低血圧に効くツボ

低血圧とは

低血圧写真
低血圧とは、収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧60mmHg以下の場合をいいます。

血圧が低いことは原則として治療の必要はないとされ、高血圧と比べて「血圧が低い」ことはあまり問題にされないことが多いです。
しかし、その症状は多彩でまったく症状がない人から、立ちくらみ、めまい、失神、全身倦怠感(だるさ)、肩こり、朝方どうしてもしっかりと起きられない、手足が冷えるなどの症状を訴える方までさまざまです。
症状として出る場合には、しっかりとした管理が必要なこともあります。

低血圧の原因

低血圧写真2
低血圧症には原因不明の「本態性低血圧」、立ちくらみや眩暈を覚える「起立性低血圧」、心臓疾患や自律神経失調症などの疾患により出現する「症候性低血圧」などいくつかの種類があります。
この中でも、いろいろな検査をしても原因が分からない低血圧が多く、高血圧とは違い薬での治療は行われず、日々の生活習慣の改善を実践するしかありません。

特に病気ではないのに、なんとなく身体がだるい、すぐに疲れてしまう……。
低血圧による眩暈、体のだるさ、頭痛などは日常生活に大きな影響を及ぼします。

東洋医学では「低血圧」の原因を大きく以下の3つのタイプに分類します。

胃腸虚弱

胃腸の消化吸収が弱く、栄養(エネルギー)不足状態が続き、心臓を動かすエネルギーも不足した状態。

血不足

虚弱体質などで結果的に「血」が減少し、血管への圧力が減った状態。

腎の虚弱

生命エネルギーの代表である「腎」の働きが低下し、血液を巡らせる「気」が弱り、血圧が下がった状態。

低血圧に効くツボ

低血圧は、エネルギー不足が原因であると考え、「エネルギーを補うツボ」を多く使うことで低血圧を改善していきます。

爪もみ

手足の指の横(爪の生え際)になります。
基本は、親指と人差し指で爪の生え際をつまんで、押すようにもむだけ。
指1本につき10秒で1セット、1日3セットを目安に。
親指から順番に、両手の爪をもんでみましょう。
手が終わったら足の爪も行いましょう。

強さは「イタ気持ちよい」くらいです。
ギュッギュッとリズムをつけても、10秒間押し続けてもどちらでもよいです。
爪もみ手写真
爪もみ足写真

足三里(あしさんり)

ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたっているところが足三里です。

膻中(だんちゅう)

胸のツボ。体の真ん中のラインと左右の乳首を結んだラインが重なるところ。

百会(ひゃくえ

頭のツボ。左右の耳の上から結んだ線の中央。

まとめ

血圧はひとつ「体のパワー(=エネルギー量)」の証しとも言えます。
しっかりと血液を体全体に巡らせるには、それなりのエネルギーが必要で、それがあることが血圧がしっかりした数値になるとも言えます。

低血圧は、何かしらの症状が大きく出ない限り病院での治療対象にはなりません。
ですので、日常生活で何かしらの負担を感じていたら、セルフケアがおススメになります。

エネルギーを補うに役立つツボ、全身に気血を巡らせるに役立つツボでセルフケアしてみてください。

また、生活でも「疲れない」をキーワードに過ごすことも重要です。
睡眠時間の確保・食べ過ぎを慎む・心の負担を減らす、などです。

セルフケアでは解消しきれない「疲れ」や「虚弱」は、鍼灸院での施術も効果的です。

1回2回の施術で大きく劇的に変わることはないと思いますが、継続的な施術でゆっくり変わってくると思います。
よろしければ活用してみてください。