40代の不妊、採卵するも凍結卵まで進みづらい鍼灸症例

40代不妊(体外受精)

不妊

患者さま

40代 女性

初来院

2017年10月23日

お悩みの症状

一人目不妊

初来院までの経過

3年前から妊活開始。
最初は自分たちでのタイミングを試みるもうまくいかず、6ヶ月後に婦人科の病院へ行く。
片方の卵管のつまりを指摘されるも、タイミング療法からを提案され治療開始。
タイミング療法6回行った後に、人工授精6回行うも残念な結果が続く。
1年ほど前に、体外受精にステップアップするため転院。
採卵を2回行い1回目は受精卵が育たず、2回目は1個凍結卵ができたが移植でうまくいかず。
先月(3回目)の採卵で1個の凍結卵ができる。
今後これを移植したいと思っている。
婦人科系以外では、肩こりがある。

治療方針

本人は「カラダは元気」とのことだが、下腹部(腎の部分)に虚を感知できることなどから、腎虚と判断。
腎を中心に脾や肝の気血を補うこととする。
自覚症状として肩や腰のコリなどがあるので、その時に応じてそのコリを取っていく。

治療と経過

1回目。
「中脘」「関元」に温灸。「肓兪」「合谷」「三陰交」「太谿」に鍼。足先にホットパック。「首~肩甲間部のコリ部分」「膏肓」「隔兪」「肝兪」「腎兪」「次髎」に鍼。腰にはお灸も追加。
2回目~32回目(1~2週間に1回ペース)。
その時その時の体調やコリの場所などにより若干の配穴を変えながら、基本は同様の施術とする。
円皮鍼やパルス鍼などを加えることも多かった。
最初にあった凍結卵の移植は失敗し、その後も採卵を2回するも凍結卵まで育たたず。
鍼灸開始よりの9ヶ月後の採卵(鍼灸開始後3回目の採卵)で、5個の凍結卵ができる。
患者さんご本人も驚いていた。
33~40回目(1~2週間に1回ペース)。
5個の凍結卵の最初の移植で陽性判定。
41~48回目(2~3週間に1回ペース)。
妊娠の判定が出た後も、鍼灸は継続いただく。
軽いつわり(胃がスッキリしない)などに合わせて「胃」の疎通を行う。
全般的に軽めの刺激。
安定期に入り、3週間に1回ペースの施術に間隔をあけつつ継続中。
現在、妊娠22週。

同時に治療した症状

・冷えのぼせ
・肩こり

まとめ

年齢的なこともあり、自覚以上に生殖器系のエネルギーが落ちていることを感じた。
元気に毎日を送れることと、採卵・卵子の成長・着床等がうまくいくことには多少の乖離がある。
基本的には補脾腎と疎肝理気、活血の施術。
鍼灸を始めて、結果的に11か月かかってのご懐妊となった。
ご本人があきらめることなく通院いただけた結果かと思う。
継続的な鍼灸でお役には立てて嬉しかった。
その後も、ご自身や赤ちゃんのことを思い鍼灸も継続いただき、最近では大きな不調もなく「元気に」通院いただいている。
出産までしっかり支えていきたい。