膝の痛みに「お灸」が効く|科学的根拠|研究論文
お灸は膝の痛みに効くの?|最新研究

「朝起きたら膝がこわばって歩きにくい」「階段を下りると痛みが走る」「長時間座った後立ち上がるのがつらい」
そんな膝の痛みを抱えながら、毎日のお仕事・家事を頑張る女性の皆さん。
変形性膝関節症は冷えやストレスが重なると悪化しやすく、西洋医学の痛み止めだけでは根本解決が難しいケースがとても多いのです。
「お灸って本当に効くの?」「科学的に証明されているの?」
こうした疑問に答える研究が2025年に発表されました。
2025年に発表された、最新の論文(43件の研究のまとめ、4008名)で、お灸治療が膝の痛み・こわばり・日常生活の支障を有意に改善し、他の治療より優位であることが科学的に証明されました。
しかも副作用が少なく、安全性が高いことも確認されています。
当院では25年間、患者さんを診てきて、お灸の温熱効果で膝の冷えと痛みを整えてきました。
今回はその論文を紹介しながら鍼灸師の視点で解説します。
論文の内容を紹介
タイトル:
Efficacy and safety of moxibustion for knee osteoarthritis: A systematic review and meta-analysis
著者:
Shun Chen ほか(中国・複数の大学・病院)
出典:
Complementary Therapies in Clinical Practice, 2025(オンライン公開)
URL:
https://doi.org/10.1016/j.ctcp.2025.101979
論文の内容と結果
この研究は「変形性膝関節症に対するお灸の効果」を調べたものです。
特徴は、「43の臨床研究」「4008人の患者」をまとめて分析したシステマティックレビュー+メタ解析であることです(この手法は医学研究の中でも信頼性が高い研究方法です)。
対象:
膝関節症患者4008名(お灸群・対照群)
方法:
お灸(直接灸・間接灸・電子灸など)と対照(NSAIDs・鍼・通常ケアなど)を比較
主な評価項目:
VAS(痛み)、WOMAC(痛み・こわばり・日常生活機能)、総有効率
■主要結果
痛みやこわばり:
「お灸群」で有意改善
総有効率:
お灸群93.11% vs 対照群76.41%
効果的な治療条件:
週3回以上・合計10~20回の施術が効果的
有害事象:
軽度の皮膚発赤・水疱などが少数報告されたが重篤例はほとんどなし。
なお、注意事項としては、論文の強みは、GRADE評価で低~中程度のエビデンスとされています。
ただ痛みと機能改善の有意差を厳密に示した点は注目です。
異質性の原因として疾患期間・お灸の種類・治療回数の違いを指摘しています。
東洋医学的な解釈

変形性膝関節症という「物理的な骨と軟骨の変形」による痛みに対して、なぜ皮膚の上でよもぎを燃やす「お灸」が、飲む鎮痛薬以上の効果を発揮するのでしょうか?
東洋医学では膝の痛みを「痹証(ひしょう)」と呼び、冷え・湿気・血の滞りが経絡を塞ぐことで起こると考えます。
これは、冷え(寒邪)や水分の滞り(湿邪)が経絡(エネルギーと血の通り道)を塞ぎ、血流が滞っている状態です。
「不通則痛(通じざれば則ち痛む)」という言葉の通り、血が巡らない場所には強烈な痛みや炎症が起こります。
鎮痛薬(NSAIDs)は、脳や局所の「痛みを感じるセンサー(プロスタグランジンなど)」を強制的にブロックして痛みをごまかします。
しかし、血流そのものを改善して冷えを取り除くわけではありません 。
また、中高年女性には「腎虚・脾虚」による冷えと気血不足も少なくありません。
「気血が不足」することでも、滞りができて痛みとなります。
お灸は艾(よもぎ)の温熱で陽気を補い、寒湿を散らし、気血を巡らせる治療です。
論文で最も効果が高かった「間接灸(姜灸・塩灸など)」は、皮膚に直接熱を当てず温めながら薬効を加える方法で、東洋医学の「温通経絡」にぴったり合います。
当院で使う棒灸・台座灸・点灸は、膝の局所(内膝眼・外膝眼・梁丘・血海など)と全身(足三里・腎兪など)を組み合わせ、体質改善を同時に行います。
0.16mm極細鍼を併用すれば気血の巡りをさらに高め、冷えからくる自律神経の乱れも同時に整えます。
この論文の感想

臨床歴25年の鍼灸師として、この研究結果を読んで「お灸の効果・効能が鎮痛薬に劣らないことが科学的にも判明できた」ことを喜びました。
当院でも膝の痛みを訴える方は少なくありません。
「寝起きに痛みが強い」「冷えると膝が重い」「使い過ぎると痛みが強くなる」とおっしゃいます。
お灸を施術すると「膝がポッと温まって動きやすくなった」「こわばりが取れて階段が楽になった」という声をいただけます。
論文の「10~20回の継続が効果的」という結果は、私が長年こだわってきた施術法と完全に一致します。
これは1回2回で劇的に良くなるのではなく、治療を積み重ねることで良くなっていくことを表しています。
変形性膝関節症は、やはり慢性の症状なので、どうしても継続治療が重要だとの裏付けになったかと感じます。
まとめと当院の鍼灸のススメ
最新の論文が教えてくれたのは、お灸治療は膝関節症の痛み・こわばり・日常生活機能を有意に改善し、他の治療より優位で安全性が高いという事実です。
これは東洋医学の「温通経絡・寒湿を散らす」と完全に一致し、当院の25年間の実感とも重なります。
「膝の痛みで歩くのがつらい」「冷えとストレスが重なって悪化する」「薬に頼りたくない」
そんなお悩みを抱える皆さん。
当院の鍼とお灸は、そんな毎日に最適です。
当院の鍼灸のご案内

千葉県鎌ケ谷市周辺には多くの整体院やマッサージ店がありますが、「鍼とお灸の専門院」は当院のみです。
当院が患者さんに選ばれ、そして結果を出せるのには明確な理由があります。
■最適な刺激点を見つけ出します
当院では、25年の経験を持つ院長が、手で体に触れ、脈やツボの反応を的確に読み取ります。
機械には見つけられない「あなたの本当の痛みの原因」を見つけ出し、最適な刺激を行います。
■痛くない鍼と、心地よいお灸
当院で使用する鍼は太さ0.16mmと、一般的な鍼灸院よりもさらに細いものです。
そのため痛みはほとんどありません。
また、お灸も熱すぎることはなく、皮膚レベルへの浅く心地よい刺激(八分灸など)を用います。
■時間をかけた問診と丁寧な説明
初めての鍼灸は不安がつきものです。
当院では施術前にしっかりと時間を確保し、患者さんの話を丁寧に聞きます。
完全予約制のため待ち時間もなく、他の方を気にせず何でも質問していただけます。
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