月経困難症(生理痛)への電気治療が有効との科学的研究

月経困難症(生理痛)に鍼灸が効果的な根拠

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毎月やってくるツラい生理痛(月経困難症)に悩んでいませんか。

当院には、千葉県鎌ケ谷市周辺から、仕事や家事、育児で忙しい20代~40代の女性が多く来院されます。
その多くが「痛み止めやホルモン剤などを飲み続けることに不安がある」「病院の治療だけでなく体質から改善したい」という思いを抱えています。

鍼(はり)とお灸(きゅう)には、ツボ(皮膚)への心地よい刺激を通して、内臓の働きを整え、痛みを根本から和らげる力があります。

今回は、最新の科学論文から「なぜ皮膚への刺激が子宮の痛みに効くのか」を解説します

論文紹介|皮膚への刺激が月経痛を和らげる科学的証明

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鍼やお灸のような皮膚への刺激が、お腹の中にある子宮の痛みに効くのか?という問いに対し、以下のような研究があります。

皮膚への電気刺激だけで子宮の痛みが軽減するという科学的エビデンスが、世界最高水準のシステマティックレビューで示されました。

■2024年7月、「コクラン・レビュー」(世界的に信頼度が高い医学的評価)において、月経困難症に対する「TENS(経皮的電気神経刺激:皮膚の上から電気を流す治療器)」の鎮痛効果が証明されました

論文名:Transcutaneous electrical nerve stimulation (TENS) for pain control in women with primary dysmenorrhoea

著者:Sola Han

掲載:Cochrane Database Syst Rev. 2024 Jul 22;7(7):CD013331.

URL:https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD013331.pub2/full

内容の要約: 高頻度(100Hzなど)および低頻度(1〜10Hzなど)のTENSは、何もしない場合や偽鍼治療と比較して、月経困難症の痛みを確実に軽減する

これは、皮膚への適切な刺激が、脊髄や脳の痛みを抑えるシステム(ゲート・コントロール理論やエンドルフィン分泌)を活性化させるためです。

さらに、仙骨部(骨盤のうしろ)への刺激は、骨盤神経(副交感神経)を興奮させ、子宮の血流を増加させることで、痛みの原因となる子宮の虚血状態を改善すると推測されます。

東洋医学的にみた月経困難症

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西洋医学が神経反射や血流増大で痛みの軽減を説明する一方、東洋医学は月経困難症を「全身のバランスの崩れ」と捉えます。

東洋医学では、月経痛の主な原因を以下の2つに分類します。

■不通則痛(ふつうそくつう)
気(エネルギー)や血(血液)の巡りが滞ることで痛みが起こる状態。
ストレスによる「気滞(きたい)」や、冷えによる「瘀血(おけつ:血行不良)」がこれに該当します。

■不栄則痛(ふえいそくつう)
体に必要な栄養やエネルギーが不足することで、子宮が十分に滋養されずに痛みが起こる状態。

当院では、脈、舌、お腹の状態を丁寧に確認し、あなたがどのタイプに当てはまるかを判別します。
痛む局所(お腹や腰)だけでなく、全身のツボを使って体質改善を図るのが本格的な東洋医学のアプローチです。

月経困難症に効く代表的なツボ

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論文で示された「皮膚刺激による内臓への効果(体性内臓反射)」は、まさに鍼灸のツボの効果そのものです。

ここでは、月経困難症によく用いる代表的なツボを紹介します。

■次髎(じりょう)
仙骨部(骨盤のうしろ)にあるツボです。
解剖学的にはS2-S4の骨盤神経領域にあたります。
ここにお灸(八分灸など)を据えることで、副交感神経を介して子宮の血流を促進します。

■三陰交(さんいんこう)
足の内くるぶしから指4本分上にあるツボ。
女性ホルモンのバランスを整え、骨盤内の血流を改善する婦人科疾患の特効穴です。

■血海(けっかい)
膝の内側の上にあるツボ。
「血の海」という名の通り、瘀血(血行不良)を改善し、月経痛を和らげます。

まとめと本格的鍼灸のススメ

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月経困難症に対する「皮膚からの刺激」の有効性は、先ほどのコクラン・レビューによって実証されています。

しかし先の研究の方法はTENSという機械刺激でした。

しかし実際の鍼灸は、「人の手で反応点を探す」「人の手で刺激の深さを変える」「人の手で灸で温熱も加える」「毎回状態をみながらツボを変更し、体質改善まで行う」という特徴があり、機械刺激(TENS)より高度な方法です

鍼灸の鎮痛効果や自律神経を整える力は、実際に日々の施術でも実感しています。
生理痛での薬を使う頻度が減った報告や、PMSでのイライラが減った報告など、鍼灸の効果を実感できる報告を少なからず受けています。

2千年の歴史を持つ東洋医学の「体質改善の知恵」を組み合わせることで、薬に頼りきらない、健康的な体作りが可能になります。
単なる鎮痛ではなく、体質(冷え・瘀血・ストレス)などを同時に整えます。

わたしは、「人間は自然の一部であり、その摂理に従って体を整えることが最善である」という東洋哲学に共感して鍼灸師になりました。
鍼とお灸であなたの体と心を整え、長年の生理痛のツラさを軽減してほしいと願います。

もし、病院での治療に限界を感じていたり、他にできることを探していたりするなら、ぜひ一度、当院の本格的な東洋医学鍼灸をご相談ください。

当院の鍼灸のご案内

千葉県鎌ケ谷市周辺には多くの整体院やマッサージ店がありますが、「鍼とお灸の専門院」は当院のみです。
当院が月経困難症の患者さんに選ばれ、そして結果を出せるのには明確な理由があります。

■最適な刺激点を見つけ出します
当院では、25年の経験を持つ院長が、手で体に触れ、脈やツボの反応を的確に読み取ります。
機械には見つけられない「あなたの本当の痛みの原因」を見つけ出し、最適な刺激を行います。

■痛くない鍼と、心地よいお灸
当院で使用する鍼は太さ0.16mmと、一般的な鍼灸院よりもさらに細いものです。
そのため痛みはほとんどありません。
また、お灸も熱すぎることはなく、皮膚レベルへの浅く心地よい刺激(八分灸など)を用います。
臨床上、この浅い刺激のほうが、自律神経の反射を介して内臓(子宮)に深く効くことを実感しています。

■時間をかけた問診と丁寧な説明
初めての鍼灸は不安がつきものです。
当院では施術前にしっかりと時間を確保し、患者さんの話を丁寧に聞きます。
完全予約制のため待ち時間もなく、他の方を気にせず何でも質問していただけます。

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