【妊活】生理周期が短い人の生活改善

生理周期短い人

生理周期が24日より短い=頻発月経

生理周期(月経周期)は、通常25~38日と言われています。
生理周期が通常よりも短い24日以内の場合、「頻発月経」と呼ばれる月経不順の一つの可能性もあります。

原因は、女性ホルモンの乱れや卵巣機能の低下が考えられます。

たとえば、排卵後に分泌されるホルモン(黄体ホルモン)が不十分で、高温期(排卵から生理開始まで)が短くなる「黄体機能不全」があります。
黄体機能の働きが悪いと、妊娠しにくかったり、流産しやすくなったりもします。
生理周期が短くなる他の原因としては、卵巣機能不全、多嚢胞性卵巣症候群なども考えられますし、閉経期にもおきます。

生理周期の日数は、ご自分では「基礎体温表」をつけることで分かります。
また婦人科の病院(クリニック)では、ホルモン検査、超音波検査をすることでわかります。
まずは基礎体温をつけ始めるか、婦人科病院に行き検査してもらうことから始めてください。

生理周期が短い人の3パターンと東洋医学でのアドバイス

生理周期が短い人は、以下の3つに分かれます。

低温期が短い

高温期が短い

無排卵

以下に解説します。

「低温期」が短い人

生理開始から排卵するまでが早いので結果、周期全体が短くなっている人は、卵を育てる期間が短くなっているので「卵胞(卵子)の質」が低下している可能性が考えられます。

この時期は、子宮内膜を厚くしたり・卵胞を大きくしたりと「エネルギー」を使う時期ですので、これがうまくいかない人は「エネルギー不足」と考えます。
東洋医学(鍼灸)では「気血の不足」とみます。

体全体(特に下半身)に疲れやすさやダルさが出やすい傾向があります。

・過労を避ける
・睡眠をしっかりとる
・胃腸を大事にする
…などの「元気」を損なわず補うような過ごし方がおススメになります。

気血を補うツボに「セルフケアのお灸」をすることもおススメです。
以下に、卵胞の育ちが悪い人のセルフケアについて書きました、参考にしてください。

採卵で空胞が続くお悩みならこのツボ【セルフケアお灸】

おおむね「エネルギーの不足」が原因と書いてきました。
これに加えさらに、熱っぽさが出るエネルギーの不足もあります。
東洋医学(鍼灸)で言う「陰虚血熱」というタイプです。

生理周期が短いは一緒ですが、
・月経血の量や色が、出血の色が赤くネバネバしている
・手足のほてり、微熱、精神的に不安定、口が乾く、冷たいものを好む、不眠
…と言った特徴があります。

これには、先の「疲れ対策」に加え、涼しくなような「熱さ」対策も加えてください。
疲れは必ずしも冷えるばかりではありませんので、こういう人に温めるようなケアは逆効果になります。

「高温期」が短い人

排卵してから生理がくるまでが早いことで結果、周期全体が短くなっている人は、「着床」や「妊娠継続」に悪影響が出る可能性が考えられます。

このタイプの人は、東洋医学(鍼灸)では「温めるチカラ」が足りない(=冷えが強い)とみます。
体を温かくするのもエネルギーですので、エネルギー不足という点では基本的には低温期が短いタイプとも通じます。

「疲れ」と「冷え」対策が重要になります。

・下半身を温かく(レッグウォーマーや靴下の重ね履き)
・湯たんぽも良いです
・湯舟は必須(半身浴だおとなお良し)
・睡眠時間はしっかり確保
・胃腸を大事に

婦人科関連の冷え対策のツボとしては「三陰交」「関元」「腎兪」「命門」「合谷」がおススメです。
ご自分でセルフケアのお灸などをして下さい。

生理周期が短く、かつ、排卵がない人

排卵がないので精子と卵子が出会うことができません。
これは西洋医学的にも何らかの疾患があると考えられます。

東洋医学(鍼灸)では、「腎のチカラ」の不足とみます。
「卵胞の育ちが悪い人」のセルフケアについては以下に詳しく書きました。
参考にしてください。
(※動画でツボの案内もしてます)

採卵で空胞が続くお悩みならこのツボ【セルフケアお灸】

以上、3つのパターンについて説明しました。

当院より

「生理周期が短い」という切り口で、東洋医学(鍼灸)ではどのように体を見るかを書きました。
東洋医学(鍼灸)では、基本的には「エネルギーの不足」から起こるとみています。

ただしそれを解消するための方法は、単純に「生理周期が短いから○○」と言った対応ではありません。

その人の「症状」は、その人の「体質」の一部を教えてくれるにすぎません。

その人の体質に合わせて(鍼灸なら)ツボを決めて施術していきます
たとえば同じように生理周期が短い人でも、冷え体質の人と熱っぽい体質の人では、ツボも施術方法も違ってきます。

ご自分の体質をつかんで、それに合わせた生活改善やセルフケアを心がけてください。

また、本格的に自分の体質や適したツボなどを知りたい希望される方は、鍼灸院での施術を受けるのもおススメになります。
当院の妊活鍼灸のご案内ページもありますのでご参考にしてください。