)」「血(栄養)」「水(体液)」のバランスが取れていることが重要だと考えます。… 全文を読む
鎌ヶ谷にお住まいで心身の深いお悩みがある方へ
鎌ヶ谷にお住まいで心身の深いお悩みがある方へ、鍼灸に活路アリ
千葉県鎌ヶ谷市で鍼灸院を営んでいる院長の飯川と申します。
この地域で暮らす皆さんの中には、肩こりや神経痛、自律神経失調症など、様々な体の不調に悩まされている方が多いのではないでしょうか?
「肩こりや腰痛がなかなか良くならない…」「長年患っている悩みがある…」「病院の治療だけではよくならない…」こんなお悩みを抱えている方はいませんか?
鎌ヶ谷市やその周辺の船橋市・松戸市・柏市・白井市にお住まいの方々に、もっと身近に鍼灸を感じていただきたいと思い、この記事を書きました。
鍼灸は「痛い・怖い」と思われがちですが、実はとてもリラックスできる心地よい施術です。
そして何より、あなたの不調を根本から改善するお手伝いができます。… 全文を読む
メニエールには漢方か鍼灸か?
「メニエール」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
メニエール病でおツラい日々をお過ごしのことと存じます。
めまい、耳鳴り、難聴といった症状は、日常生活に大きな支障をきたし、心身ともに大きな負担となりますね。
長年の経験から、メニエール病は単なる耳の病気ではなく、心身全体のバランスの崩れが大きく関与していると考えています。
西洋医学的な治療に加えて、東洋医学の視点から心身両面へのアプローチも有効です。
東洋医学では、メニエール病は「水滞(すいたい)」や「気滞(きたい)」といった状態と捉え、体内の水分代謝の乱れや気の巡りの滞りを改善する漢方薬や鍼灸で治療します。
気の流れを整え、自律神経のバランスを調整する効果が期待できます。
大切なのは、焦らずじっくりと向き合うことです。… 全文を読む
穀雨|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
穀雨の今できる健康法について
穀雨(こくう)は二十四節気の6番目で、4月20日頃から始まる時期です。
2025年の穀雨は4月20日です。穀雨が終わる頃に八十八夜があります。
「百穀を滋雨(ひゃっこくをじう)す」という意味があり、春の終わりに向かう頃、たっぷりと降る雨が田畑を潤し、作物の成長を助けるとされています。
穀雨が過ぎると気温が徐々に上がり、本格的な初夏へと移行していきます。
春は「肝」の働きが活発になる季節と考えます。
「肝」は、自律神経や感情、解毒などを司るとされており、ストレスや不規則な生活が続くと、「肝」の働きが乱れ、様々な不調が現れると考えられています。
穀雨の頃は、その春から初夏への移行期です。… 全文を読む
あなたの体質タイプと養生法|鍼灸師による東洋医学・6
東洋医学での体質タイプとその養生法
私たちの体調は、気温やストレス、食事などさまざまな要因で変化します。
東洋医学では、体質をいくつかのタイプに分け、それぞれに合った生活習慣を実践することで健康を維持する考え方があります。
体質とは「生まれつきの体格や体質、生活習慣などによって形成された、心身の状態の傾向」を指します。
体質は、病気のかかりやすさや症状の現れ方、回復力などに影響すると考えられています。
今回は、代表的な体質タイプ(気虚、血虚、陰虚、陽虚、気滞、血瘀)について解説し、簡単なセルフチェックで自分の体質を知る方法を紹介します。
また、それぞれの体質に合った食事や生活習慣についてもお伝えします。… 全文を読む
春分|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
春分の今できる健康法について
春分は、二十四節気の4番目に位置し、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
太陽が春分点(黄道と天の赤道が交差する点)を通過する時を指します。
暦の上では、この日から夏至までの期間を「春」と呼びます。
春分の時期は、冬の寒さが和らぎ、草木の芽吹きや花の開花など、生命の息吹が感じられる時季です。
また、農作業を始める目安ともされており、種まきや田植えなど、農家にとって重要な時期となります。
昔から、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として国民の祝日にも制定されています。
日本では春のお彼岸とも重なり、祖先を供養する習慣もあります。… 全文を読む
自律神経の乱れには漢方か鍼灸か?
