欧米が認める「書くだけ健康法」の効果
書くことが痛みを緩和させる
『がんの痛みも緩和 欧米が認める「書くだけ健康法」の効果』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000017-nkgendai-hlth
【抜粋】
・欧米では自分が抱えているネガティブな感情を書いて心を解放することは心身に良い結果をもたらすとの研究が盛ん。
・欧米の医学会ではがんの痛みや腰痛、喘息やリウマチの症状緩和すら報告され、それを臨床応用。
・週3日・1日20分程度、つらい思いをした経験やトラウマをエッセーのように書き出すだけ。
・ネガティブな経験を書き出してストレスを自己開示するだけで、ストレスと関連する慢性疾患や不調の症状が改善。
痛みを抱えた人の参考になると思い紹介しました。
たしかに薬には作用と副作用があり、必要以上の投薬は副作用の懸念も出てきます。
痛みを薬ではない方法で緩和できれば、薬の量を減らすことにもつながり、結果的に治癒への近道になると考えられます。
そしてそれが、簡便で安価であればあるほどよりおススメになります。
「日記を書くこと」は簡便かつ安価でとてもおススメ、ってことです。
しかも、この説によれば『週3回1日20分ていど(=時間を使ってたくさん書けばいいわけではない)』というのですから。
書くことでココロが変化し、それが自律神経などを通じてカラダの変化にもつながってくるというのが仕組みのようです。
試さない手はありませんね。
日記のデメリット
一見すると皆に採用してもらいたいような素晴らしい方法ですが、デメリットというか注意事項もあるようです。
以下のふたつの研究を紹介します。
『日記の感情の及ぼす効果について』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/70/0/70_3AM042/_pdf/-char/ja
・日記の内容が「気がかり日記」だと否定的感情が増す。
・日記の内容が「良いこと日記」だと肯定的感情が増す。
・短期的には、感情を向上させるには「良いこと日記」の導入が価値あると考えられる。
『日記筆記が感情に及ぼす効果について』
file:///C:/Users/hotbalance/Downloads/al-no85p31-47.pdf
・男性より女性の方が日記が有効だと自覚している。
・女性は日記を書くことで“倦怠”の程度が低下する(男性には見られない)
・神経症の人は日記を書いても否定的感情は低下しづらい。
まとめ
ようするに、日記が向く人向かない人がいるようだ、ということ。
「全ての人に効く健康法はない」と言います(し事実だと思います)。
ですので、どんなに良さそうでも逆にそれが不快な状況を招く恐れは常にあるわけです。
もしくは全く変化しない、とか。
このような事態も頭の片隅に入れておいていただきたいとは思います。
でも、心身に負担が少なく費用も安いものであれば試す価値があると考えます。
合っていないと思えたら止めればいいだけ。
無理して続けることはありません。
もしくは少し続けて変化がなく、もう続ける意味ないなと思ったら、これまた中断です。
途中で止めても、元々負担は少なかったものですのでさほど大きなデメリットにはならないはず。
当院は鍼灸という、病院治療(現代医学)ではない補完代替療法を行っています。
これも同じです。
自費なので費用はかかりますが、心身への負担は少なく、病院治療とは異なった効果効能を持っています。
日記にしろ、運動にしろ、鍼灸にしろ、いろいろと試して自分に合うものをみつけたいですね。