30代の不妊、気持ちが不安定になりやすい鍼灸症例

30代の不妊、気持ちが不安定になりやすい

30代の一人目不妊

患者さま

30代 女性

初来院

2016年4月22日

お悩みの症状

一人目不妊

初来院までの経過

6年前にうつ病を発症し生活改善や西洋薬服用で改善。
以降は生理痛も強かったことから、体調ケアのために自分で漢方薬を購入し服用していた。
7ヶ月前から妊活開始。最初は基礎体温を頼りに自分たちでタイミングを取っていた。
5ヵ月前から妊活目的で漢方クリニックに行く。
漢方薬を服用する以外にも自分の身体を整えることで妊娠したいと希望し、当院に来院。

治療方針

イライラや気持ちが不安定になりやすい傾向はあるとのことで、肝うつ傾向(気滞)が強く出ている。
気持ちの疲れからか肉体疲労も感じやすい。
気の巡りを活発にすることがメインと判断する。
同様の理由から肩こり・腰痛などもあるので、時々の気になる場所のコリをほぐすのも大事とみる。
冷えのぼせもあり、現代医学的に言う自律神経系の乱れだろうが、これも気滞の影響だろう。
疎肝をおこなう。

治療と経過

1回目。
「天枢」「合谷」「太衝」「三陰交」「陽陵泉」に鍼。「関元」にお灸。足にホットパック。「肩甲間部のコリ部分」「肝兪」「大腸兪」「次リョウ」に鍼。腰にはお灸も追加。
2回目~28回目(10日~2週間に1回ペース)。
その時その時のイライラ感の程度やコリの場所などにより若干の配穴を変えながら、基本は同様の施術とする。
「内関」や「督脈上の圧痛部位」へのお灸などを加えることも多かった。
不妊の専門病院へ行き、AMH値が低いことを指摘され「体外受精も検討した方が良い」と言われる。
ただし本人はIVFは希望せず、タイミングと人工授精のために病院に行ける時に行っていた。
(仕事の都合などで病院にも毎回通えるわけではなかった。)
鍼灸開始から10か月後、病院には行かない周期に自然妊娠が分かる。
妊娠中期には尿糖(+)になったり、足のむくみがあったりと、マイナートラブルでの鍼灸施術は継続したが、その際の配穴などは割愛。

同時に治療した症状

・イライラ
・疲れ
・冷えのぼせ
・肩こり
・腰痛

まとめ

治療頻度はゆっくりめであったが、結果的に自然妊娠でのご懐妊となったケース。
病院治療はあまり望んでいなかったので、自然妊娠という(ご本人にとっては)最良の結果となりよかった。
基本的には疎肝理気の施術。
鍼とお灸と円皮鍼を取り混ぜながら気を巡らせることに集中した。
仕事や不妊のストレスは軽快しづらい類のストレスであるが、継続的な鍼灸でお役には立てたと思う。