「自律神経失調症」には漢方薬か鍼灸か?
日々の生活の中で、頭痛やめまい、動悸や倦怠感、不眠…自律神経が乱れると、心と体のバランスが崩れ、どこに原因があるのか分からないまま苦しむことも多いでしょう。
病院で「異常なし」と言われても、あなたが感じているつらさは確かに存在します。
どうか「気のせい」だなんて思わないでください。
東洋医学では、自律神経の乱れは「気・血・水」の不調和と捉えます。
ストレスや疲れが積み重なると、体の調和が崩れ、不調が現れるのです。
鍼灸治療では、ツボを刺激することで気血の流れを整え、症状を緩和することができます。
漢方薬は、体質や症状に合わせて処方することで、体質改善を目指します。… 全文を読む
五臓六腑を解説|鍼灸師による東洋医学・5
五臓六腑とは? 〜東洋医学の視点から健康を考える〜
東洋医学では、人の体を「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という概念で捉えます。
これは単なる解剖学的な臓器の名称ではなく、それぞれが特有の働きを持ち、互いに影響を与えながらバランスを保っていると考えます。
例えば、「肝(かん)」は西洋医学の肝臓に相当しますが、単に解毒を担うだけでなく、ストレスとの関係が深く、「気(き)」の流れを調整する役割があります。
日々の生活の中でこの五臓六腑の働きを意識すると、体調管理や病気予防に役立てることができます。
それでは、それぞれの臓腑の機能、不調による症状、そして日常生活で実践できる養生法について解説していきます… 全文を読む
着床障害には漢方か鍼灸か?
「着床障害」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
着床障害での悩みは大変つらいお気持ちでしょう。
これまで頑張ってこられたこと、心から労わせていただきます。
着床障害は、受精卵が子宮内膜に着床する過程に何らかの問題がある状態です。
原因は多岐にわたり、子宮内膜の状態、受精卵の質、ホルモンバランス、免疫機能など、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
東洋医学では、着床は「血(けつ)」と「気(き)」の充実、そして「腎(じん)」の力が深く関わると考えます。
「血」は子宮内膜を栄養し、「気」は受精卵の生命力を支え、「腎」は生殖機能を司ります。
これらのバランスが崩れると、着床がうまくいかないことがあります。… 全文を読む
啓蟄|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
啓蟄の今できる健康法について
啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の3番目に位置し、2025年は3月5日にあたります。
「啓」は「ひらく」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」という意味で、冬眠していた虫たちが土の中から這い出してくる頃を表しています。
暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」と記されています。
この時期は、冬の寒さから徐々に暖かくなり、春の兆しを感じ始める頃です。
自然界では、草木の芽吹き、虫たちの活動開始など、生命の息吹が活発になります。
しかし、気温の変化が大きいため、体調を崩しやすい時期でもあります。
昔から「三寒四温」と言われるように、暖かい日と寒い日が交互に訪れ、体温調節が難しくなります。… 全文を読む
タイミング療法・体外受精の成功率アップ|不妊病院と鍼灸の併用のススメ
不妊治療(病院)と鍼灸の併用のススメ
病院で不妊治療を続けているけれど、なかなか結果が出ない…そんなお悩みはありませんか?
