勃起不全(ED)にバイアグラと鍼灸併用の研究
勃起不全(ED)にバイアグラと鍼灸の併用のすすめ
「最近、どうも調子が良くない…」
そう感じている男性の皆さん、もしかしたらそれは勃起不全(ED)かもしれません。
EDは決して珍しいことではなく、多くの男性が経験する可能性のある症状です。
しかし、デリケートな問題だけに、誰にも相談できずに悩んでいる方も少なくありません。
今回は、EDの基礎知識から、一般的な治療薬であるバイアグラ、そして鍼灸治療との併用による効果について、解説していきます。
勃起不全(ED)とは?
勃起不全(Erectile Dysfunction)とは、「陰茎が勃起しない、または勃起を維持できないため、満足な性行為が行えない状態」を指します。
日本性機能学会では、「通常、性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態」と定義されています。
単に勃起しにくいというだけでなく、勃起してもすぐに萎えてしまう、硬さが不十分であるといった状態もEDに含まれます。
EDは、加齢による影響と思われがちですが、若い世代でも発症する可能性があります。
その原因は多岐にわたり、大きく分けて「器質性ED」「機能性ED」「混合性ED」の3つに分類されます。
器質性ED:
血管や神経、男性ホルモンなどの身体的な疾患や障害が原因で起こるEDです。
糖尿病、高血圧、動脈硬化、神経系の病気、前立腺の手術後などが原因となることがあります。
機能性ED:
ストレス、不安、緊張、うつなどの精神的な要因が原因で起こるEDです。
仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、過去のトラウマなどが影響することがあります。
混合性ED:
器質的な要因と機能的な要因が複合的に関与して起こるEDです。
ED治療の選択肢:バイアグラとその作用
EDの治療薬として広く知られているのが「バイアグラ」です。
バイアグラは、血管を拡張させる作用を持つ成分(シルデナフィル)を含んでおり、陰茎への血流を増加させることで勃起を促します。
服用後30~40分程度で効果が現れ、4~6時間程度持続します。
バイアグラはED治療に有効な薬ですが、副作用も報告されています。
主な副作用としては、顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなどが挙げられます。
これらの症状は、血管拡張作用によるもので、通常は一時的なものです。
鍼灸治療とバイアグラの併用:相乗効果の可能性
近年、西洋医学と東洋医学を組み合わせた治療法が注目されています。
ED治療においても、バイアグラと鍼灸治療を併用することで、相乗効果が期待できるという研究結果が報告されています。
その一つが、『電気鍼とシルデナフィル(バイアグラ)のラット陰茎血流量における相乗効果』という研究です。
http://www.mdpi.com/1422-0067/19/8/2153/htm
この研究では、ラットに対して低周波を使った電気鍼治療とバイアグラを併用した結果、「低周波電気鍼によって、バイアグラの効果が顕著に増加した」ことが示されました。
これは、電気鍼がバイアグラの血中濃度を高める可能性があるためと考えられています。
当院の鍼灸治療:東洋医学の視点からのアプローチ
当院では、東洋医学の考え方に基づき、全身のバランスを整えることでEDの改善を目指します。
東洋医学では、身体は「気・血・水」という要素で構成されていると考えます。
「気」は生命エネルギー、「血」は血液、「水」は体液を意味し、これらのバランスが崩れると様々な不調が現れると考えます。
EDの場合、「気」の不足や滞り、「血」の巡りの悪さなどが関与していると考えられます。
当院では、脈診、舌診、腹診などの東洋医学的な診察方法を用いて、患者様の体質や状態を詳しく把握し、最適な施術を行います。
使用する経穴(ツボ)としては、例えば「関元」や「中極」などが挙げられます。
これらの経穴は、生殖器系に効果があるとされており、陰茎への血流を促進する効果が期待できます。
また、鍼灸治療には鎮痛作用もあるため、バイアグラの副作用である頭痛などの緩和にも役立つ可能性があります。
当院の鍼灸治療は、痛くなく、お灸も熱くありません。
心地よい刺激で、リラックスして受けていただけます。
EDは決して恥ずかしいことではありません。
一人で悩まず、ぜひ当院にご相談ください。
東洋医学の知恵と現代医学の知識を融合させた当院の鍼灸治療が、皆様の健康と活力ある生活をサポートできると信じています。
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