鍼灸専門書の読み方
鍼灸専門書の読み方
この場合の本とは「古典」ではありません。
近現代の鍼灸師が書いた書籍についてです。
内容はいろいろありますが、序論(はじめに)、総論(概要)、各論(本編)という流れが多いです。
メインは各論です。
たとえば弁証論治についての本なら「肺気虚は○○穴と△△穴で治す」みたいなのがズラズラ書いてある部分。
ページ数も一番あって知りたい重要部分。本を買う目的。
やはりここは外せない。
これがメインディッシュなら、序論・総論は副菜。
そして、意外と面白いのは「序論」「総論」部分。
中医学概論のような本なら、序論は「この本を書くに至った経緯」が書かれていたり、総論は「整体観とは~」や「陰陽とは~」みたいな部分。
実践向きの内容ではありませんので、サラッと読み飛ばしがち。
たしかに大部分はつまらない…(^^;)
でも、その中に本当にキラリと光る文章が埋まっていたりすることがあります。
「八綱弁証は小学生でもわかるほど簡単」とか書かれている本があるなど興味深い文章に出会えます。
それはきっと著者の思いや哲学・世界観がそこに書かれているからでしょう。
それが端的に書かれていることが多い気がします。
まず本を買ったら、やはりメインディッシュである、各論部分から味わっていただいて結構です(笑)
それが一番先でもOK。
その後、序論をまず読み、面白そうなことが書かれたいたら総論部分も丁寧に読んでみることをお勧めします。
その人の世界観や息づかいが垣間見えます。