タイミング療法や体外受精は有効な治療法ですが、体のコンディションが整っていないと、思うような成果が出ないことも。
そこで注目されているのが、鍼灸を併用することで妊娠しやすい体を作る方法です。
鍼灸は、血流を改善し、ホルモンバランスを整え、ストレスを和らげることで、不妊治療の効果をより引き出すサポートをします。
この記事では、鍼灸がどのように妊娠力を高めるのか、実際の効果や具体的な活用法を分かりやすく解説します。
不妊治療の成果を少しでも高めたい方は、ぜひ最後までお読みください!… 全文を読む
陰陽五行説を分かりやすく解説|鍼灸師による東洋医学・4
東洋医学の基礎:陰陽説と五行説
東洋医学、とくに鍼灸や漢方薬に興味をお持ちの皆さん、こんにちは。
私は鍼灸師として、日々の治療を通じて東洋医学の奥深さを実感しています。
今回は、東洋医学の根幹をなす「陰陽五行説」について、東洋医学の知識がない方にも分かりやすく解説していきたいと思います。
現代医学とは異なる視点から体を捉える東洋医学の知恵は、私たちの健康維持や日々の生活に役立つヒントを与えてくれます。
陰陽説:万物の二面性を表す概念
まず、「陰陽説」から見ていきましょう。
陰陽説は、世の中のあらゆるものは「陰」と「陽」の二つの性質に分けられるという考え方です… 全文を読む
生理痛には漢方か鍼灸か?
「生理痛」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
つらい生理痛、本当に大変ですね。
長年、婦人科系に力を入れる鍼灸師として多くの女性の体と心に向き合ってきましたが、生理痛ほど個人差が大きく、苦しみの度合いを他人に理解してもらいにくいものはないと感じています。
毎月、数日間、日常生活に支障が出るほどの痛みや不快感に耐えているのは、本当に辛いことでしょう。
西洋医学では鎮痛剤などが用いられますが、
東洋医学では、生理痛は「血の巡りの滞り」や、「気の不足」、または体の「冷え」などが原因と考えます。
「痛いのは当たり前」と思わずに、ぜひ一度、東洋医学も試してみてください。
漢方薬や鍼灸で症状を和らげることができます。… 全文を読む
体内の潤いと栄養を保つ鍵 「血」と「水」|鍼灸師による東洋医学・3
東洋医学から見る「血(けつ)」と「水(すい)」
東洋医学では、人間の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つの要素によって構成されていると考えます。
これらは単なる物質ではなく、体を構成し、生命活動を維持するための重要なエネルギーや体液、そしてそれらの流れを意味します。
今回は、その中でも「血」と「水」に焦点を当て、それぞれの役割、不調のサイン、そして日常生活でどのように活かせるのかを解説していきます。
「血」と「水」とは?現代医学との比較
まず、「血」と「水」が具体的に何を指すのかを現代医学と比較しながら見ていきましょう。
血(けつ)とは
現代医学でいう血液と似ていますが、単なる血液だけでなく、血液が運ぶ栄養やエネルギー、そして血液が全身を巡ることで得られる滋養作用も含みます。… 全文を読む
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)には漢方か鍼灸か?
「多のう胞性卵巣症候群(PCOS)」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)に悩むあなたへ。
ご自分の婦人科疾患に戸惑い、将来お子さんを授かれるのかご不安に感じていらっしゃるかもしれません。
それに伴う心の疲れは計り知れないものがあると思います。
東洋医学の観点から言えば、多のう胞性卵巣症候群(PCOS)は体内の不調が関連していると考えられます。
この不調を改善するために、漢方薬や鍼灸は体質を整え、自律神経やホルモンバランスを取り戻す助けとなります。
あなたの心の不安が軽くなり、笑顔で過ごせる時間が少しずつ増えていきますように、東洋医学は応援しています。
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)で悩まれるあなたに、… 全文を読む
立春|鍼灸師が教える二十四節気の健康法
立春の今できる健康法について
立春は二十四節気の第1番目、春の始まりを告げる日です。
暦の上では冬から春へと季節が移り変わる節目であり、古来より新しい年のはじまりとして大切にされてきました。
2025年は2月3日です。
この日から自然界は少しずつ春の息吹を感じ始め、人間の心身もまた自然と同期して春への兆しを感じていきます。
まだまだ寒さは本番という時期ですが、日は少しずつ伸びていき、春へと移ろうことも実感できます。
立春には、体の内側から温めてくれる食材を取り入れたり、春の芽出しを意識した軽い運動を取り入れるなど、季節の変わり目に合わせた養生がおすすめです。