【症例】10か月続いためまい・吐き気|耳鼻科で「自律神経の乱れ」と言われ鍼灸治療で改善

【鎌ケ谷市】病院で治らないめまい・吐き気が鍼灸で改善した40代女性の症例

めまい
※本記事は国家資格(はり師・きゅう師)を保有する院長が執筆しています。
※当院の実際の症例に基づきますが、患者様のプライバシー保護のため、個人が特定されないよう一部情報を変更して記載しております。
※効果には個人差があります。


「耳鼻科では異常がないと言われたけれど、めまいや吐き気がなかなか治らない」

そのようなお悩みで来院される方は少なくありません。

今回ご紹介するのは、10か月以上にわたり続くめまいと吐き気に悩まされていた鎌ケ谷市在住の40代女性の症例です。
疲労やストレスが重なると症状が強くなり、仕事や日常生活にも支障が出ていました。

当院では症状だけを見るのではなく、体質や生活環境、ストレス状況なども含めて東洋医学的に評価し、施術方針を組み立てています。

この記事では、初回来院時の状態、東洋医学的な考察、実際の施術内容、そして改善までの経過を詳しくご紹介します。
同じような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。

患者さまの情報と経緯

年齢・性別・お住まい:
40代女性・鎌ケ谷市在住

鍼灸院に来るまでの経緯:
3年前から春(2~3月)になると、めまいと吐き気の症状が現れるようになり、その度に辛い思いをされていました。

しかし、今年は2月から症状が治まることなく、来院までの10ヶ月間、常に不快な症状に悩まされていたとのことでした。

患者様は立ち仕事をされており、疲れると症状が悪化する傾向がありました。

とくに、首から頭にかけてギューッと締め付けられるような感覚とともに、めまいがひどくなるとのことでした。

睡眠など休息をとると一時的に症状は軽減するものの、根本的な解決には至っていませんでした。

これまでに耳鼻科を受診し、「自律神経の乱れ」と診断を受け、漢方薬を処方されていましたが、効果はあまり感じられなかったそうです。
藁にも縋る思いで、鍼灸治療に希望を託し、当院へ来院されました。

問診の中で、お子様の教育についてご夫婦間で意見が合わないことがストレスになっていることを打ち明けてくださいました。
長引く体調不良に加え、家庭内の悩みも抱え、心身ともに疲弊している様子が伺えました。

この人を東洋医学ではどうみるか?

東洋医学では、心身の不調は「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスの乱れによって引き起こされると考えます。

今回の患者様の症状を東洋医学的に考察すると、疲労とストレスが根本的な原因であることが見えてきました。

まず、「気」の不足、つまり「気虚(ききょ)」の状態が見られました。
これは、疲労やストレスによってエネルギーが不足し、身体の機能が低下している状態です。
めまいは、清陽(せいやん)と呼ばれる澄んだ気が頭部に十分に上がらないことで起こると考えます。
患者様の場合、疲労とストレスによって気が消耗し、頭部への気の巡りが悪くなっていたと考えられます。

また、「気滞(きたい)」の状態も見られました。
これは、気の流れが滞っている状態です。
ストレスや緊張によって気の巡りが悪くなり、首や肩のコリ、頭の締め付け感といった症状が現れます。
患者様の「首から頭がギューッと締め付けられる」という訴えは、まさに気滞の典型的な症状と言えるでしょう。

さらに、問診で伺ったストレスの内容から、「肝(かん)」の機能低下も考慮する必要がありました。
東洋医学では、肝は精神的な活動や感情のコントロールを司ると考えます。
ストレスによって肝の機能が低下すると、気の巡りが悪くなり、様々な不調を引き起こします。

これらのことから、患者様の症状は、疲労とストレスによる気虚と気滞、そして肝の機能低下が複合的に影響して引き起こされていると判断しました。

治療方針

上記の東洋医学的考察に基づき、以下の治療方針を立てました。

気血の補給:
気虚を改善するために、気血を補う治療を行います。
これにより、身体全体のエネルギーを高め、めまいの根本原因にアプローチします。

気滞の解消:
首や肩のコリをほぐし、気の巡りを改善します。
これにより、頭の締め付け感やめまいを緩和します。

肝の機能調整:
ストレスによる肝の機能低下を改善し、精神的な安定を促します。

心身のリラックス:
鍼灸治療を通して心身のリラックスを促し、自律神経のバランスを整えます。

これらの治療方針に基づき、鍼灸治療と温灸、ホットパックなどを組み合わせて施術を行いました。

治療内容と実際の経過

1回目:
仰向けで、「期門」「合谷」「内関」「陽陵泉」「頭のブヨブヨする部分」に置鍼、「中脘」に棒温灸をしました。
足先にホットパックを施しました。
うつ伏せで、「風池」「天柱」「心兪」「肝兪」「肩コリの局所穴」に鍼と円皮鍼を使用しました。

2回目(1週間後):
この1週間、めまいの調子が少し良いとのことでした
ただし、お正月休みで仕事がなかった影響もあるかもしれないとのことでした。
前回と同様の施術を行いました。

3・4回目(1週間に1回ペース):
仕事を再開してもめまいは起こらず、調子が良いとのことでした
前回と同様の施術を行いました。

5回目(2週間後):
調子が良いため、治療間隔を2週間に延ばしました
仕事の疲れはあるものの、めまいなどの症状は出ていないとのことでした。
同様の施術を行いました。

3回目の施術後には、ほとんどめまいは消失していました。
その後も、間隔をあけながら治療を継続することで、より効果を高めることができました。

鍼灸師としての感想とまとめ

今回の患者さまは、約10か月間続くめまいと吐き気に悩まされ、耳鼻科で自律神経の乱れと診断されていました

当院では問診に十分な時間をかけ、疲労の蓄積や精神的ストレス、身体の緊張状態を総合的に評価したうえで施術を行いました。
その結果、3回目の施術後にはめまいが大きく軽減し、その後も良好な状態を維持することができました

めまいや吐き気の背景には、単なる身体的疲労だけでなく、仕事や家庭環境によるストレス、自律神経の乱れなど複数の要因が関係していることがあります。

当院では、一人ひとり異なる原因や体質を丁寧に確認しながら施術を行っています。
病院で検査を受けても異常が見つからないめまい、慢性的な吐き気、自律神経の不調でお悩みの方は、一度ご相談ください。

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