鍼灸
あなたの体質タイプと養生法|鍼灸師による東洋医学・6
東洋医学での体質タイプとその養生法
私たちの体調は、気温やストレス、食事などさまざまな要因で変化します。
東洋医学では、体質をいくつかのタイプに分け、それぞれに合った生活習慣を実践することで健康を維持する考え方があります。
体質とは「生まれつきの体格や体質、生活習慣などによって形成された、心身の状態の傾向」を指します。
体質は、病気のかかりやすさや症状の現れ方、回復力などに影響すると考えられています。
今回は、代表的な体質タイプ(気虚、血虚、陰虚、陽虚、気滞、血瘀)について解説し、簡単なセルフチェックで自分の体質を知る方法を紹介します。
また、それぞれの体質に合った食事や生活習慣についてもお伝えします。… 全文を読む
自律神経の乱れには漢方か鍼灸か?
「自律神経失調症」には漢方薬か鍼灸か?
日々の生活の中で、頭痛やめまい、動悸や倦怠感、不眠…自律神経が乱れると、心と体のバランスが崩れ、どこに原因があるのか分からないまま苦しむことも多いでしょう。
病院で「異常なし」と言われても、あなたが感じているつらさは確かに存在します。
どうか「気のせい」だなんて思わないでください。
東洋医学では、自律神経の乱れは「気・血・水」の不調和と捉えます。
ストレスや疲れが積み重なると、体の調和が崩れ、不調が現れるのです。
鍼灸治療では、ツボを刺激することで気血の流れを整え、症状を緩和することができます。
漢方薬は、体質や症状に合わせて処方することで、体質改善を目指します。… 全文を読む
五臓六腑を解説|鍼灸師による東洋医学・5
五臓六腑とは? 〜東洋医学の視点から健康を考える〜
東洋医学では、人の体を「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という概念で捉えます。
これは単なる解剖学的な臓器の名称ではなく、それぞれが特有の働きを持ち、互いに影響を与えながらバランスを保っていると考えます。
例えば、「肝(かん)」は西洋医学の肝臓に相当しますが、単に解毒を担うだけでなく、ストレスとの関係が深く、「気(き)」の流れを調整する役割があります。
日々の生活の中でこの五臓六腑の働きを意識すると、体調管理や病気予防に役立てることができます。
それでは、それぞれの臓腑の機能、不調による症状、そして日常生活で実践できる養生法について解説していきます… 全文を読む
着床障害には漢方か鍼灸か?
「着床障害」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
着床障害での悩みは大変つらいお気持ちでしょう。
これまで頑張ってこられたこと、心から労わせていただきます。
着床障害は、受精卵が子宮内膜に着床する過程に何らかの問題がある状態です。
原因は多岐にわたり、子宮内膜の状態、受精卵の質、ホルモンバランス、免疫機能など、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
東洋医学では、着床は「血(けつ)」と「気(き)」の充実、そして「腎(じん)」の力が深く関わると考えます。
「血」は子宮内膜を栄養し、「気」は受精卵の生命力を支え、「腎」は生殖機能を司ります。
これらのバランスが崩れると、着床がうまくいかないことがあります。… 全文を読む
タイミング療法・体外受精の成功率アップ|不妊病院と鍼灸の併用のススメ
不妊治療(病院)と鍼灸の併用のススメ
病院で不妊治療を続けているけれど、なかなか結果が出ない…そんなお悩みはありませんか?
タイミング療法や体外受精は有効な治療法ですが、体のコンディションが整っていないと、思うような成果が出ないことも。
そこで注目されているのが、鍼灸を併用することで妊娠しやすい体を作る方法です。
鍼灸は、血流を改善し、ホルモンバランスを整え、ストレスを和らげることで、不妊治療の効果をより引き出すサポートをします。
この記事では、鍼灸がどのように妊娠力を高めるのか、実際の効果や具体的な活用法を分かりやすく解説します。
不妊治療の成果を少しでも高めたい方は、ぜひ最後までお読みください!… 全文を読む
陰陽五行説を分かりやすく解説|鍼灸師による東洋医学・4
東洋医学の基礎:陰陽説と五行説
東洋医学、とくに鍼灸や漢方薬に興味をお持ちの皆さん、こんにちは。
私は鍼灸師として、日々の治療を通じて東洋医学の奥深さを実感しています。
今回は、東洋医学の根幹をなす「陰陽五行説」について、東洋医学の知識がない方にも分かりやすく解説していきたいと思います。
現代医学とは異なる視点から体を捉える東洋医学の知恵は、私たちの健康維持や日々の生活に役立つヒントを与えてくれます。
陰陽説:万物の二面性を表す概念
まず、「陰陽説」から見ていきましょう。
陰陽説は、世の中のあらゆるものは「陰」と「陽」の二つの性質に分けられるという考え方です… 全文を読む
生理痛には漢方か鍼灸か?
