7月の不調と東洋医学|夏バテは気力不足から起こる

7月の不調と東洋医学的な対処法

7月の不調と東洋医学・写真1

7月に入り、本格的な暑さがやってきました。
気温30℃超えの日が続き、クーラーの効いた室内と外気の行き来で体が悲鳴を上げます。

学童期のお子さんがいれば夏休みも始まり、昼食作りや日々のスケジュール管理など、お母さんにとってはご自身のペースが乱れやすく、気苦労の絶えない時期の到来でもあります。お疲れ様です。

この時期、「食欲が落ちた」「少し動いただけで動悸がする」「疲れが抜けないのに、夜は眠れない」といったご相談が急増します。
これらは一般的な「夏バテ」として片付けられがちですが、東洋医学では、夏の暑さは「気」と「水(津液)」を大きく消耗すると考えます。
これが夏バテの根本原因です。

今回は、7月に起こりやすい心身の不調を、東洋医学的に解説し、セルフケアに取り入れていただけるような対策をご案内します

東洋医学から見た夏バテの本質

7月の不調と東洋医学・写真2

7月は、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」を迎え(例年7月7日頃)、その後「大暑(たいしょ)」へ向かいます。

東洋医学では、夏の猛烈な暑さ(暑邪:しょじゃ)は、人間の生命活動の根本である2つの要素を奪っていくと考えます。

1つ目は「津液(しんえき)=水(すい)」です。
これは血液以外の、体を潤す水分のこと。大量の汗をかくと、この津液が急速に失われます。

2つ目は「気(き)」です。
気とは、体を動かすエネルギーのことですが、実は「汗と一緒に気も体の外へ漏れ出てしまう」という東洋医学の法則があります。

陽気が最も盛んな時期に大量の汗をかくと、生命活動のエネルギーである「気」と、体を潤す「津液(水)」が同時に失われます。

これを「気虚(ききょ)」+「津液不足」と呼び、体全体の活力が低下します。

また、内臓系では特に「脾(消化器)」と「心(循環・精神)」が弱りやすく、食欲や睡眠、気力が奪われます。
「暑いので食事が喉を通らない」「夜中に動悸で目が覚める」「疲れが取れない」という声が急増するのはこのためです。

仕事・家事・育児の忙しさが重なると、気力不足が一気に表面化します。

【7月に現れやすい主な症状】

・食欲不振・胃もたれ
・動悸・息切れ
・全身の疲労・倦怠感
・不眠・寝つきが悪い

これらは「気と津液の消耗」が引き起こす典型サインです。

東洋医学に基づく7月の養生法

夏バテを予防・改善する養生のポイントは3つ。
無理なく続けられる方法で、気と津液を補いましょう。

■少量を回数増やして食べることで脾を労わる
胃腸(脾)が弱っている時は、無理に1日3回に決めて、しっかり食べる必要はありません。
消化の負担を減らすため、お粥やスープなど消化の良いものを、1回の量を減らして数回に分けて召し上がってください。

■汗をかいたら水分+塩分補給をする
ただの水ではなく、梅干しや塩レモン、塩昆布を一緒に。
津液と一緒に失われたミネラル(ナトリウム)を補い、動悸や疲労を防ぎます。

■短時間の昼寝で気を回復する時間をとる
15~30分の仮眠を。
午後1~3時頃がベスト。
心と脾の休息になり、午後の気力低下を防ぎます。

この時期の不調に効く代表的なツボ3選

以上のような生活を心がけても改善が遅い場合は、ツボ刺激なども効果的です。

7月の夏バテ(気虚・津液不足)に特に強いツボを3つ厳選しました。
自宅で軽く押したり、セルフお灸をするのに活用ください。

■足三里(あしさんり)

膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみに人差し指を置き、指幅4本揃えて小指が当たっているところにあります。
脾胃を強くし、食欲不振・疲労回復・気力アップに抜群。夏バテの万能ツボとして最も推奨されています。

■内関(ないかん)

手首の曲がりジワに薬指をおき指幅3本そろえて人さし指があたっているところ、腕の幅の真ん中が内関です。
心を落ち着かせ、動悸・不眠・胸のつかえに特効。気虚による精神的な不安定さを整えます。

■中脘(ちゅうかん)

おへそに小指をあてて、親指までの指幅5本。親指があたっているところを目安にして指でやさしくなでるとへこみがあるところ。
消化器全体を活性化し、食欲不振・胃もたれ・倦怠感を改善。津液の巡りを良くします。

これらのツボを鍼で刺激すると、気と津液が素早く補われ、体が軽く元気になります。

まとめ

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7月の夏バテは「ただの暑さ」ではなく、東洋医学で言う「気と津液の消耗」が原因です。

「休むのも仕事のうち」「自分の体を最優先にする」と割り切ることも、この時期には必要です

ご自宅での養生法とツボケアで毎日を乗り切って欲しいです。
ただし、それだけでは取り切れないような不調の改善には、鍼灸院での本格的な施術がおすすめです。

猛暑の疲れを「仕方ない」で終わらせず、鍼とお灸でスッキリ乗り切りませんか?

お一人で悩まず、ぜひご相談ください。

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