冷えのぼせに効くツボ

冷えのぼせとは

冷えのぼせ写真
手足の末端は冷たいのに上半身がほてるのが「冷えのぼせ」です。

・足は冷たいのに、頭はボーっとする
・手先足先よりも足首やもも・お尻などに冷えを感じる
・暖房の効いた部屋に入ると、カーッと熱くなり汗をかく
・手のひらや足の裏に汗をかきやすい
…などの特徴があります。

冷えのぼせは体温調整機能がうまく働かないことで起こります。
原因としては、自律神経のバランスが乱れが挙げられます。

気持ち的にリラックスできないタイプの人が自律神経の乱れにもなりやすいので、不安・緊張などの気分の悩みや、睡眠の低下にもつながります。

冷えのぼせを改善するには、
単純に手足の冷えを温めるだけでなく、熱のこもる上半身へも配慮しながら自律神経のバランスを整えることが大事になります。

冷えのぼせへの対策

こまめに冷やす場所と温める場所をケアする

冷えとのぼせ写真
冷えのぼせは「単純な冷え」ではないので、温める一辺倒ではいけません。
冷えているところは温めつつも、熱がこもる場所はクールダウンさせる必要があります。

【温める場所】
足首・お尻・お腹・首肩の後ろ

【ほてりを逃す場所】
手先・足先・顔

温めることを基本にしながら、熱がこもらないようにします。
こまめな体温調節が必要なタイプだと割り切って、少し丁寧に脱ぎ着を行ってみてください。

リラックスできる環境づくり

リラックスが大事写真
自律神経のバランスを整えるため、リラックスできる環境づくりも重要です。
リラックスを増す行為を増やし、リラックスを妨げる行為を減らすことです。

【リラックスを増す行為】
“五感に優しい”環境づくり。
お気に入りの香りのアロマを焚く、肌触りの良い寝具や部屋着を使用する、部屋を間接照明で優しく照らす、なども有効です。
もちろん、単純にご自分が気持ち良い事・嬉しい事を生活のなかで増やしてください。

【リラックスを妨げる行為】
寝る直前のスマホなどは目や神経の興奮状態が続いてしまうので控えましょう。
また、睡眠時間を削ったり・仕事のストレスを抱え込むなども控えたいです。

冷えのぼせに良いツボ(経穴)

ツボ紹介
冷えのぼせは自律神経の乱れですから、東洋医学では「気の巡りを良くする」を中心に考えます。
「リラックス作用が強いツボ」を多く使うということです。

【セルフケアのツボ押し】
・押しやすい指を使って、強く刺激せず、ゆっくり圧を加える。
・イタ気持ちいいくらいの強さで。
・刺激の方法はギュッギュッと押しても、じわ~と圧をかけても、ゆっくり円を描くように刺激してもかまいません。
・毎日行うことでゆっくり変化を感じます。

爪もみ

手足の指の横(爪の生え際)になります。
基本は、親指と人差し指で爪の生え際をつまんで、押すようにもむだけ。
指1本につき10秒で1セット、1日3セットを目安に。
親指から順番に、両手の爪をもんでみましょう。
手が終わったら足の爪も行いましょう。

強さは「イタ気持ちよい」くらいです。
ギュッギュッとリズムをつけても、10秒間押し続けてもどちらでもよいです。
爪もみ手写真
爪もみ足写真

太衝(たいしょう)

足の甲にあります。
足の親指と人差し指の骨が交わる所です。
気の巡りを良くします。
のぼせた気を落ち着かせる効果もあります。

合谷(ごうこく)

手の甲にあります。
親指と人差し指の骨が交わる所です。
軽く手を開いた状態では、谷間のように凹んでいることが多いです。

まとめ

冷えのぼせは冷えの一形態ですが、実際に見ていて感じるのは「こまめなケアが必要」ということです。
純粋に温める力が足りない人は、一生懸命温めることが改善策になります。

ただ冷えのぼせの人は、温め過ぎると今度は上半身が熱くなってしまうし、冷えを放っておけばその冷たさに悩みます。
ですので、冷えている場所は温かくしつつも、のぼせが強くならないようにクールダウンさせて、をこまめにしていく必要があります。

また、自律神経はメンタルからも影響を強く受けますので、リラックスできる環境づくりは重要です。
一見すると冷えやのぼせとメンタルは無関係のようですが、冷えのぼせしづらいカラダづくりのためにはココロづくりが大事になります。

最後ですが、
鍼灸も冷えのぼせに貢献できます。
セルフケア以外に積極的にケアをしたい場合は、鍼灸もおススメです。
先に挙げたツボ以外にも冷えのぼせに良いツボは多くあります。
それを駆使して施術をしていきます。
関心があればお声をかけてください。