「生理痛」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
つらい生理痛、本当に大変ですね。
長年、婦人科系に力を入れる鍼灸師として多くの女性の体と心に向き合ってきましたが、生理痛ほど個人差が大きく、苦しみの度合いを他人に理解してもらいにくいものはないと感じています。
毎月、数日間、日常生活に支障が出るほどの痛みや不快感に耐えているのは、本当に辛いことでしょう。
西洋医学では鎮痛剤などが用いられますが、
東洋医学では、生理痛は「血の巡りの滞り」や、「気の不足」、または体の「冷え」などが原因と考えます。
「痛いのは当たり前」と思わずに、ぜひ一度、東洋医学も試してみてください。
漢方薬や鍼灸で症状を和らげることができます。… 全文を読む
体内の潤いと栄養を保つ鍵 「血」と「水」|鍼灸師による東洋医学・3
東洋医学から見る「血(けつ)」と「水(すい)」
東洋医学では、人間の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つの要素によって構成されていると考えます。
これらは単なる物質ではなく、体を構成し、生命活動を維持するための重要なエネルギーや体液、そしてそれらの流れを意味します。
今回は、その中でも「血」と「水」に焦点を当て、それぞれの役割、不調のサイン、そして日常生活でどのように活かせるのかを解説していきます。
「血」と「水」とは?現代医学との比較
まず、「血」と「水」が具体的に何を指すのかを現代医学と比較しながら見ていきましょう。
血(けつ)とは
現代医学でいう血液と似ていますが、単なる血液だけでなく、血液が運ぶ栄養やエネルギー、そして血液が全身を巡ることで得られる滋養作用も含みます。… 全文を読む
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)には漢方か鍼灸か?
「多のう胞性卵巣症候群(PCOS)」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)に悩むあなたへ。
ご自分の婦人科疾患に戸惑い、将来お子さんを授かれるのかご不安に感じていらっしゃるかもしれません。
それに伴う心の疲れは計り知れないものがあると思います。
東洋医学の観点から言えば、多のう胞性卵巣症候群(PCOS)は体内の不調が関連していると考えられます。
この不調を改善するために、漢方薬や鍼灸は体質を整え、自律神経やホルモンバランスを取り戻す助けとなります。
あなたの心の不安が軽くなり、笑顔で過ごせる時間が少しずつ増えていきますように、東洋医学は応援しています。
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)で悩まれるあなたに、… 全文を読む
子宮内膜症には漢方か鍼灸か?
「子宮内膜症」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
子宮内膜症に悩むあなたへ、日々感じる痛みや不快感、それに伴う心の疲れは計り知れないものがあると思います。
病気と向き合いながら、生活や仕事、人間関係を頑張っているあなたの姿は、本当に尊いものです。
東洋医学の観点から言えば、
子宮内膜症は「瘀血(おけつ)」や「気滞(きたい)」といった体内の不調が関連していると考えられます。
この不調を改善するために、漢方薬や鍼灸は体質を整え、痛みを和らげ、体全体のバランスを取り戻す助けとなります。
あなたの痛みが少しでも和らぎ、心が軽くなる日が来ることを願っています。
そして、笑顔で過ごせる時間が少しずつ増えていきますように応援しています。… 全文を読む
東洋医学の根幹「気」とは?|鍼灸師による東洋医学・2
東洋医学の根幹をなす「気」とは?〜現代人のための「気」の養生法〜
日々、患者さんの心身の不調と向き合う中で、東洋医学の世界観の奥深さを改めて実感しています。
今回は、東洋医学の根幹をなす概念でありながら、現代人には少し理解しにくい「気(き)」についてまとめました。
日々の生活に取り入れやすいように解説していきたいと思います。
「気」とは何か?〜東洋医学における生命エネルギー〜
「気」という言葉は、日常生活でも「元気」「病気」「気力」など、様々な場面で使われています。
しかし、東洋医学でいう「気」は、単なる気分や雰囲気とは異なり、生命活動の根源となる「エネルギー」を指します。
現代医学的に「気」を説明するのは難しいです。… 全文を読む
生理不順には漢方か鍼灸か?
「生理不順」には漢方薬と鍼灸どちらを選ぶ?
生理不順でお悩みのあなたへ、心からのねぎらいの言葉をお届けします。
体調が安定しないとき、気持ちも不安定になりがちですが、そのような時こそ、自分を大切にすることが何より重要です。
体はあなたが思っている以上に、さまざまなサインを送っています。
生理不順は、一時的な問題ではなく何年もかけた慢性的な状態と考えます。
漢方や鍼灸は、体全体の調和を整えることを目指しています。
体を温め、血流を改善し、ホルモンバランス改善をサポートすることで、生理周期を正常に戻す手助けができます。
大切なのは、焦らずに自分のペースで治療を続けていくことです。… 全文を読む
不妊症には漢方か鍼灸か?
不妊に漢方と鍼灸どちらが良い?
不妊のお悩みのツラさやご不安がいかほどか、そしてそれを上回る努力と忍耐に心より敬意を表したいと思います。
当院もその気持ちに真摯に向き合います。
これまで試してきたこと、考え抜いてきた時間、そして前を向こうとされている姿勢は、とても素晴らしいものです。
お身体の状態やお気持ちに寄り添いながら、一緒に希望の一歩を進めていけたらと思います。
今回はそのような不妊で悩まれるあなたに、漢方薬と鍼灸はどちらがいいのかを説明しますが、最初に「結論」です。
それはズバリ『両方使うのが最善』です。
それだけだと身も蓋もないので、それぞれの良さを解説していきますね。… 全文を読む