30代後半、3人目不妊、血流が悪いことが気になる
30代不妊、血流が悪いことが気になる
患者さま
30代後半 女性
初来院
2019年6月2日
お悩みの症状
三人目不妊
初来院までの経過
8年前に一人目を妊娠出産し、1歳になった頃に二人目を考えてすぐに妊娠し二人目を出産(6年前)。
2人を妊娠中~産後も、自分の体には大きなトラブルはなし。
8ヶ月前から、三人目を希望し、妊活開始。
自分たちでタイミングをとり、3ヶ月後に妊娠。
しかし妊娠9周で流産となる。
しばらく時間を空け、3ヶ月前から妊活再開。
妊活のために婦人科病院にはいっていない。
自分たちでタイミングを継続するつもりだが、年齢のことや血流が悪いのではないかとの自覚があり、体調を整えたく鍼灸を選択し来院。
治療方針
疲れ、足のむくみ、足の冷え、生理痛(PMSも含め)あり、などから、たしかに「血瘀」はあると推測。
年齢も30代後半であることからも、肝・腎をメインに気血を補いつつしっかり巡らせるようにする。
ただし、素体はわりと壮健なのでその時その時の不調な場所を整えつつ、という意識で行う。
治療と経過
1回目(生理周期7日目)。
「大巨」辺りに置鍼。「関元」に棒温灸したのち点灸。「合谷」「三陰交」「足三里」「太衝」に置鍼。足にホットパック。肩こりの局所に単刺。「風池」「心兪」「隔兪」「肝兪」「志室」に鍼+円皮鍼。
2回目~4回目(1週間に1回ペース)。
基本的には1回目の施術に準じた施術を行う。
5回目(初回から5週後)。
来院時に「昨日病院で妊娠判定をもらった」とのこと。
初回に来た時の生理周期がかわることなくご懐妊となる。
妊娠はしたが、前回流産しているので引き続き鍼灸を継続したい旨の話があり、継続治療とする。
全般的に軽めな施術に切り替える。
「関元」に棒温灸。「合谷」「三陰交」「足三里」「太渓」に浅く置鍼。足にホットパック。「風池」「心兪」「隔兪」「肝兪」「志室」に浅く置鍼。
6~12回目(1・2週間に1回ペース)
妊娠6週目くらいからつわりの症状がで始める。
つわりの症状がある時期は週1回ペースで施術。
先ほどの施術に併せ、「内関」「太白」「足三里」辺りを丁寧に鍼・点灸・円皮鍼などを使っていく。
つわりが軽くなってきた妊娠12週目以降は2週に1回ペース。
妊娠16週になり、気持ちも安心したので、鍼灸も終了とする。
同時に治療した症状
・つわり
・肩コリ
・疲れ
・腰痛
まとめ
妊活という意味では、鍼灸開始1ヶ月で妊娠したケース。
ただし流産経験があったので、そのまま継続治療になり、安定期に入るまで続けました。
鍼灸は妊娠初期の不安定な時期にも活用いただける施術です。
安定期に向かって少しでも良い状態を維持していただくように施術します。