片頭痛に鍼が効く|科学的根拠|研究論文
鍼治療が片頭痛に効果ありの研究結果

仕事や家事、育児で慌ただしい毎日を送る中、ふと襲ってくる「片頭痛」。
薬を手放せず、「このままずっと痛み止めを飲み続けるのだろうか」と不安を抱えていませんか。
千葉県鎌ケ谷市の当院には、自律神経の乱れや婦人科系疾患とともに、慢性的な頭痛にお悩みの30代〜50代の女性が多く来院されます。
私は臨床歴25年、延べ5万人のお体を診てきた鍼灸師です。
鍼とお灸は、単に肩や首の筋肉をほぐすだけのものではありません。
東洋医学に基づく本格的な鍼灸は、自律神経を整え、「脳が痛みを感じるシステム」そのものを根本から改善する力を持っています。
今回は、2025年に発表された最新の研究論文をもとに、「なぜ鍼灸が片頭痛に効くのか」を解説します。
論文の内容を紹介

「鍼灸が片頭痛に効く」という事実は、もはや経験則ではなく、最新の脳機能イメージング(fMRI)を用いた科学によって証明されています。
2025年に著名な医学誌に掲載された研究で、鍼治療が「前兆のない片頭痛」に対してどのように効くのか、脳のネットワークの変化を分析した非常に興味深い報告があります。
論文名:
Acupuncture for Migraine Without Aura and Connection-Based Efficacy Prediction: A Randomized Clinical Trial(前兆のない片頭痛に対する鍼治療の効果:ランダム化臨床試験)
著者:
Xinyu Zhang ら(北京中医薬大学など)
掲載誌:
JAMA Network Open. 2025
URL:
https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2025.55454
研究内容と結果
片頭痛患者120名を、「本物の鍼(ツボに刺し得気を感じさせる)」を行うグループと、「偽の鍼(ツボから外し得気を感じさせない)」を行うグループに分け、4週間(計12回)の治療を行いました。
結果は以下の通りです。
■症状の改善
本物の鍼を受けたグループは、偽の鍼のグループと比較して、1ヶ月あたりの片頭痛の日数、頭痛の日数、痛み止め(急性期治療薬)を飲む日数が明確に減少しました。また、生活の質(QOL)も大きく向上しました。
■脳ネットワークの正常化
脳のネットワーク解析(fMRIデータの分析)から、以下のメカニズムが判明しました。
・痛みが軽減しやすい人の特徴
治療前に、脳の「デフォルトモードネットワーク(DMN:安静時に活動し、ストレスや自己意識に関わる領域)」と「小脳・皮質下」の結びつきが弱い人ほど、痛みが大きく改善しました。
・生活の支障が改善しやすい人の特徴:
治療前に、「小脳・皮質下」と「運動野」の結びつきが強い人ほど、生活の支障度が大きく改善しました。
つまり、
本物の鍼治療(得気が出る鍼施術)は片頭痛に本当に効き、治療前に脳の写真を見れば「この人に効きやすいか」が予測できるという、画期的な結果です。
鍼治療には「片頭痛が起きにくい体質」へと変える力があるということです。
この論文の東洋医学的な解釈

