心労・肩甲骨コリ・呼吸しづらいへの鍼灸症例

心労・肩甲骨コリ・呼吸しづらいへの鍼灸への鍼灸

心労・肩甲骨コリ・呼吸しづらいへの鍼灸

患者さま

50代 女性

初来院

2023年11月22日

お悩みの症状

・心労
・肩甲骨間のコリ
・呼吸しづらい
・食べづらい

初来院までの経過

前から腰痛でかかっていたが、しばらくぶりに違うお悩みで来院。
背中(肩甲骨間)のコリや痛みがひどい。
それに伴い、呼吸しづらい(吸えない)、食べづらい(すぐに一杯になる)がある。
原因は、家族の悩みがひどく「それだろう」と。
首こりからの頭痛や腰痛もあり。
鍼灸で少しでも改善すれば、と期待して来院。

その他の症状。
・頭痛(側頭から前頭)。
・首肩コリ。
・ストレス。
・胃もたれ。
・腰痛。

治療方針

疲労・ストレスからきているもののようだ。
気滞が原因の瘀血が首から背中のコリになったとみる。
気血の巡りを良くするツボを多く、さらに土台部分としての気血の虚を補うこととする。

治療と経過

1回目。
首から肩のコリの局所、肩甲骨間辺りのコリ(心兪から肝兪辺り)にパルス鍼をして、その後にお灸。強いコリ部分に円皮鍼。
「関元」「中脘」に温灸。「内関」「曲池」「陽陵泉」「足三里」「太衝」に置鍼。

2回目(1週間後)。
まだ残るものの、改善はみられるとのこと。
1回目に準じた施術をする。

3回目(10日後)。
肩甲骨のあたりのコリも軽減傾向。
それにつれて息苦しさや食べづらさも改善傾向。
1回目に準した施術をする。
(お灸・円皮鍼の場所をかえたりパルスをしたりなどは適宜調整して行う)

家族問題の心労と更年期と重なり、今までの蓄積も体に出ているのではないかと推察する。
そのため、本人も栄養療法などを始めてみている。
トータルケアの一環として鍼灸も活用してほしいと思う。

現在も鍼灸は継続中。

同時に治療した症状

・首・肩のコリと痛み
・ストレス
・疲れ

まとめ

首肩から肩甲骨間のコリも改善は見られた。
ここ最近の心労に加え、元々の疲労とストレスが多大であり、すぐすぐの大改善は難しいだろう。
ただし放置しても悪化するので、日常生活(食事・運動・睡眠などなど)と併せて鍼灸なども有効と考える。

施術では内臓系では、脾胃の充実をはかる。
肩・背中のコリをほぐす(気血の巡りを良くする)ことが重要であると、しっかりほぐすように施術をした。

肩甲骨間のあたりは自律神経に関する領域でもあり、そのあたりのコリをほぐすることで、呼吸や胃腸症状にも変化がみられる。