40代の二人目不妊、仕事・育児・家事の疲れやイライラがある鍼灸症例

40代の二人目不妊、仕事・育児・家事の疲れやイライラがある

不妊症例4:二人目不妊

患者さま

40代 女性

初来院

2017年2月15日

お悩みの症状

二人目不妊

初来院までの経過

9年前に一人目の妊活を開始。自分たちでタイミングをとるも良い結果にならず婦人科の病院に行く。
卵管が詰まっていると言われる。タイミング療法を受けるも上手くいかず転院し体外受精を行う。
数回体外受精をしたところで、妊娠するも流産。
1年半ほど治療を休み、再開後に妊娠。
今より2年前に一人目の子供を出産。
産後1年して断乳したので生理が戻る。それを機に二人目の妊活開始。
採卵をして4個凍結卵ができる。
その4個を順次移植するも3回目まで連続で上手くいかず。
あと1個の凍結卵が残る段階で、鍼灸も取り入れてみようと来院。
頭痛・イライラしやすい・疲れ・冷えのぼせがある。

治療方針

仕事・育児・家事などを行う日々に疲れ感やイライラが溜まりやすい。気虚+気滞血オはある。
現代医学的に言うと自律神経失調傾向もあり、施術中はリラックスできるような時間を心がける。
施術の強さはソフトにして、虚を補いつつ、血流促進とリラックスにつながるツボを多く選ぶようにする。
自律神経系の働きによい背骨にあるツボを多めに選ぶようにする。

治療と経過

1回目。
「関元」「中カン」に温灸+お灸。「肓兪(臍外5分)」「外関」「太衝」「三陰交」「心兪」「膏肓」「脾兪」「腎兪」「次リョウ」「首肩コリの局所穴」に鍼。足にホットパック。
2回目以降(2週間に1回ペース)。
その時その時の不調に合わせ配穴は多少変えるも、大きくは同様の治療を継続。
仕事でストレスが強い日もあるが、鍼灸でストレス状況は良いみたい、とのこと。
4か月後、残っていた凍結卵子を移植することにする。
その凍結卵を移植し、無事着床し、妊娠反応陽性に。
ちょうど鍼灸開始より5ヶ月が経過したところ。

同時に治療した症状

・首・肩のコリと痛み
・頭痛
・冷えのぼせ
・疲れ

まとめ

フルタイムの共働き世帯の二人目不妊ということで、日々の負担が大きいことを感じた例。
来院頻度がどうしても開き気味になるものの、疲れやストレスなどが溜まりやすいのを抜く感じで鍼灸を行ったので、イライラなどは改善傾向であった。
鍼灸開始後、4ヶ月経っての移植でのご懐妊で、これ自体は当院の妊活鍼灸の中ではよく見受けられる期間。
時間の長短にかかわらず結果がでたことは非常に嬉しい。
陽性反応をもって、鍼灸治療は一旦終了になった。
忙しく、仕事の疲れなどもあるので引き続きケアをしたかったが、逆に鍼灸に来る時間を作るのも大変そうななのがもどかしい。