妊娠中の腰痛に鍼灸がおススメのワケ|研究論文
妊婦さんの腰痛に鍼灸が有効との研究

頭痛、腹痛、腰痛、関節痛など、どこが痛くても妊娠中に痛みが出るのは不安だしイヤですよね。
鎮痛剤の使用が制限されることで、痛みに対処できない不安や怖れがあります。
痛みの中でも「腰痛」は多くの妊婦さんが経験します。
原因は「ホルモンの作用(骨盤が開きやすくなる)」「体形や姿勢の変化」「下半身の血行不良」などが考えられます。
ホルモンの変動で起こる腰痛は、妊娠4週~15週頃の早い時期に起きることがありますし、妊娠後期(妊娠28週~32週頃)には、体形の変化や下半身の血行不良が関係する腰痛も増加しやすいです。
当院でも、不妊治療から妊娠をし、その後も体のメンテナンスに鍼灸に通われる方が多くいます。
その中でも一定数、腰痛を訴える人がいます。
妊娠初期は「動きや生活スタイルとは関係なく、よく分からないけど痛む、しかも恥骨や骨盤の辺りが…」という痛みで、妊娠後期は「お腹が重いことや動き過ぎが原因で起こる腰のコリや痛み」という感じが多いです、
ですので、当院では「妊婦さんの腰痛」の経験は、他の鍼灸院に比べ多いと自負しています。
当院の実感として「妊娠中の腰痛は、薬を使わない鍼灸が安全で効果的」と感じますが、それは個人的な実感だけでなく、裏付ける研究があります。
今回はこのように妊娠期腰痛の悩みに鍼灸で対応できるという研究をご紹介します。
研究の概要と結果
『妊娠中の腰痛に対する鍼治療』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29482798
【概要】
ニュージーランドの産婦人科クリニックでは、妊娠中の腰痛治療のために鍼治療を行っている。
腰痛に鍼治療が効くのかどうか?の治療成果に関する新たな証拠とするため、ニュージーランドの病院で妊娠中に鍼治療を受けた女性患者からの疼痛軽減報告を収集した。
腰痛で鍼治療を受けた患者が自己申告する形での症状軽減報告を収集した。
(質問事項には治療経験および有害事象に関する質問が含まれていた。)
【結果】
81人の女性のうち、約73%が症状減少を報告した。
患者が報告した有害事象は、まれで軽度であった。
【結論】
腰痛軽減の患者報告および所見は、妊娠中の鍼治療が現場で安全で有益であるというさらなる証拠となる。
当院の考察と感想

妊婦さんの腰仙骨部痛に鍼灸が効いた、という結果でした。
「どのような治療をしたのか(回数・頻度・使用したツボなど)」がわかりませんので、同じ結果が出せるとは言いませんが、少なくとも「鍼灸には妊娠期腰痛に効果を出せる可能性がある」ことの証しだと考えます。
また副作用的なものも「まれで、軽度」とのことも知っていただきたいことですので書き添えます。
※副作用とはおそらく「鍼をした部分に小さな内出血ができた」とか「響く感じが1・2日間残った」とかではないかと推測します。
まさに、当院でも日々実感しているのと同様の結果でした。
客観的に裏付けられる研究はありがたいです。
当院では妊活目的の鍼灸から入り、無事にご懐妊された方たちをそのまま継続施術することが少なくありません。
つまり妊婦さんの鍼灸ケアを日常的に行っています。
不快な副作用などはほとんどなく(論文にあった通り「まれで・軽度」です)、安心して継続治療を受けていただいています。
妊娠中の治療の大きな目標は「安産のため」ですが、そのなかには「つわり対策」「腰痛対策」「逆子対策」など個別のお悩みへの対応が含まれています。
妊娠初期の「腰痛(骨盤周りの痛みが多い)」は、ホルモン変動に由来していることが多く、自律神経を整える鍼灸が有効だと感じています。
こういう患者さんは気血水のめぐりが悪いケースが多いので、滞りを解消するようなツボを多く使います。
それは、痛む場所にあるわけではなく、逆に「こんな場所に治療するの?」と思われるだろう、手足、背中の上の方などを使います。
妊娠後期は「コリや張りの腰痛」が多くなりますので、気になる場所への刺激も有効です。
お腹の重みや重心の変化で筋肉が悲鳴を上げているのを、少しでも和らげるのが目的です。
このように、鍼灸は、薬にはない方法で痛みやコリの緩和に貢献できます。
ただ、妊婦さんの腰痛は「1回の鍼灸治療でスッキリ解消!」という訳にはいきません。
妊婦さんの腰痛は、負担がかかり続ける毎日で起こる症状ですので、少し定期的に通ってほぐしてきましょう。
病院(西洋医学)での治療以外に何かできることはないか、と考えた際には鍼灸も検討ください。
お待ちしております。
当院の鍼灸のご案内

千葉県鎌ケ谷市周辺には多くの整体院やマッサージ店がありますが、「鍼とお灸の専門院」は当院のみです。
当院が患者さんに選ばれ、そして結果を出せるのには明確な理由があります。
■最適な刺激点を見つけ出します
当院では、25年の経験を持つ院長が、手で体に触れ、脈やツボの反応を的確に読み取ります。
機械には見つけられない「あなたの本当の痛みの原因」を見つけ出し、最適な刺激を行います。
■痛くない鍼と、心地よいお灸
当院で使用する鍼は太さ0.16mmと、一般的な鍼灸院よりもさらに細いものです。
そのため痛みはほとんどありません。
また、お灸も熱すぎることはなく、皮膚レベルへの浅く心地よい刺激(八分灸など)を用います。
■時間をかけた問診と丁寧な説明
初めての鍼灸は不安がつきものです。
当院では施術前にしっかりと時間を確保し、患者さんの話を丁寧に聞きます。
完全予約制のため待ち時間もなく、他の方を気にせず何でも質問していただけます。
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