2018年12月3日 / 最終更新日 : 2025年1月15日ほっとばらんす院長セルフケアのすすめ

お灸で整える健やかな毎日〜セルフケアお灸〜

鍼灸師によるセルフケアお灸のすすめ

「最近、なんだか体調が優れない…」「慢性的な不調に悩んでいる…」そんな経験はありませんか？日々の忙しさに追われ、自分の身体と向き合う時間を持つのは難しいもの。

でも、ほんの少しのケアで、驚くほど身体は応えてくれるのです。

今回は、鍼灸師がお教えする、お灸を使ったセルフケアの極意をご紹介します。
鍼灸院での施術を土台に、ご自宅でのお灸をプラスすることで、より健やかな毎日を送るためのヒントをお届けします。

「セルフお灸と鍼灸院の施術って何が違うの？」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

鍼灸院では、患者様一人ひとりの体質や症状を丁寧に問診し、脈や舌の状態、お腹や背中の状態などを詳しく診察した上で、最適なツボを選び、刺激量（鍼の深さやお灸の回数、熱さなど）を調整しながら施術を行います。

例えば、生理痛がつらい方の場合、骨盤内の血流改善を目的に、足、お腹、腰など全身からツボを探します。
ツボを探す際には、「へこみ」「こり」「張り」「皮膚の色の変化」「冷え」といった身体の反応を細かく観察し、その方に最適なツボを選定します。

さらに、鍼やお灸、電気鍼など、最適な刺激方法を選択し、症状の改善を図ります。

これは、長年の経験と東洋医学の深い知識を持つ鍼灸師だからこそできる「技」なのです。
まさに「見立て」から「方法の選択」、「ツボの選定」、「実際の施術」に至るまで、鍼灸師の腕の見せ所と言えるでしょう。

鍼灸院での施術は、身体の根本的な改善の「土台」となります。
例えば、週に1回の施術を継続することで、身体の良い状態を維持し、不調の起こりにくい身体へと導きます。

一方、セルフお灸は、鍼灸院での施術効果を持続させ、さらに高めるための「プラスα」のケアです。
鍼灸院での施術日と施術日の間に、ご自宅で手軽に行えるお灸を取り入れることで、より効果的なケアが可能になります。
1日5分程度でも良いので、無理なく継続することが大切です。

当院では、鍼灸施術とセルフケアの相乗効果を重視し、患者様一人ひとりに合わせたセルフケアのアドバイスも行っております。
「自分の身体の状態を知り、適切なケアをすることで、より健康的な生活を送っていただきたい」それが私たちの願いです。

「ツボの場所が分からない…」という方もご安心ください。
鍼灸師は1ミリ単位でツボを探しますが、ご自宅で行う台座灸の場合は、そこまで厳密でなくても大丈夫です。

大切なのは、「大体のめど」を見つけて、「指で押してみてイタ気持ち良い場所を探す」ことです。

例えば、「合谷（ごうこく）」というツボは、手の甲の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあります。
この辺りを指で押してみて、「イタ気持ち良い」と感じる場所が、あなたにとっての「合谷」です。
毎日お灸をするたびに微妙に場所が動いても、それは自然なことです。

神経質にならず、リラックスして行いましょう。

お灸をする時間に決まりはありません。

ただし、空腹時、満腹時、極度の疲労時、入浴の直前直後など、極端な時間帯は避けてください。

セルフお灸は数も多くないので、基本的にはいつでも大丈夫です。
それよりも、日々継続して行うことが重要ですので、ご自身が続けやすい時間帯を見つけることを優先してください。
例えば、寝る前や朝起きた後など、リラックスできる時間帯に行うのがおすすめです。

ドラッグストアなどでは、「せんねん灸」がよく販売されています。

「ソフト（弱）」「レギュラー（中間）」「あつめ（強）」の3つの種類があります。

初めてお灸をする方は、まず「ソフト」から試してみることをおすすめします。

人によっては「レギュラー」では熱く感じる場合がありますので、まずはぬるめから始めて、徐々に温度を上げていくのが良いでしょう。

お灸は、古くから伝わる伝統的な健康法です。
ご自宅で手軽に行えるセルフお灸は、日々の健康維持に役立ちます。

鍼灸院での施術と組み合わせることで、より効果的なケアが可能になります。

当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な施術と、ご自宅でできるセルフケアのアドバイスを行っております。
「最近、疲れが取れない」「身体の不調が気になる」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
皆様の健康を心よりサポートさせていただきます。

このブログを読んで、少しでも多くの方がお灸に興味を持ち、健やかな毎日を送っていただけることを願っております。
当院では、お灸に関するご質問やご相談も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。