【妊活】生理周期が長い人の生活改善

生理周期が長い人の生活改善

生理周期が40日以上ある=稀発月経

生理周期(月経周期)は、通常25~38日と言われています。
生理周期が通常よりも長く、40日以上かかるなどは「稀発月経」と呼ばれる月経不順の一つの可能性もあります。

原因としては、卵巣の働きがうまくいっていないためにホルモンが順調に分泌されていない、などが考えられます。

生理周期が長くとも排卵があるのなら妊娠・出産は可能ですが、無排卵になっていると妊娠は困難です。

排卵しているかどうかは自分では分かりません。
周期が長い状態が続くようなら、ホルモンの状態や排卵の有無を調べたほうがよいでしょう。
ご自分で確認するなら、基礎体温表をつけてみることでもわかります(二層になれば排卵している可能性が高い)。

東洋医学(鍼灸)でのアドバイス

卵胞が排卵できるまで成長するためには、血流にのって気血精(ホルモンや酸素・栄養分)が十分に卵巣へ届けられる必要があります。
排卵までに時間がかかる結果、生理周期が長くなるのは、「卵胞を育てる」のに通常よりも時間がかかるからです。
もしくは、無排卵の場合は排卵できるまで卵胞が育たたないことを意味します。

東洋医学(鍼灸)では、こられはエネルギーの不足(「腎虚」「血虚」)から起こるとみます。

基本的には「疲れ」「消耗」のような状態なので、エネルギーを補う養生が適しています
・(冷えている人は)下半身を温かく(レッグウォーマーや靴下の重ね履き)、湯たんぽも良いです
・睡眠時間はしっかり確保
・胃腸を大事に
・滋養のあるものを美味しくゆっくり食べる
・下半身のストレッチも有効

このような一般的な養生法を実践しつつ、さらにセルフケアでお灸やマッサージなどを行うのもおススメです。
周期が長くなりやすい人は2つのパターンに分かれますので、ご自分に当てはまる方のツボなどを参考にしてください。

腎虚の人におススメのツボ

腎虚とは簡単に言えば「卵巣機能の低下」を意味します。

生理の血量や色などは、出血量が少なく色は淡くサラサラしていることが多いです。
同時に、カラダとしては腰や下半身が重ダルイことが多く、めまい・耳鳴りなどが気になる人もいます。
顔色が黒ずんでいるケースもあります。

腎のチカラを補うツボとして「関元」「腎兪」「太谿」があります

血虚の人におススメのツボ

生理の血量や色などは、出血量が少なく色は淡くサラサラしていることが多いです(腎虚と同じです)。
同時に、カラダとしては全身のダルさ、倦怠感、めまい、かすみ目、動悸、睡眠の質が悪い、等が出やすいです。

血の量を補うツボとして「三陰交」「足三里」「太谿」があります

以上2つのパターンが考えられますが、「卵胞の育ちが悪い人」のセルフケアについては以下に詳しく書きました。
参考にしてください。
(※動画でツボの案内もしてます)

採卵で空胞が続くお悩みならこのツボ【セルフケアお灸】

当院より

元々生理周期が長い人も最近長くなってきた人も、背景には「婦人科系のエネルギー不足」があると考えれます。
生理周期は女性の体のバロメータにもなっています。
元々長い、最近長くなってきたなどがあれば、心配もあると思います。
もちろん、まずは病院でわかる検査を受けられることをお勧めします。
ホルモン値測定やエコー画像などで現状を知ることは病院の得意分野です。
そのうえで、病院で薬を出されることもあるかもしれませんが、同時に自分自身で体づくりをしていくと良いと考えます。
生活改善でエネルギー不足を補うようにしながら、セルフケアも取り入れて少しでも状態の改善をはかっていきましょう。

エネルギー不足とは言いながらも、どのような体質かによって微妙に生活改善の方向性も変わってきます。
ご自分の体質をつかんで、それに合わせた生活改善やセルフケアを心がけてください。

また、本格的に自分の体質や適したツボなどを知りたい希望される方は、鍼灸院での施術を受けるのもおススメになります。
当院の妊活鍼灸のご案内ページへのリンクを貼りますのでご参考にしてください。