この研究は、片頭痛(前兆なし)に対する鍼治療の効果を示したものです。
■東洋医学の視点から見ると、片頭痛は主に「肝」の失調、すなわち肝気鬱結・肝陽上亢・気血の上逆などとして説明されることが多く、頭部への気血の偏在が痛みとして現れると考えられます。
本研究で用いられた百会、風府、風池、太陽、合谷といった経穴は、いずれも頭部の気血循環を整え、肝の気を調える代表的な配穴です。
得気を伴う施術が、肝気を疏泄し、気血の巡りを改善した結果とも捉えられます。
古くから言われてきた「経絡を通じて全身を整える」という鍼灸の概念を、現代の脳科学の言葉で説明し始めた研究の一つと解釈できます。
また、
「得気(とっき)」を伴う鍼をしたからこそ、脳のネットワークが変化し、片頭痛が改善したのではないか、というのも興味深いです。
「得気」とは、東洋医学の専門用語で、鍼が正確にツボ(経穴)に命中した際に生じる感覚のことです。
一般的には「響き(ひびき)」とも呼ばれ、ズーンとした心地よい重みや、温かさが広がる感覚を指します。
東洋医学において、病気や痛みは「気(エネルギー)」と「血(血液)」の巡りが滞ることで起こります。
鍼をして得気が起こることは、「鍼の先に気が集まり、全身の気血の滞りが開通し始めたサイン」です。
論文の「偽の鍼」のように、ただ皮膚に触れるだけ、あるいはツボから外れた場所では、この気血の開通(得気)は起こりません。
ただし、「得気が強いほど良い」とは本研究では断定していません。
強刺激優位とは言っていません。
ここは誤解しないことが重要です。
大切なのは、「得気=痛い」ではないということです。
当院では0.16mmという平均より細い鍼を使用しており、心地よく効かせる「質の高い得気」を引き出すことが可能です。
その人に合った最適刺激=最大効果、ということでしょう。
この論文の感想
この論文を読み、「片頭痛に対する本格鍼灸の価値を、現代科学で説明してくれた」と思いました。
当院に来院される片頭痛の患者さんの多くは、脈や舌、お腹の状態を診ると、単なる頭の病気ではなく、東洋医学でいう「肝の高ぶり(自律神経の乱れ)」や、「瘀血(おけつ:ドロドロの血)」、「冷え」などの全身的な体質のアンバランスを抱えています。
私たちが日々行っている「全身のツボを使って自律神経を整え、体質から改善する」というアプローチの科学的な裏付けです。
片頭痛が治るだけでなく、付随していた「めまい」や「不眠」、「生理不順」も一緒に良くなっていくのは、局所の痛みをごまかすのではなく、脳と自律神経のシステム全体が正常化するからです。
薬による治療(西洋医学)を否定するわけではありません。
しかし、薬の副作用を避けたい方や、予防薬を飲んでも痛みがコントロールできない方にとって、「ツボへの的確な鍼刺激」は、極めて強力で安全な選択肢になると知っていただければ幸いです。
「病院での治療以外に何かないか?」となった時には「鍼灸がある」となると嬉しいです。
まとめ
最新の脳科学は、「本物の鍼治療」が片頭痛の痛みを減らし、薬を手放すための有効な手段であることを証明しました。
片頭痛や自律神経失調症は、仕事や家事を頑張りすぎているあなたの身体からの「SOSサイン」です。
当院では、マッサージや整体などの慰安行為は一切行わず、鍼とお灸の専門院として、東洋医学の理論に基づいた本格的な治療を提供しています。
「痛み止めを持ち歩く生活から抜け出したい」「根本的に体質を改善して、元気な毎日を取り戻したい」とお考えなら、ぜひ千葉県鎌ケ谷市(初富駅徒歩2分)の当院へご相談ください。
治って喜ぶあなたの笑顔を見るために、私が責任を持って施術いたします。
当院の鍼灸のご案内

千葉県鎌ケ谷市周辺には多くの整体院やマッサージ店がありますが、「鍼とお灸の専門院」は当院のみです。
当院が患者さんに選ばれ、そして結果を出せるのには明確な理由があります。
■最適な刺激点を見つけ出します
当院では、25年の経験を持つ院長が、手で体に触れ、脈やツボの反応を的確に読み取ります。
機械には見つけられない「あなたの本当の痛みの原因」を見つけ出し、最適な刺激を行います。
■痛くない鍼と、心地よいお灸
当院で使用する鍼は太さ0.16mmと、一般的な鍼灸院よりもさらに細いものです。
そのため痛みはほとんどありません。
また、お灸も熱すぎることはなく、皮膚レベルへの浅く心地よい刺激(八分灸など)を用います。
響きが必要なら響かせますし、最大効果のための最適な刺激量を追求していきます。
■時間をかけた問診と丁寧な説明
初めての鍼灸は不安がつきものです。
当院では施術前にしっかりと時間を確保し、患者さんの話を丁寧に聞きます。
完全予約制のため待ち時間もなく、他の方を気にせず何でも質問していただけます。
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