妊活鍼灸を開始後、1ヶ月で妊娠に至った鍼灸症例

30代、婦人科病院に行かず鍼灸で体を整えたい

不妊鍼灸の症例

患者さま

30代 女性

初来院

2021年11月6日

お悩みの症状

一人目不妊

初来院までの経過

元々生理痛がひどく生理不順もあったため、6年前に婦人科病院に行きピルを処方される。
半年ほど飲むが薬は嫌いだからと中断し、そのまま過ごす。
現在も生理痛はあるが、寒い時期や仕事が忙しくストレスになるときなどにより悪化する。
生理周期はおおむね安定している。

2ヶ月前より妊活開始。
病院には行かず、自分たちでタイミングを取ることで妊活とする。
鍼灸で体の体質を整えたいと来院。

低血圧(上86/下58とか)のせいか、寝起きの体がダルくしんどい。
肩こり・目の疲れはあり。
頭痛が起きることもある。
手足の冷え。
疲労感。

治療方針

気血の虚があるので、臓腑で言うと「肝」「脾」「腎」の虚を補うようにする。
同時に気血の巡りが悪い体質でもあるため、巡りを促進するツボ・リラックスできるようなツボも多めにする。

治療と経過

1回目。
「関元」周辺に温灸。「合谷」「太衝」「築賓」「三陰交」に置鍼。「太谿」にお灸。「太衝」に円皮鍼。「風池」「心兪」「肝兪」「腎兪」「次髎」に鍼。「脊中」「命門」に温灸。

2回目~3回目(1週間に1回ペース)。
初回治療後に朝のダルさが少し良いようだとのこと。
お腹にお灸を加えたが、内容はおおむね1回目同様。
3回目に「妊娠しているかも…」と言われ、刺激量を軽くする。

4回目(1週間後)。
自分で妊娠検査薬を使い陽性反応がでたとのこと。
3回目に準じて少しソフトな治療を行う。

5回目(1週間後)。
病院でも妊娠確認が取れたとのこと。
4回目同様。

妊娠希望だったため、いったんこれで鍼灸も終了とする。

同時に治療した症状

・ストレス
・肩こり
・疲れ

まとめ

鍼灸開始から1ヶ月ほどで妊娠にいたったケース。
40に近い30代後半だったが病院に行かずにスムーズに妊娠に至ったことはことは喜ばしいことだった。
ただし、鍼灸治療は数回だけなので物理的な治療効果というよりは精神的に安心できる環境(体に良いことしている感覚)が作られたことが良かったのではないかと考える。