仕事のストレスからくる肩甲骨辺のコリの鍼灸症例
仕事のストレスからくる肩甲骨辺のコリ
患者さま
30代 男性
初来院
2016年2月1日
お悩みの症状
・肩から肩甲骨辺りのコリ
初来院までの経過
5年くらい前から肩から肩甲骨の間のコリがひどくなる。
仕事での疲れとストレスで症状が悪化するので、それが原因だと感じている。
治療方針
体力はあるがストレスが強く「気の滞り」と、脾胃に負担をかけているので「湿」が多く、それらがコリの原因になっている。
とにかく巡りの改善を行うことにする。
治療と経過
1回目。
「ダン中」に鍼。「中カン」に温灸。「内関からゲキ門辺りの硬結部位」「太衝」に鍼。足にホットパック。「首~肩から肩甲骨のコリの部位」「肝兪」「脾兪」「大腸兪」に鍼。
2回目(2週間後)。
コリには変化なし。
基本的には1回目同様の治療にコリの部位にはパルスも加えて治療する。
3・4・5回目(2~3週間に1回ペース)。
治療後は少し良いが、戻ってしまうとのこと。
なかなか忙しくて通院も難しい、と言いながらそれ以降の来院はなし。
同時に治療した症状
・全身の疲れ
・冷えのぼせ
まとめ
負担の強い日常生活(=仕事)を継続しながらなので、正直目に見えるような効果は出せなかった例。
治療間隔も初回より2週間から3週間おきであったのも効果が積み重ならなかった原因と思われる。
慢性の症状で仕事が原因と分かっている本ケースでは、やはり治療頻度がもっと短い方が有効だろうと考えられる。
『仕事が忙しい→だからコリが悪化する→頻度よく治療した方が良い→でも仕事が忙しくてなかなか通院できない→たまの治療では効果だと薄い』という負のスパイラルからどのように脱したらよいか、同じ勤労層としても葛藤がある。