鍼の長さについて

鍼の長さはどう違う?

はり治療の鍼には長さがあります。
上記の写真でもお分かりのように、長さが違います。

短い鍼から長い鍼まであり使い分けています。
当院では3センチ~6センチくらいの鍼をよく使います
これは日本全国の鍼灸院の多くが使っている、割とスタンダードな長さです。

想像していたよりも長いと感じられるかもしれませんが、3センチの鍼を使うからと言って3センチ丸ごと刺すわけではありません。
3センチの鍼なら「3センチ以内の深さで使う」ということ。
通常刺す深さは、数ミリから1センチ程度です

使い分けは、患者さんの状態や使う場所によって深さが異なります。
深くした方が効果的な場合もありますし、ほとんど触れるかどうか程度の方が良い場合もあります。
この「最適な刺す深さ」の話をすると話が長くなります(それが鍼治療のキモでもありますので…)ので割愛します(笑)

ようは狙った深さに見合う長さであり、それが使うに手になじむ長さであること、を基準にしています。
数ミリしか刺さないのなら一番短い鍼でいいのではないかと思われるかもしれませんが、私自身は手が大きいので、短い鍼は使い勝手が悪いです。
もう少し長い鍼を短く使うような使い方が好きです。
4センチくらいの鍼が多いです。

10センチ近くの鍼はお尻ですとか、ガッチリした患者さんの腰ですとか、太い筋肉があってそこに刺したい時に使います。

鍼の長さの比較

まずは使い捨ての鍼ってこんな風になっています、という話から。
当院で使う鍼はすべて「使い捨て」タイプです。
新品は1本1本が滅菌済みの袋に入っています。それを開封して使います。
袋の中には「鍼」と「筒」(鍼を刺すときに使います)が入っています。
使用後は廃棄します。
廃棄の鍼が溜まったら最終的には専門の業者に廃棄を依頼しています。

【使い捨ての鍼の構造(0:36)】

そして鍼の長さ比較の動画です。

【鍼の長さ比べ(2:33)】