元々あった首肩コリが自動車事故後に悪化した鍼灸症例
首こり・肩こり・片頭痛
患者さま
30代 女性
初来院
2021年9月4日
お悩みの症状
・首から肩こり
・頭痛
・疲れ
初来院までの経過
元々肩こりはあるものの、1年ほど前に車の事故で首を負傷。
首や肩のコリや痛みが悪化する。
レントゲンなど画像上は問題なく、医師からはリハビリを勧められる。
その後、半年たった時点での痛みは事故後の3割程度マシなくらい。
医師からは「そのツラさはストレスや肉体疲労からきているのでは…」と言われる。
下向き作業が多い仕事で、それが続くと首肩のコリ痛みが増す。
雨の時や季節の変わり目でも悪化する。
朝、寝起き時のコリも強い。
肉体疲労は感じている。
健康診断では貧血を指摘される。
生理不順もあり。
治療方針
気血の虚がある体に、気血の滞りが起こることで首肩のコリ・痛みとなるとみて、首肩の局所のコリを取りつつ、肝・脾・腎の虚を補いエネルギー充実するよう心がける。
治療と経過
1回目。
「曲池」「後谿」「太衝」「太谿」に鍼。「足三里」「三陰交」にせんねん灸。「首肩のコリ局所」に単刺したのちにお灸+円皮鍼。「肝兪」「腎兪」に鍼。
2回目(2週間後)。
鍼灸施術のあと肩こりは少し楽になったが、まだまだツラさはあるとのこと。
1回目に準じた施術。
3~10回目(1週間に1回ペース)。
2週間だと間隔があきすぎるようで1週間に1回の施術とする。
途中、軽作業の仕事を頑張りすぎたせいで腰痛になり、この時は腰の局所を丹念に施術することで軽快する。
2回目の施術に準じて継続する。
11回目以降(2週に1回ペース)。
間隔をあけても継続したいとのことで、2週に1回程度の施術とする。
11回目より、首肩の局所(腰がきつい時は腰)にパルス治療も併せるようにする。それ以外の基本は以前同様。
月2回の施術を続けることで「すごくつらい」状態にはならずに済む。
現在も治療を継続いている。
同時に治療した症状
・生理不順
・腰痛
まとめ
頑張り屋さんな方なので、仕事に家事に頑張ってしまっているのだろうと思う。
それがコリや痛みにつながっているので、定期的な施術がその疲れを抜くのに役立っているようだ。
肩こりは慢性化しているので、数回の施術ではメキメキは良くなりません。
施術をするたびに少しずつ良くなる、を繰り返すしかない。
改善傾向であれば、施術間隔を少しずつ開けていくのは常です。
仕事などの日常生活で首や肩には負担をかけながらなので、2週間に1回程度の施術で継続することをおススメしています。